有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005AP5
森永乳業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発部門では、食品総合研究所、栄養科学研究所、食品基盤研究所、装置開発研究所、分析センター、および応用技術センターの4研究所、2センターの体制のもと、「乳の優れた力を基に新しい食文化を創出し、人々の健康と豊かな社会づくりに貢献する」という経営理念のもと、「健康に寄与する商品」、「安全で品質の高い商品」、「おいしくて使いやすい商品」、「楽しさや安らぎを提供する商品」をお客さまにお届けするよう研究開発活動を行っております。
食品総合研究所および栄養科学研究所では、関係部門との連携により、商品開発力の増強と研究開発スピードの向上に努め各種商品の研究開発を行っております。食品基盤研究所では、ビフィズス菌、ラクトフェリン、乳ペプチド、アロエステロール®といった健康機能性素材や食品の機能研究を推進するとともに、差別化につながる新技術や当社グループが将来必要とする中長期的テーマの育成を行っております。また、これらの健康機能性素材の研究成果をもとに、食品総合研究所と連携して各種商品の研究開発を行っております。装置開発研究所では、製造プロセスや機器類の開発・改良を担当し、分析センターでは、商品の安全性と品質向上のための分析技術の研究に取り組んでおります。また、応用技術センターでは、当社商品や乳素材のお客さまにとっての価値を高めることを目的に、レシピの開発と製商品の評価を行っております。
当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,958百万円であり、セグメント別には、次のとおりであります。
各事業分野別の主な新商品開発、商品改良事項は以下の通りです。
牛乳・乳製品および一般食品を中心とする食品分野では、お客さまニーズの反映と新たな市場開拓を実現できる新技術開発を積極的に進めたほか、従来の技術に新しい製造加工技術を付加し、「おいしさ」、「楽しさ」、「健康」、「栄養」、「環境」に配慮した商品を上市してまいりました。主な新商品、新技術は以下のとおりです。
飲料では、「マウントレーニア」シリーズの定番商品「マウントレーニア カフェラッテ」、「マウントレーニア カフェラッテエスプレッソ」、「マウントレーニア カフェラッテ ノンシュガー」のリニューアルを2年半ぶりに行いました。コーヒー豆のブレンド数と使用量を増やすことで、よりコク深く、香り高い味わいを実現しました。同シリーズで、有機JAS認証を受けたコーヒー豆を100%使用した「マウントレーニア オーガニック豆でつくったカフェラテ」を新たに発売しました。「リプトン」ブランドの飲料では、「リプトン紙パック500ml」シリーズより、日本では無糖茶として飲用することが一般的なグリーンティー(緑茶)にフルーツフレーバーを加えた、新スタイルのグリーンティー「リプトングリーンティー&マスカット」、「リプトン グリーンティー&ピーチ」、「リプトン グリーンティー&シトラス」を発売しました。また、厳選した“上質な産地指定茶葉”を使用し、その茶葉本来の味わい・香りをお届けする、チルドカップ紅茶飲料(240ml)のプレミアムシリーズとして、「サー・トーマス・リプトン ダージリンストレートティー」、「サー・トーマス・リプトンアールグレイミルクティー」、「サー・トーマス・リプトン アッサムミルクティー」を新発売しました。その他、新型紙容器テトラトップを採用した栄養にこだわった「PREMiL カラダしっかり」と「PREMiL カラダ美しく」、ミネラルが豊富なスポーツドリンク「トロピココ」やモラック乳酸菌配合の乳酸菌飲料「マイグルト」などを新発売しました。
デザートでは、「体脂肪計タニタの社員食堂」がベストセラー書籍となった株式会社タニタと共同し、『美味しさ』と『満足感』を実現した「タニタ食堂®の100kcalデザート」のシリーズ商品として、「パンナコッタ」、「かぼちゃプリン」、「ティラミス風プリン」、「ストロベリーチーズケーキ」を発売しました。近年の健康意識の高まりにより、食品業界でもカロリーや脂肪を抑えた「ライト」型商品が増加していますが、デザートについては低カロリーの要素が求められているものの“おいしさ”との両立を図るのが難しいカテゴリーであり、「ライト」型商品は、「美味しくない」「コクがない」といったイメージが定着しておりました。