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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004EEB

有価証券報告書抜粋 株式会社不二家 業績等の概要 (2014年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績



当連結会計年度
(自 2014年1月1日
至 2014年12月31日)
前連結会計年度
(自 2013年1月1日
至 2013年12月31日)
対前期比
増減

売 上 高
営 業 利 益
経 常 利 益
当 期 純 利 益
百万円
104,105
887
1,168
△110
百万円
93,760
1,096
1,786
930
%
111.0
80.9
65.4
百万円
10,345
△209
△618
△1,040

(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。

当連結会計年度におけるわが国の経済は、政府による経済政策や日銀の金融緩和策などを背景に、輸出企業の業績や雇用情勢に改善が見られたものの、消費税率引上げに伴い個人消費が減退し、その後の回復にも遅れが生じるなど、想定された以上に厳しい状況となりました。
当社グループが属する食品業界におきましては、消費税率引上げ後の個人消費低迷の長期化、記録的な降雪や連続した台風の上陸など全国的な天候不順、さらに急激な円安や新興国での需要増と原産国での天候異変による原材料価格の高騰等により、経営環境はより一層厳しいものとなりました。
このような環境の中で、当社グループは、「常により良い商品と最善のサービス(ベストクオリティ・ベストサービス)を通じて、お客様ご家族においしさ、楽しさ、満足を提供する」という経営理念のもと、お客様視点に基づく、高品質な商品や付加価値のあるサービスを提供するとともに、お買い得感や値ごろ感を訴求する商品やサービスの提供にも取り組むなど、売上の拡大をはかってまいりました。また当社は、4月1日に㈱スイートガーデンを子会社化し、その店舗と工場設備を当社グループに加え、事業の拡大をはかるとともに、既存事業と合わせた事業の効率化や、同社の商品開発力を活かした品揃えの強化等を進めるなど、シナジー効果の最大化につとめてまいりました。
売上面では、菓子事業において主力の「カントリーマアム」をはじめとしたビスケット類が順調に推移し、加えて、中国事業の売上拡大、また洋菓子事業において㈱スイートガーデンの新規連結もあり、増収となりました。一方、量販店やコンビニエンスストアの販売シェアが伸長する洋菓子市場の厳しい競合の中で、既存の不二家洋菓子チェーン店の売上が、個人消費低迷の影響もあり、減少いたしました。
損益面では、洋菓子事業において、当社単体では、既存店売上の低迷に加え、原材料価格の高騰や、消費者ニーズに対応して手作り感を出した製品の生産が拡大したことによる労務費増、店舗数の増加に伴う一時的な物流費の増もあり、収益の確保に苦戦しました。また、子会社においては、ダロワイヨが順調に業績を伸ばす一方、レストランが原材料価格の高騰や人件費の増加を吸収しきれず業績を落としました。製菓事業においては、当社単体では、主要原料、特にチョコレート原料やアーモンドの価格高騰の影響が大きく、製品の規格改定などの対応が遅れ、通期での損益を下振れさせることとなりましたが、中国事業が好調でした。
この結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は1,041億5百万円(対前期比111.0%)、営業利益は第4四半期(2014年10月1日~2014年12月31日)では前年同期の実績を上回りましたが、通期では8億87百万円(対前期比80.9%)、経常利益は持分法適用関係会社の業績低下もあり11億68百万円(対前期比65.4%)、子会社に係るのれんの一時償却や税負担の増加もあり、当期純損失1億10百万円(対前期差△10億40百万円)となりました。


②セグメント別売上高の状況

期別

事業別
当連結会計年度前連結会計年度対前期比増減
2014年1月 1日から
2014年12月31日まで
2013年1月 1日から
2013年12月31日まで
売上高構成比売上高構成比




百万円%百万円%%百万円
洋菓子30,32329.123,33324.9130.06,989
レストラン7,2797.07,3347.899.3△54
37,60236.130,66832.7122.66,934




菓 子59,66657.356,51160.2105.63,155
飲 料5,1675.05,0245.4102.8142
64,83362.361,53565.6105.43,297
その他1,6681.61,5551.7107.2112
合 計104,105100.093,760100.0111.010,345

(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。


当社単体の洋菓子におきましては、4月の消費税率引上げによる影響を受け、既存洋菓子チェーン店への来店客数が減少しました。そのような中で当社は、製品規格をさらに見直し、品質にこだわった価値ある新製品を発売するとともに、値ごろ感を求めるお客様のニーズに応じた価格帯での品揃えの充実をはかり、市場の二極化に対応してまいりました。また、各種のキャンペーンや、クーポン等を用いた販売促進策を継続して実施し、あわせて、子会社化した㈱スイートガーデンの強みであるギフト商品とその販売ノウハウを積極的に導入するなど、売上の回復につとめました。さらに11月からは、既存店の売上回復にもつなげるべく、新たなおいしさと値ごろ感のある価格設定、そして、その彩りから売り場を引き立たせる「マカロン」シリーズの拡販に積極的に取り組みました。
店舗開発につきましては、引き続き集客力のあるショッピングセンター内への新規出店に注力するとともに、スイートガーデン店舗の不二家ブランド化を積極的に推進し、売上の拡大をはかりました。また、食品スーパー内へ当社製品の専用コーナーを展開しました。この結果、当連結会計年度末店舗数は、前期末に比べ257店増加し、982店となりました。
コンビニエンスストアをはじめとする広域流通企業との取り組みにつきましては、売上拡大とこれによる安定した工場稼働率の向上につなげるべく、引き続き努力しました。
この結果、当社単体の洋菓子の売上は対前期比109.1%となりました。

