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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004QJR

有価証券報告書抜粋 株式会社イズミ 業績等の概要 (2015年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当期におけるわが国経済は、円安基調の継続、輸出の持ち直しや原油価格の下落により、企業の利益水準が改善するなど、緩やかに回復してきました。一方、小売業界においては、円安や消費増税による価格転嫁が進んだことから消費者物価は上昇し、実質所得の減少が個人消費を下押しし低調に推移しました。
当社グループにおいては、過去最高益を更新した前期に引き続き、企業として更なる成長を遂げるべく、実行方針である“お客様のために尽くす”のもと、品質・価格ともに競争力のある品揃えの提供に努めるとともに、地域一番店をさらに強化すべく、売場の付加価値を高めていく取り組みを推進しました。
店舗面では、旗艦店である「ゆめタウン広島」で最大規模のリニューアルを行うなど、既存店の活性化を積極的に実施するとともに、新設店舗としては、上期に「ゆめマート松橋」、「ゆめタウン大江」並びに「ゆめモール柳川」と計3店舗を新設し、出店エリアのドミナント化を一段と進展させました。
さらに、将来の成長を見据え、今年1月には「イズミ広島物流センター」を新設し、稼働を開始しました。従来、広島県下4箇所に分散していた機能を1箇所に集約することで、輸送効率を向上させるとともに、鮮度の高い商品のスピード配送を実現すべく取り組みました。
また、株式会社スーパー大栄及び株式会社広栄の株式を取得し連結子会社としました。各社の地域に根差した品揃えのノウハウの共有を進めるとともに、スケールメリットを生かした業務効率の改善に取り組みました。
これらの結果、当期の営業成績は以下のとおりとなり、営業収益、営業利益及び経常利益は過去最高を更新しました。
金額前期比
営業収益579,739百万円4.1%増
営業利益30,330百万円4.2%増
経常利益29,767百万円4.6%増
当期純利益17,360百万円0.1%減


営業成績の主な増減要因
①営業収益及び売上総利益
営業収益のうち、売上高は前期比21,874百万円(4.1%)増加し、552,746百万円となりました。また、営業収入は前期比1,011百万円(3.9%)増加し、26,992百万円となりました。これは、主に当社において店舗新設による販売増が寄与したことに加え、既存店販売が堅調に推移したこと等によるものです。
売上総利益は、116,930百万円(前期比4,736百万円の増加)となりました。売上高対比では21.2%となり前期に比べて0.1ポイント上昇しました。これは、原価低減を図るとともに、商品ロスの抑制に努めたこと等によるものです。

②販売費及び一般管理費並びに営業利益
販売費及び一般管理費は、新設店舗に係る新規採用、並びに人手不足による人材確保や流出に対応するための人事諸施策の実施に伴う人件費の増加の一方、諸経費全般について費用対効果を見定めた節減に努めた結果、前期比4,518百万円(4.1%)増加の113,592百万円となりました。売上高対比では20.6%となり前期に比べて0.1ポイント上昇しました。
これらの結果、営業利益は前期比1,229百万円(4.2%)増加の30,330百万円となり、売上高対比で5.5%と前期に比べて横ばいとなりました。


③営業外損益及び経常利益
営業外収益は持分法による投資利益244百万円等を計上し、前期比45百万円増加の1,473百万円となりました。一方、営業外費用は前期比45百万円減少の2,036百万円となりました。
これらの結果、経常利益は前期比1,320百万円(4.6%)増加の29,767百万円となり、売上高対比は5.4%と前期に比べて横ばいとなりました。

④特別損益、法人税等、少数株主利益及び当期純利益
特別利益は37百万円となりました(前期比2,176百万円の減少)。一方、特別損失は、減損損失464百万円並びに固定資産除却損323百万円などを計上し1,292百万円となりました(前期比1,412百万円の減少)。
法人税等は、10,943百万円となりました(前期比550百万円の増加)。また、少数株主利益は207百万円となりました(前期比28百万円の増加)。
これらの結果、当期純利益は前期比23百万円(0.1%)減少の17,360百万円となりました。売上高対比は3.1%と前期に比べて0.2ポイント低下しています。