この従来のイメージを払拭するため、「タニタ食堂®の100kcalデザート」では脂肪分を抑えカロリーを通常プリンの3~5割カットした100kcal(1個85g当たり)とし、更に人工甘味料は使用しないことにより素材の味を活かした“自然な甘さ”に仕上げました。また、コレステロールゼロで、ビタミンEなどの栄養を豊富に含むナチュラルな健康素材として注目される“アーモンドミルク”をたっぷりと使用した「アーモンドミルクでつくった低糖質プリン」、「アーモンドミルクでつくった低糖質プリン スイートココア味」、「アーモンドミルクでつくった低糖質プリン ミルクカスタード」を開発し発売しました。その他、フルーツを砕いたり擦りおろしたりしたような新食感をご提供するフルーツゼリー「フルピュア すりおろしリンゴ」、「フルピュア クラッシュパイン」などを開発し発売しました。
ヨーグルトでは、新たな価値として「美容」をテーマにした機能性商品として、「キレイを自ら創り出す」をコンセプトとし、アロエベラから発見した美容食品成分“アロエステロール®”を配合したヨーグルトドリンク「ALOE BENE(アロエベネ)」を新発売しました。“アロエステロール®”とは、森永乳業が10年以上に亘る長い研究の末に発見した、アロエベラ葉肉に含まれる美容食品成分です。アロエベラの葉7.5tから僅か1gしか取れない希少な成分で、国内で10件以上の用途特許を取得しております。また、定番の「森永アロエヨーグルト」シリーズからは、「森永アロエのむヨーグルト」、「森永アロエヨーグルトハンディスタイル」を発売しました。日本初の国産ギリシャヨーグルトとして開発した、「濃密ギリシャヨーグルト PARTHENO(パルテノ)」シリーズから「濃密ギリシャヨーグルト PARTHENO(パルテノ) ブルーベリーソース入/マンゴーソース入」を発売しました。ビフィズス菌BB536を配合した「ビヒダスBB536」シリーズから「ビヒダスBB536 ポリフェノールブルーベリー&赤ぶどう4ポット」、「ビヒダスBB536 食物繊維りんご4ポット」、「ビヒダスBB536 のむヨーグルト脂肪0」を発売しました。また、「ラクトフェリンヨーグルト」シリーズでは、パーソナルタイプの「ラクトフェリンドリンクヨーグルト」を発売しました。その他、手軽に“ラクトフェリン”、“ビフィズス菌BB536”、“モラック乳酸菌”を摂ることができ、主に腸内に存在する免疫細胞に作用してヒトに本来備わっている力をサポートする宅配専用商品「カラダ強くするヨーグルト」に加えて、ドリンクタイプの「カラダ強くするのむヨーグルト ラクトフェリンとビフィズス菌BB536」を発売しました。
アイスクリームでは、主力商品の「PARM(パルム)」の「フルーツPARM(パルム)」シリーズから「フルーツPARM(パルム)マンゴー&バニラ」を発売しました。「フルーツPARM(パルム)」は、フルーツシャーベットとしっとりなめらかなアイスを果汁&果肉入りコーティングで包んだアイスバーです。使用しているフルーツシャーベットは、配合と製造条件の研究を重ね、一般的な氷菓よりキメが細かく緻密な氷結晶にすることで、なめらかな食感を実現し、コーティング部分は果汁&果肉入りコーティングに浸した後、急速硬化することで、濃厚な果実の味わいを閉じ込めると同時に、噛み出しやわらかな食感に仕上げることにより「PARM(パルム)」の特長である"なめらかさ"に加えて"濃厚でさわやかな果汁感あふれる味わい"をお楽しみいただける商品に仕上げました。定番のチョコレートタイプの「PARM(パルム)」シリーズから「PARM(パルム)ホワイトチョコレート&チョコレート」、「PARM(パルム)ホワイトリッチミルク」、「PARM(パルム)カプチーノ」を開発し、発売しました。MOWシリーズからは、「MOW(モウ)マスクメロン」、「MOW(モウ)コーヒー&クリーム」、「MOW(モウ)ロイヤルミルクティー」、「MOW(モウ)ホワイトチョコ」を期間限定発売しました。ロングセラー商品のピノからは、「ピノシーズンアソート」、「ピノ 味わいマロン」、「ピノ ラムレーズン」、「ピノ DARS(ダース)ミルクチョコ」、「ピノ BLACK(ブラック)」などを期間限定で発売しました。
