株式会社レダックス 業績等の概要 (2015年3月期)

(1)経営成績に関する分析
当連結会計年度(2014年4月1日から2015年3月31日)におけるわが国の経済は、震災からの復興の加速化とデフレからの脱却を確実なものとするために政府が経済対策や金融施策に取り組む中、企業収益や雇用情勢が改善傾向にあり,足元の個人消費は総じてみれば底堅い動きとなっております。また、米国の金融政策正常化に向けた動きやユーロ圏の政府債務問題による影響等に依然留意する必要はあるものの、欧米の景気は緩やかに持ち直しの動きが続いております。
当社グループが属する自動車業界について、国内における新車、中古車の販売台数(軽自動車含む)は、上半期における消費税率引上げに伴う消費の冷込みが影響したことにより、前年を下回りました。
このような環境の中で、当社グループは、営業部門の強化及びコスト削減の徹底を図った事、2014年12月に連結子会社化した株式会社アガスタの収益貢献等により、一定水準の利益を確保いたしました。
以上の結果、売上高は31,765百万円(前期比6.8%減)、売上総利益は6,089百万円(前期比14.3%減)、営業利益は429百万円(前期比69.3%減)、経常利益は446百万円(前期比68.5%減)、当期純利益は262百万円(前期比79.3%減)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメントの業績については記載を省略しております。

(2)財政状態に関する分析
①資産、負債及び純資産の状況
当連結会計年度末の資産合計は、10,649百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,806百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金の増加780百万円、有形固定資産の増加559百万円、商品の減少277百万円、繰延税金資産の減少149百万円などによるものであります。
負債合計は、3,181百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,279百万円増加いたしました。主な要因は、長期借入金の増加771百万円、短期借入金の増加300百万円、未払法人税等の減少126百万円、閉鎖店舗引当金の減少87百万円などによるものであります。
純資産合計は、7,467百万円となり、前連結会計年度末に比べ526百万円増加いたしました。主な要因は、少数株主持分の増加249百万円、当期純利益を262百万円計上したことによるものであります。

②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ780百万円増加し、残高は3,894百万円となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下の通りです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益は541百万円となり、たな卸資産の減少額739百万円、減価償却費97百万円などのプラス要因と、法人税等の支払430百万円、閉鎖店舗引当金の減少額87百万円、売上債権の増加額85百万円などのマイナス要因があったことにより、結果として、821百万円のプラスとなりました(前期は1,331百万円のプラス)。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出637百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出53百万円などマイナス要因により、結果として711百万円のマイナスとなりました(前期は141百万円のマイナス)。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入れによる収入700百万円、新株予約権の行使による株式の発行による収入17百万円のプラス要因と、長期借入金の返済による支出39百万円、リース債務の返済による支出5百万円などのマイナス要因により、結果として670百万円のプラスとなりました(前期は12百万円のプラス)。