⑤その他
当期の1株当たり当期純利益は241.60円(前期比5.05円の増加)となり、当期末の1株当たり純資産は1,876.22円(前期末比203.30円の増加)となりました。


各セグメントの業績
■営業収益
前期
(H2013年3月~H2014年2月)
当期
(H2014年3月~H2015年2月)
増減(金額)増減(率)
小売事業556,857百万円582,788百万円25,930百万円4.7%
小売周辺事業32,246百万円31,020百万円△1,225百万円△3.8%
その他4,874百万円4,865百万円△8百万円△0.2%
調整額△37,125百万円△38,935百万円△1,810百万円
合計556,852百万円579,739百万円22,886百万円4.1%


■営業利益
前期
(H2013年3月~H2014年2月)
当期
(H2014年3月~H2015年2月)
増減(金額)増減(率)
小売事業24,924百万円26,254百万円1,329百万円5.3%
小売周辺事業3,577百万円3,509百万円△68百万円△1.9%
その他683百万円758百万円74百万円11.0%
調整額△84百万円△191百万円△107百万円
合計29,100百万円30,330百万円1,229百万円4.2%


①小売事業
当社グループのコア・ビジネスである小売事業では、品質・鮮度が高く安心・安全な商品を値ごろに提供する“いいものを安く”にさらに磨きをかけ、二極化する消費行動に対応してきました。市場特性に応じて、投入商品や価格設定を見直すとともに、プライベートブランド商品など競争力ある品揃えの充実に努めました。また、月・週単位で販売動向の仮説を立て重点販売商品を投入し続けていく取り組みについてもさらに強化し、常に鮮度が高い楽しい売場を演出することで集客を図り、販売増加に繋げました。
既存店の活性化を積極的に実施し、食品などの直営売場を拡張し、品揃えを強化するとともに有力テナントへの入れ替えを推進することで店舗競争力を強化しました。4月には旗艦店である「ゆめタウン広島(広島市南区)」で最大規模のリニューアルを行いました。キッズエリアを集約しフードコートを拡大したことで、家族3世代でのお買い物がさらに便利となったほか、当社出店エリア初出店となる話題のテナントを導入したことなどが奏功し、販売は好調に推移しています。
また、新規出店では3月に新設した「ゆめマート松橋(熊本県宇城市)」のほか、6月には「ゆめタウン大江(熊本市中央区)」、さらに7月には「ゆめモール柳川(福岡県柳川市)」を相次いで新設し、出店エリアへのドミナント化の更なる進展を図りました。
さらに、将来の成長を見据え、今年1月には「イズミ広島物流センター」(広島市西区)を新設し、稼働を開始しました。従来、広島県下4箇所に分散していた機能を1箇所に集約することで、輸送効率を向上させるとともに、鮮度の高い商品のスピード配送を実現すべく取り組みました。
これらの取り組みに対して販売動向は、消費税率引き上げ後の、実質所得の低下などによる個人消費の低迷により不安定に推移しました。上期において、消費増税前のまとめ買い需要を取り込み、加工食品、日用品や実用衣料などの販売が大きく盛り上がりを見せました。その後、反動による落ち込みに対しては、生鮮品等の旬な商品、新製品の投入等の諸施策を積極的に展開することで、当社の既存店売上高は5月にはプラスに転じました。また、台風や局地的豪雨など天候不順が続いたことに加え、実質所得の低下による消費マインドの落ち込みにより客数が減少しましたが、ハレの日商材などの品質に重点を置いた品揃えなどが引き続き支持を得ました。下期においては、地元球団のクライマックスシリーズでの健闘や、日本シリーズ優勝を記念したセール等を行うことで、大きな盛り上がりを創出し成功裏に推移しました。冬場には、生鮮や惣菜などの食品が引き続き堅調であった一方で、昨年の消費増税前の駆け込み消費の反動も見られ、低調に推移しました。気温が高めに推移し冬物衣料等の動きは鈍かったものの、早期に春物にシフトしたことで、当事業の販売動向は全般的に好調に推移しました。なお、当期における当社の既存店売上高は前期比で1.8%増となりました。
コスト面では、新設店舗に係る新規採用、並びに人手不足による人材確保や流出に対応するため、「パートナー主任」への登用制度を拡充するなど、意欲ある従業員がより厚遇を得やすい環境を整備するとともに、引き続き人的生産性の改善による総労働時間の削減などによる人件費の抑制を図りました。また、これらと同時に諸経費全般について費用対効果を見定めた節減に努めました。
また、3月には株式会社スーパー大栄(福岡県北九州市)との資本業務提携に基づき同社の実施する第三者割当増資の引受けを行いました。その後は株式を追加取得し、今年2月にはTOBにより連結子会社としました。このほか、7月には株式会社広栄(熊本市西区)の株式を取得し完全子会社としました。各社による地域に根差した品揃えのノウハウの共有を進めるとともにスケールメリットを生かした業務効率の改善に取り組むとともに、既存店のリニューアルを推し進めました。
これらの結果、営業収益は582,788百万円(前期比4.7%増)、営業利益は26,254百万円(前期比5.3%増)となりました。