チーズでは、新たなチーズ活用法の提案、喫食シーン拡大に伴う新規需要を創出することによる市場活性化をテーマに開発を行っています。「今後、チーズに期待したい役割」の調査の第2位が「さまざまな料理に使える」であることを踏まえ、"チーズなのに、加熱しても形が残る"という驚きと新たな食シーンを提供する新商品「クラフト 具になるチーズ」を開発し発売しました。また、「クラフト 細切りチーズ」から、多様な調理が可能なシュレッドタイプの「クラフト 細切りモッツァレラ」を新発売しました。「クラフト小さなチーズケーキ」では、世界のチーズケーキの楽しみ方やその土地をイメージして開発した「クラフト 小さなチーズケーキ ~世界の国から~」シリーズとして、ポーランドのチーズケーキ“セルニック”をヒントにしたチーズケーキ「アップル&ハニー」、カナダをイメージしたチーズケーキ「メープル&ナッツ」、アメリカンスタイルのチーズケーキをイメージした「ブラックチェリー」を期間限定で発売しました。
粉乳では、ロングセラー商品、クリーミング・パウダー「クリープ」から、コーヒーに1本入れるだけで濃厚なカフェオレが手軽に楽しめる「クリープ ラージスティック」を新発売しました。
容器包装開発では環境や社会に配慮し、ヨーグルト・デザート等の樹脂カップの軽量化、紙カップ、チーズ用フィルム等の薄肉化、軽量化および各種商品の外装ダンボールの原紙坪量軽減等に取り組み、資源の有効活用、廃棄物削減を積極的に推進しました。
栄養食品分野では、日本で初めてのトロミのある育児用ミルクとして、「森永AR(エーアール)ミルク」を新発売しました。「森永ARミルク」は、胃食道逆流があり通常の育児用ミルクでは嘔吐や溢乳(いつにゅう)をおこす赤ちゃんのために、トロミのでる成分を配合して粘度を高くしたミルクで、特別用途用食品 個別評価型病者用食品として、胃食道逆流症の赤ちゃんの食事療法の素材としても、医師の指示によりお使いいただけます。
さらに、育児用ミルクである、「森永はぐくみ」、「森永E赤ちゃん」、「森永チルミル」をリニューアル発売しました。「森永はぐくみ」、「森永E赤ちゃん」は、乳児の未熟な代謝機能を考慮した改良と、ラクチュロース・ラフィノースに加え母乳中にも含まれるガラクトオリゴ糖を加え、よりビフィズス菌優位の腸内細菌叢が形成されるよう配慮しました。この3種のオリゴ糖配合による効果は、第5回欧州小児科学会大会(2014年10月、スペイン)、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月、岡山)において発表しました。
また、ベビーフードでは、具材もごはんもたっぷり入り、鉄・カルシウムを1日の摂取推奨量(目安量)の1/3を摂ることができる森永ベビーフード「大満足ごはん」シリーズとして、9か月頃からの「さつまいもとかぼちゃのリゾット」など8品、12か月頃からの「里芋とごぼうのそぼろごはん」など8品を新発売しました。
海外では、インドネシアにて、同国の規格基準改訂にあわせて、乳幼児・学童用調製粉乳であるMorinaga「BMT」、「Chil-mil」、「Chil-Kid」、「Chil-School」をリニューアルし、油脂の改良、ビタミン・ミネラル類の調整等を行いました。また、新たに、子ども向け液状乳「Chil-go(チルゴー)」3品(バニラ、チョコ、ストロベリー味)を発売しました。その他にマレーシアなどの調製粉乳についてもリニューアルを実施しました。
医療食では、予め加水したとろみ付き流動食「エコフローアクア」(300kcal及び400kcalタイプ)を発売しました。既存の「エコフロー」と栄養組成を同一にすることで、両商品を組み合わせて、摂取水分量の調節ができる設計としました。また、一歩進んだ栄養管理をサポートする病態ケア食品である、分岐鎖アミノ酸(BCAA)配合流動食の「ヘパス」2品(コーヒー風味、抹茶風味)、食物繊維配合流動食の「ディムス」、エネルギー補給・低ナトリウム・低カリウム・低リンの「レナジーbit」をリニューアルしました。
栄養補助食品では食が細い方のために、少量の摂取でエネルギーを補えるように「エンジョイ小さなハイカロリーゼリー」2品(りんご味、もも味)を新発売し、また、「エンジョイおかずゼリー」(肉じゃが風味、西京みそ風味、チキンカレー風味)も、1個を80gに変更し、より食べやすい風味や食感に改良しました。
新しい分野として、「栄養鍋つゆ」2品(鶏しょうが味・味噌味)を発売しました。栄養満点と思われがちな鍋料理ですが、具材によっては栄養の偏りがあることに注目して開発しました。本品と食材をあわせて作る鍋料理では、ビタミン・カルシウム・鉄分・食物繊維など不足しがちな栄養素も一緒においしく摂ることができます。
その他の事業分野では、微酸性電解水製造装置「ピュアスター」において、電気分解技術を集約した電解水製造モジュール「ピュアスター・スマート」(商標登録済)を開発しました。「ピュアスター・スマート」は電解槽に電源と塩酸を供給するだけで、自動で電気分解する組込用モジュールです。昨年度は、これらの技術開発において、国内2件、中国2件、台湾3件、韓国1件の特許が査定されました。