4月に子会社化した㈱スイートガーデンにつきましては、不二家店舗の品揃え強化を目的に和菓子ギフト商品を供給するなど、不二家グループとしての連携強化につとめました。また、グループ外への拡販にも注力する一方、労務費管理の徹底など生産性の向上にもつとめ、着実な成果につなげてまいりました。
高級フランス菓子を製造、販売しているダロワイヨにつきましては、年初より発売した「あまおうのマカロン」に加え、「宇治抹茶マカロン」などの産地や素材にこだわった新製品が好評を博しました。またカタログ販売等へも積極的に取り組み、ギフト商品を中心に伸長し、売上は対前期比105.6%と、前期の実績を上回りました。


この結果、ケーキ等の洋菓子類の売上高は、㈱スイートガーデンの新規連結もあり303億23百万円(対前期比130.0%)と大きく伸長しました。

家族団欒の場としてご利用いただいているレストランにおきましては、原材料価格の上昇に対応した価格改定や、2月の降雪等の天候不順、また消費税率引上げの影響により、既存店売上に大きな影響を受けることとなりました。そのような中で、値ごろ感のあるセットメニューの提供や、3世代のファミリーでの集客を目的としたお子様割引セールを展開するなど、売上の回復につとめました。また、3月には「宇都宮東武店」、4月には「福岡アンパンマン&ペコズキッチン」を開店しました。レストランの売上は72億79百万円(対前期比99.3%)となりました。

以上の結果、当連結会計年度における洋菓子事業全体の売上高は376億2百万円(対前期比122.6%)と大幅な増収になりました。


当社単体の菓子におきましては、お客様から愛され続けております「カントリーマアム」の発売30周年を機に、チョコチップをさらにおいしく、「大人」をキーワードにしたプレミアム感のある新製品、「16枚カントリーマアム(大人のチョコチップ)」及び「同(大人のココア)」を発売し、あわせて記念キャンペーンを実施するなど、売上の拡大につとめました。また、夏季の需要促進策として全国1,900店において小売業界紙とコラボしたカントリーマアムの「冷やしても凍らせてもおいしい」キャンペーンの実施や、全国各地の特産品を原料に使ったカントリーマアムやミルキーの発売など、売上の底上げをはかりました。また、より高い付加価値を求められるお客様の志向に合わせて、新製品「カントリーマアムプレミアム」「厚焼きプレミアムパイ」を発売するとともに、果物などの国際的ブランド「Dole(ドール)」や、ポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱とのコラボ製品を開発し、拡販をはかりました。さらに、広域流通企業との取り組みにおいては、専用製品を開発し、取引拡大につなげることができました。当社単体の菓子の売上は、厳しい商環境の中ではありましたが、対前期比102.8%と前期の実績を上回ることができました。

中国において菓子の製造、卸売を行っている不二家(杭州)食品有限公司につきましては、主力製品である「ポップキャンディ」を中心に引き続き内陸部主要都市への販路の拡大につとめると同時に、北京、上海等の主要都市においてペコちゃん・ポコちゃんのキャラクターを使ったテレビCMを放映するなど、積極的な宣伝活動を通じた知名度アップをはかった効果もあり、地域に根ざした企業として現地消費者の皆様のご支持を得て、好調に業績を伸ばすことができました。売上は為替の影響も含めて対前期比130.8%と大きく伸長いたしました。
この結果、菓子の売上高は596億66百万円(対前期比105.6%)となりました。

飲料におきましては、ネクター発売50周年を記念して実施した消費者キャンペーンの効果もあり、主力の「ネクターピーチ350g缶」をはじめ、新製品の「プレミアムネクター」や企業限定商品の「ピーチスムージー」の販売も好調となり、6月までの売上は伸長しました。7月以降は、前期が記録的猛暑であったことからの反動や、消費税率引上げに伴い自販機ルートでの値上げを実施したことで前年同期の実績を下回る状況となりましたが、通期での飲料の売上高は51億67百万円(対前期比102.8%)と前期の実績を上回ることができました。

以上の結果、当連結会計年度における製菓事業全体の売上高は648億33百万円(対前期比105.4%)となりました。



通販・キャラクター事業部のライセンス事業への取り組みや、㈱不二家システムセンターの受注請負、データ入力サービスなどの事務受託業務の売上が増加したことにより、その他事業の売上高は16億68百万円(対前期比107.2%)と好調でした。

(2) キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローにつきましては、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて19億80百万円増加し、92億74百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、47億98百万円(前連結会計年度は36億35百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、31億72百万円(前連結会計年度は38億94百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、3億67百万円(前連結会計年度は10億87百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の新規約定や社債の発行等によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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