②小売周辺事業
小売周辺事業では、一部の業務において他セグメントとのグループ間取引の条件を見直した一方、引き続きショッピング時のクレジット利用推進や電子マネー「ゆめか」の利用拡大を推し進め、新規会員の獲得に努めました(「ゆめか」の累計発行枚数は、前期末350万枚、当期末475万枚)。また、地域との連携、スポーツを通じた地域貢献に努めるべく地域限定の「ゆめか」なども好評を得、地域通貨としての地位を確立していくとともにキャッシュレス決済の推進によるお客様の利便性向上、レジ業務の生産性改善に努めました。これらの取り組みを通じて、外部加盟店よりの取扱手数料収入の拡大に加え、小売事業への集客力向上にも寄与しました。
これらの結果、営業収益は31,020百万円(前期比3.8%減)、営業利益は3,509百万円(前期比1.9%減)となりました。

③その他
卸売業務では、円安の進行に加え、消費環境が悪化し販売が伸び悩んだことで利益水準は低下しました。また、不動産賃貸業務では、安定した賃料収入を計上しつつ、諸経費の節減に努めました。
これらの結果、営業収益は4,865百万円(前期比0.2%減)、営業利益は758百万円(前期比11.0%増)となりました。


(2) キャッシュ・フローの状況

当期におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
前期
(H2013年3月~H2014年2月)
当期
(H2014年3月~H2015年2月)
増減
営業活動によるキャッシュ・フロー+25,683百万円+52,246百万円+26,563百万円
投資活動によるキャッシュ・フロー△19,948百万円△20,897百万円△949百万円
財務活動によるキャッシュ・フロー△5,501百万円△25,159百万円△19,658百万円


営業活動によるキャッシュ・フロー
・主な収入項目は、税金等調整前当期純利益28,511百万円、減価償却費12,902百万円です。
・主な支出項目は、法人税等の支払額9,551百万円、売上債権の増加額3,024百万円です。
・前期と比較すると26,563百万円増加していますが、これは主に期末日が銀行休業日により仕入債務の支払いが翌月初に持ち越されたことによるものです。

投資活動によるキャッシュ・フロー
・主な支出項目は、有形固定資産の取得による支出18,699百万円です。これは主に、当期の店舗新設等です。

財務活動によるキャッシュ・フロー
・主な収入項目は、長期借入れによる収入32,075百万円です。
・主な支出項目は、長期借入金の返済24,322百万円及び短期借入金の純減29,438百万円です。

以上の結果、現金及び現金同等物の残高は、前期末対比6,189百万円増加し、12,990百万円となりました。


従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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