機能性素材では、ビフィズス菌、ラクチュロース、ラクトフェリン、乳たんぱく質や各種ホエイ素材、乳ペプチド、アロエベラ素材などの製造・品質確保、健康食品などへの応用、機能素材としての販売における学術支援、及びこれらの素材によるさまざまな健康機能性に関する臨床応用研究を研究医療機関と共同で推進しております。
ビフィズス菌については、 当社独自の「ビフィズス菌BB536」を配合したヨーグルト「ビヒダスBB536プレーンヨーグルト」の摂取により、肉食で起こる腸内細菌叢の乱れが予防されることを見出しました。「ビヒダスBB536プレーンヨーグルト」は肉食により減少してしまう善玉菌のビフィズス菌の菌数を維持し、悪玉菌であるビロフィラ菌の増加を抑制することが明らかになりました。また、肉食により腸内環境バランスが崩れた後で「ビヒダスBB536プレーンヨーグルト」を摂取することによっても、腸内環境の回復に対する促進作用が期待できることが示唆されました。また、東京医療保健大学と共同で、中高年齢層男女2万人の健康状態、および「ビフィズス菌BB536配合カルシウム強化ミルク」(宅配飲料)の継続的な摂取と健康状態との関係を調べるために、全国調査を行いました。当該飲料を継続摂取されている方が、摂取していない方と比べて、骨折やいくつかの疾患の罹患経験が少なく、また、便秘など日常生活におけるQOL(Quality Of Life)の改善が確認されました。
また、腸内のビフィズス菌を適正に増やし、おなかの調子を整える機能があるミルクオリゴ糖ラクチュロースを 4g 配合し、特定保健用食品として認可されている「毎朝爽快」が、エムスリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:谷村格、以下エムスリー)が提供する「AskDoctors評価サービス」による評価の結果、食品で初めて「AskDoctors医師の確認済み商品」マークを取得しました。「AskDoctors 評価サービス」とは、エムスリーによる、多くの医師の意見を取り入れた商品の評価を行うサービスで、一定基準を満たした商品に認証が与えられます。
ラクトフェリンは、人などの哺乳類の乳汁や唾液などに含まれるたんぱく質で、抗菌・抗ウイルス活性や免疫調節作用などさまざまな生理機能を示すことが知られています。当社では1963年から50年以上にわたり、ラクトフェリンの様々な生理機能の研究を進めています。ラクトフェリンが食中毒菌の大腸菌O157やサルモネラに対して抗菌作用を示す様子の動画を世界に先駆けて取得し、Bacterial Adherence & Biofilm学術集会(2014年7月、東京)の教育講演において紹介しました。また、ラクトフェリンの風邪、ウイルス性胃腸炎など身近な感染症に対する予防効果を学会で継続して報告しております。ラクトフェリンを利用した商品としては、前述した各種商品の他、ラクトフェリンに加えて、口腔衛生の維持に役立つと考えられているラクトパーオキシダーゼを配合した機能性素材「オーラバリア®」を開発し、機能素材としての販売を行っております。当社からは、口臭ケアタブレット「森永オーラバリア」を通信販売にて2014年7月より発売しました。このオーラバリア®については、日本農芸化学会で発表した研究成果が「日本農芸化学会2014年度大会トピックス賞」を受賞しています。オーラバリア®の長時間、および長期間での口臭抑制効果について日本ラクトフェリン学会(2014年11月、つくば)で、試験管内での抗インフルエンザ活性について日本薬学会(2015年3月、神戸)で発表しており、口臭抑制作用とともに、口腔・咽頭での病原体に対するバリア機能についても期待されています。
アロエベラに関する基礎研究では、光老化モデルマウスを用いた試験において、アロエステロール®濃縮抽出物(AVGE)摂取による、皮膚の光老化に対する予防効果の検討を行いました。その結果、アロエステロール®濃縮抽出物の経口摂取により、紫外線照射で誘導される皮膚水分量の低下が予防されるとともに、シワ形成が予防されることを確認しました。この結果を、第68回日本栄養・食糧学会(2014年5月、札幌)にて発表しました。また、アロエステロール®含有アロエベラ葉肉粉末(AVGP)の摂取により、紫外線による皮膚弾力性の低下が予防されることを明らかにしました。さらにアロエステロール®含有AVGPの摂取は、紫外線によって誘導されるコラーゲンやエラスチンの分解や、ヒアルロン酸量の低下を予防することを確認しました。これらの研究結果を、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月、岡山)にて発表しました。アロエステロール®を利用した商品としては、前述のとおり、「ALOE BENE(アロエベネ)」を2014年9月より発売しました。
