因幡電機産業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループは、中長期的な経営戦略の柱として「自社製品の開発・拡充」を掲げ、当社の技術開発センター及び関係会社の開発部門等において新製品開発を重点的に推進するとともに、従来品については製品バリエーションの追加、機能・品質の向上、コスト削減のための製品改良及び製法改善に取り組んでおります。
当連結会計年度における研究開発費の総額は10億82百万円であり、そのほぼ全額が自社製品事業に係るものであります。なお、分野別の研究開発活動の概要は、次のとおりであります。
(1) 空調分野
① パッケージエアコンのドレンアップ配管において、工数を削減し、漏水リスクを低減するため、断熱ドレンホースの両端に透明継手を接着接続した継手付き断熱ドレンホース「ドレンあげゾウ」を開発いたしました。
② 冷媒免震配管システム「イナフレックスシステム」において、隣接する建築物間に温度・風・地盤沈下・震動などの影響で生じる変位を吸収するためのエキスパンションジョイント部を通る「エキスパンションジョイント用冷媒配管システム」と、病院などで使用される医療ガスに特化した「医療ガス用免震フレキ配管」を開発いたしました。
(2) 防災分野
防火区画貫通部材において、付属のスリット入り耐火パテを配管に巻き付け、あらかじめ内側に耐火パテが取り付けられた金具によりその配管部分を固定するだけで簡単に施工できる「耐火キャップNXシリーズ」を開発いたしました。
(3) 表示灯分野
高効率拡散レンズと防水性能を格段に向上させたスピーカ構造を搭載し、多彩な発光色や発光パターンで異常レベルを自由に設定可能なうえ、多様な動作モードで進捗状況の見える化も可能にした積層情報表示灯「レボライト」を開発いたしました。
(4) 接続機器分野
中継用端子台において、工作機械や産業用装置など幅広い用途に使用可能で、耐油性及び防水性に優れた防水中継端子ボックスを開発いたしました。