食品総合研究所および栄養科学研究所では、関係部門との連携により、商品開発力の増強と研究開発スピードの向上に努め各種商品の研究開発を行っております。食品基盤研究所では、ビフィズス菌、ラクトフェリン、乳ペプチド、アロエステロール®といった健康機能性素材や食品の機能研究を推進するとともに、差別化につながる新技術や当社グループが将来必要とする中長期的テーマの育成を行っております。また、これらの健康機能性素材の研究成果をもとに、食品総合研究所と連携して各種商品の研究開発を行っております。装置開発研究所では、製造プロセスや機器類の開発・改良を担当し、分析センターでは、商品の安全性と品質向上のための分析技術の研究に取り組んでおります。また、応用技術センターでは、当社商品や乳素材のお客さまにとっての価値を高めることを目的に、レシピの開発と製商品の評価を行っております。
当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,958百万円であり、セグメント別には、次のとおりであります。
食品 | 4,948 | 百万円 |
その他 | 9 | 〃 |
計 | 4,958 | 〃 |
各事業分野別の主な新商品開発、商品改良事項は以下の通りです。
牛乳・乳製品および一般食品を中心とする食品分野では、お客さまニーズの反映と新たな市場開拓を実現できる新技術開発を積極的に進めたほか、従来の技術に新しい製造加工技術を付加し、「おいしさ」、「楽しさ」、「健康」、「栄養」、「環境」に配慮した商品を上市してまいりました。主な新商品、新技術は以下のとおりです。
飲料では、「マウントレーニア」シリーズの定番商品「マウントレーニア カフェラッテ」、「マウントレーニア カフェラッテエスプレッソ」、「マウントレーニア カフェラッテ ノンシュガー」のリニューアルを2年半ぶりに行いました。コーヒー豆のブレンド数と使用量を増やすことで、よりコク深く、香り高い味わいを実現しました。同シリーズで、有機JAS認証を受けたコーヒー豆を100%使用した「マウントレーニア オーガニック豆でつくったカフェラテ」を新たに発売しました。「リプトン」ブランドの飲料では、「リプトン紙パック500ml」シリーズより、日本では無糖茶として飲用することが一般的なグリーンティー(緑茶)にフルーツフレーバーを加えた、新スタイルのグリーンティー「リプトングリーンティー&マスカット」、「リプトン グリーンティー&ピーチ」、「リプトン グリーンティー&シトラス」を発売しました。また、厳選した“上質な産地指定茶葉”を使用し、その茶葉本来の味わい・香りをお届けする、チルドカップ紅茶飲料(240ml)のプレミアムシリーズとして、「サー・トーマス・リプトン ダージリンストレートティー」、「サー・トーマス・リプトンアールグレイミルクティー」、「サー・トーマス・リプトン アッサムミルクティー」を新発売しました。その他、新型紙容器テトラトップを採用した栄養にこだわった「PREMiL カラダしっかり」と「PREMiL カラダ美しく」、ミネラルが豊富なスポーツドリンク「トロピココ」やモラック乳酸菌配合の乳酸菌飲料「マイグルト」などを新発売しました。
デザートでは、「体脂肪計タニタの社員食堂」がベストセラー書籍となった株式会社タニタと共同し、『美味しさ』と『満足感』を実現した「タニタ食堂®の100kcalデザート」のシリーズ商品として、「パンナコッタ」、「かぼちゃプリン」、「ティラミス風プリン」、「ストロベリーチーズケーキ」を発売しました。近年の健康意識の高まりにより、食品業界でもカロリーや脂肪を抑えた「ライト」型商品が増加していますが、デザートについては低カロリーの要素が求められているものの“おいしさ”との両立を図るのが難しいカテゴリーであり、「ライト」型商品は、「美味しくない」「コクがない」といったイメージが定着しておりました。この従来のイメージを払拭するため、「タニタ食堂®の100kcalデザート」では脂肪分を抑えカロリーを通常プリンの3~5割カットした100kcal(1個85g当たり)とし、更に人工甘味料は使用しないことにより素材の味を活かした“自然な甘さ”に仕上げました。また、コレステロールゼロで、ビタミンEなどの栄養を豊富に含むナチュラルな健康素材として注目される“アーモンドミルク”をたっぷりと使用した「アーモンドミルクでつくった低糖質プリン」、「アーモンドミルクでつくった低糖質プリン スイートココア味」、「アーモンドミルクでつくった低糖質プリン ミルクカスタード」を開発し発売しました。その他、フルーツを砕いたり擦りおろしたりしたような新食感をご提供するフルーツゼリー「フルピュア すりおろしリンゴ」、「フルピュア クラッシュパイン」などを開発し発売しました。
ヨーグルトでは、新たな価値として「美容」をテーマにした機能性商品として、「キレイを自ら創り出す」をコンセプトとし、アロエベラから発見した美容食品成分“アロエステロール®”を配合したヨーグルトドリンク「ALOE BENE(アロエベネ)」を新発売しました。“アロエステロール®”とは、森永乳業が10年以上に亘る長い研究の末に発見した、アロエベラ葉肉に含まれる美容食品成分です。アロエベラの葉7.5tから僅か1gしか取れない希少な成分で、国内で10件以上の用途特許を取得しております。また、定番の「森永アロエヨーグルト」シリーズからは、「森永アロエのむヨーグルト」、「森永アロエヨーグルトハンディスタイル」を発売しました。日本初の国産ギリシャヨーグルトとして開発した、「濃密ギリシャヨーグルト PARTHENO(パルテノ)」シリーズから「濃密ギリシャヨーグルト PARTHENO(パルテノ) ブルーベリーソース入/マンゴーソース入」を発売しました。ビフィズス菌BB536を配合した「ビヒダスBB536」シリーズから「ビヒダスBB536 ポリフェノールブルーベリー&赤ぶどう4ポット」、「ビヒダスBB536 食物繊維りんご4ポット」、「ビヒダスBB536 のむヨーグルト脂肪0」を発売しました。また、「ラクトフェリンヨーグルト」シリーズでは、パーソナルタイプの「ラクトフェリンドリンクヨーグルト」を発売しました。その他、手軽に“ラクトフェリン”、“ビフィズス菌BB536”、“モラック乳酸菌”を摂ることができ、主に腸内に存在する免疫細胞に作用してヒトに本来備わっている力をサポートする宅配専用商品「カラダ強くするヨーグルト」に加えて、ドリンクタイプの「カラダ強くするのむヨーグルト ラクトフェリンとビフィズス菌BB536」を発売しました。
アイスクリームでは、主力商品の「PARM(パルム)」の「フルーツPARM(パルム)」シリーズから「フルーツPARM(パルム)マンゴー&バニラ」を発売しました。「フルーツPARM(パルム)」は、フルーツシャーベットとしっとりなめらかなアイスを果汁&果肉入りコーティングで包んだアイスバーです。使用しているフルーツシャーベットは、配合と製造条件の研究を重ね、一般的な氷菓よりキメが細かく緻密な氷結晶にすることで、なめらかな食感を実現し、コーティング部分は果汁&果肉入りコーティングに浸した後、急速硬化することで、濃厚な果実の味わいを閉じ込めると同時に、噛み出しやわらかな食感に仕上げることにより「PARM(パルム)」の特長である"なめらかさ"に加えて"濃厚でさわやかな果汁感あふれる味わい"をお楽しみいただける商品に仕上げました。定番のチョコレートタイプの「PARM(パルム)」シリーズから「PARM(パルム)ホワイトチョコレート&チョコレート」、「PARM(パルム)ホワイトリッチミルク」、「PARM(パルム)カプチーノ」を開発し、発売しました。MOWシリーズからは、「MOW(モウ)マスクメロン」、「MOW(モウ)コーヒー&クリーム」、「MOW(モウ)ロイヤルミルクティー」、「MOW(モウ)ホワイトチョコ」を期間限定発売しました。ロングセラー商品のピノからは、「ピノシーズンアソート」、「ピノ 味わいマロン」、「ピノ ラムレーズン」、「ピノ DARS(ダース)ミルクチョコ」、「ピノ BLACK(ブラック)」などを期間限定で発売しました。
チーズでは、新たなチーズ活用法の提案、喫食シーン拡大に伴う新規需要を創出することによる市場活性化をテーマに開発を行っています。「今後、チーズに期待したい役割」の調査の第2位が「さまざまな料理に使える」であることを踏まえ、"チーズなのに、加熱しても形が残る"という驚きと新たな食シーンを提供する新商品「クラフト 具になるチーズ」を開発し発売しました。また、「クラフト 細切りチーズ」から、多様な調理が可能なシュレッドタイプの「クラフト 細切りモッツァレラ」を新発売しました。「クラフト小さなチーズケーキ」では、世界のチーズケーキの楽しみ方やその土地をイメージして開発した「クラフト 小さなチーズケーキ ~世界の国から~」シリーズとして、ポーランドのチーズケーキ“セルニック”をヒントにしたチーズケーキ「アップル&ハニー」、カナダをイメージしたチーズケーキ「メープル&ナッツ」、アメリカンスタイルのチーズケーキをイメージした「ブラックチェリー」を期間限定で発売しました。
粉乳では、ロングセラー商品、クリーミング・パウダー「クリープ」から、コーヒーに1本入れるだけで濃厚なカフェオレが手軽に楽しめる「クリープ ラージスティック」を新発売しました。
容器包装開発では環境や社会に配慮し、ヨーグルト・デザート等の樹脂カップの軽量化、紙カップ、チーズ用フィルム等の薄肉化、軽量化および各種商品の外装ダンボールの原紙坪量軽減等に取り組み、資源の有効活用、廃棄物削減を積極的に推進しました。
栄養食品分野では、日本で初めてのトロミのある育児用ミルクとして、「森永AR(エーアール)ミルク」を新発売しました。「森永ARミルク」は、胃食道逆流があり通常の育児用ミルクでは嘔吐や溢乳(いつにゅう)をおこす赤ちゃんのために、トロミのでる成分を配合して粘度を高くしたミルクで、特別用途用食品 個別評価型病者用食品として、胃食道逆流症の赤ちゃんの食事療法の素材としても、医師の指示によりお使いいただけます。
さらに、育児用ミルクである、「森永はぐくみ」、「森永E赤ちゃん」、「森永チルミル」をリニューアル発売しました。「森永はぐくみ」、「森永E赤ちゃん」は、乳児の未熟な代謝機能を考慮した改良と、ラクチュロース・ラフィノースに加え母乳中にも含まれるガラクトオリゴ糖を加え、よりビフィズス菌優位の腸内細菌叢が形成されるよう配慮しました。この3種のオリゴ糖配合による効果は、第5回欧州小児科学会大会(2014年10月、スペイン)、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月、岡山)において発表しました。
また、ベビーフードでは、具材もごはんもたっぷり入り、鉄・カルシウムを1日の摂取推奨量(目安量)の1/3を摂ることができる森永ベビーフード「大満足ごはん」シリーズとして、9か月頃からの「さつまいもとかぼちゃのリゾット」など8品、12か月頃からの「里芋とごぼうのそぼろごはん」など8品を新発売しました。
海外では、インドネシアにて、同国の規格基準改訂にあわせて、乳幼児・学童用調製粉乳であるMorinaga「BMT」、「Chil-mil」、「Chil-Kid」、「Chil-School」をリニューアルし、油脂の改良、ビタミン・ミネラル類の調整等を行いました。また、新たに、子ども向け液状乳「Chil-go(チルゴー)」3品(バニラ、チョコ、ストロベリー味)を発売しました。その他にマレーシアなどの調製粉乳についてもリニューアルを実施しました。
医療食では、予め加水したとろみ付き流動食「エコフローアクア」(300kcal及び400kcalタイプ)を発売しました。既存の「エコフロー」と栄養組成を同一にすることで、両商品を組み合わせて、摂取水分量の調節ができる設計としました。また、一歩進んだ栄養管理をサポートする病態ケア食品である、分岐鎖アミノ酸(BCAA)配合流動食の「ヘパス」2品(コーヒー風味、抹茶風味)、食物繊維配合流動食の「ディムス」、エネルギー補給・低ナトリウム・低カリウム・低リンの「レナジーbit」をリニューアルしました。
栄養補助食品では食が細い方のために、少量の摂取でエネルギーを補えるように「エンジョイ小さなハイカロリーゼリー」2品(りんご味、もも味)を新発売し、また、「エンジョイおかずゼリー」(肉じゃが風味、西京みそ風味、チキンカレー風味)も、1個を80gに変更し、より食べやすい風味や食感に改良しました。
新しい分野として、「栄養鍋つゆ」2品(鶏しょうが味・味噌味)を発売しました。栄養満点と思われがちな鍋料理ですが、具材によっては栄養の偏りがあることに注目して開発しました。本品と食材をあわせて作る鍋料理では、ビタミン・カルシウム・鉄分・食物繊維など不足しがちな栄養素も一緒においしく摂ることができます。
その他の事業分野では、微酸性電解水製造装置「ピュアスター」において、電気分解技術を集約した電解水製造モジュール「ピュアスター・スマート」(商標登録済)を開発しました。「ピュアスター・スマート」は電解槽に電源と塩酸を供給するだけで、自動で電気分解する組込用モジュールです。昨年度は、これらの技術開発において、国内2件、中国2件、台湾3件、韓国1件の特許が査定されました。
機能性素材では、ビフィズス菌、ラクチュロース、ラクトフェリン、乳たんぱく質や各種ホエイ素材、乳ペプチド、アロエベラ素材などの製造・品質確保、健康食品などへの応用、機能素材としての販売における学術支援、及びこれらの素材によるさまざまな健康機能性に関する臨床応用研究を研究医療機関と共同で推進しております。
ビフィズス菌については、 当社独自の「ビフィズス菌BB536」を配合したヨーグルト「ビヒダスBB536プレーンヨーグルト」の摂取により、肉食で起こる腸内細菌叢の乱れが予防されることを見出しました。「ビヒダスBB536プレーンヨーグルト」は肉食により減少してしまう善玉菌のビフィズス菌の菌数を維持し、悪玉菌であるビロフィラ菌の増加を抑制することが明らかになりました。また、肉食により腸内環境バランスが崩れた後で「ビヒダスBB536プレーンヨーグルト」を摂取することによっても、腸内環境の回復に対する促進作用が期待できることが示唆されました。また、東京医療保健大学と共同で、中高年齢層男女2万人の健康状態、および「ビフィズス菌BB536配合カルシウム強化ミルク」(宅配飲料)の継続的な摂取と健康状態との関係を調べるために、全国調査を行いました。当該飲料を継続摂取されている方が、摂取していない方と比べて、骨折やいくつかの疾患の罹患経験が少なく、また、便秘など日常生活におけるQOL(Quality Of Life)の改善が確認されました。
また、腸内のビフィズス菌を適正に増やし、おなかの調子を整える機能があるミルクオリゴ糖ラクチュロースを 4g 配合し、特定保健用食品として認可されている「毎朝爽快」が、エムスリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:谷村格、以下エムスリー)が提供する「AskDoctors評価サービス」による評価の結果、食品で初めて「AskDoctors医師の確認済み商品」マークを取得しました。「AskDoctors 評価サービス」とは、エムスリーによる、多くの医師の意見を取り入れた商品の評価を行うサービスで、一定基準を満たした商品に認証が与えられます。
ラクトフェリンは、人などの哺乳類の乳汁や唾液などに含まれるたんぱく質で、抗菌・抗ウイルス活性や免疫調節作用などさまざまな生理機能を示すことが知られています。当社では1963年から50年以上にわたり、ラクトフェリンの様々な生理機能の研究を進めています。ラクトフェリンが食中毒菌の大腸菌O157やサルモネラに対して抗菌作用を示す様子の動画を世界に先駆けて取得し、Bacterial Adherence & Biofilm学術集会(2014年7月、東京)の教育講演において紹介しました。また、ラクトフェリンの風邪、ウイルス性胃腸炎など身近な感染症に対する予防効果を学会で継続して報告しております。ラクトフェリンを利用した商品としては、前述した各種商品の他、ラクトフェリンに加えて、口腔衛生の維持に役立つと考えられているラクトパーオキシダーゼを配合した機能性素材「オーラバリア®」を開発し、機能素材としての販売を行っております。当社からは、口臭ケアタブレット「森永オーラバリア」を通信販売にて2014年7月より発売しました。このオーラバリア®については、日本農芸化学会で発表した研究成果が「日本農芸化学会2014年度大会トピックス賞」を受賞しています。オーラバリア®の長時間、および長期間での口臭抑制効果について日本ラクトフェリン学会(2014年11月、つくば)で、試験管内での抗インフルエンザ活性について日本薬学会(2015年3月、神戸)で発表しており、口臭抑制作用とともに、口腔・咽頭での病原体に対するバリア機能についても期待されています。
アロエベラに関する基礎研究では、光老化モデルマウスを用いた試験において、アロエステロール®濃縮抽出物(AVGE)摂取による、皮膚の光老化に対する予防効果の検討を行いました。その結果、アロエステロール®濃縮抽出物の経口摂取により、紫外線照射で誘導される皮膚水分量の低下が予防されるとともに、シワ形成が予防されることを確認しました。この結果を、第68回日本栄養・食糧学会(2014年5月、札幌)にて発表しました。また、アロエステロール®含有アロエベラ葉肉粉末(AVGP)の摂取により、紫外線による皮膚弾力性の低下が予防されることを明らかにしました。さらにアロエステロール®含有AVGPの摂取は、紫外線によって誘導されるコラーゲンやエラスチンの分解や、ヒアルロン酸量の低下を予防することを確認しました。これらの研究結果を、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月、岡山)にて発表しました。アロエステロール®を利用した商品としては、前述のとおり、「ALOE BENE(アロエベネ)」を2014年9月より発売しました。
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