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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1006R9R

有価証券報告書抜粋 くら寿司株式会社 業績等の概要 (2015年10月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度(2014年11月1日から2015年10月31日まで)におけるわが国経済は、有効求人倍率の上昇や失業率の低下など雇用環境に改善がみられました。しかしながら、こうした景気の好材料が実体経済の押し上げにつながっておらず、個人消費の回復が鈍く、企業の設備投資も振るわなかったことなどから、景気の足踏み状態が続きました。
外食産業におきましては、ガソリン価格の低下など郊外型チェーンにプラスに働く要因がある一方、コンビニエンスストアによる付加価値の高い商品開発や、競合他社の積極的な出店による影響に加え、原材料価格の上昇、労働需給ひっ迫による人件費の上昇など、当社グループにとって引き続き厳しい環境が継続しております。
このような状況のもと、当社グループは『食の戦前回帰』を企業理念とし、添加物を含まない、素材そのものの味わいを求め、「食」が安心・安全だった戦前のバランスの取れた理想的かつ健康的な食生活を取り戻すという理念のもと創業以来、全食材から『四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)』を完全に排除した商品を開発・提供してまいりました。
新鮮でおいしく、安全なお寿司を安心して味わっていただけるよう、当社グループは素材にこだわりを持っております。米は米自体の味が優れている厳選した国産米を独自の手法で精米し、糖質の味わいが感じられる人肌の温かさ(36℃~37℃)にて提供しております。わさびは食感にこだわり、粗くすりおろした本わさびを使用し、風味・辛味が損なわれないよう提供しております。また、醤油は一般的な濃口醤油より塩分が25%少ないものを使用し、素材の風味やわさびの辛味がそこなわれないよう工夫して提供しております。
このように、当社グループの行動指針の一つであります「見えないところを大切に」を積み重ね、従業員自身が店舗や商品に誇りを持ち、家族や友達を呼びたいと思う店づくりに努め、誠実に商品提供させていただいております。
商品開発におきましては「その価格で最高の味を実現する」との考えのもと、年間1,000種類以上の試作品を作成し、メニューの開発に努めております。2015年1月に新発売いたしました「赤鶏ゆずうどん(税抜360円)」は直火焼き本鰹や北海道産昆布など7種の天然素材から、各店舗にて毎日丁寧に作った新鮮なだしをベースに、ハーブなど植物性タンパク質の飼料で育った国産赤鶏と国産ゆずを使用しました。上品でくせのない無添加だしと赤鶏から出る旨味のバランスが良いと、多くのお客様にご好評をいただいております。また、2015年7月には寿司に使う当社独自のこだわりの酢飯(シャリ)を用いた「すしやのシャリカレー(税抜350円)」を、同9月には「すしやのシャリカレー(甘口)(税抜350円)」を新発売いたしました。酢飯とカレーの組み合わせという意外性と、極力油を使わず野菜と果物を長時間煮込んで作ったヘルシーなカレーはコクがあるのにさっぱりした味わいが新しいと、お客様にご好評をいただいております。
主力商品の寿司におきましてもさまざまな改良を続けております。2013年8月に発売いたしました「熟成まぐろ(税抜100円)」はステーキ肉のエイジングと同様に、天然まぐろを一定期間温度・湿度を管理し熟成させたもので、まぐろに含まれるたんぱく質がアミノ酸に分解され、旨味や甘みが増した商品です。発売以来「まぐろが美味しい」と評判を呼び、店舗あたり「まぐろ」の販売量が「熟成まぐろ」発売前比1.2倍に伸びております。当連結会計年度におきましては「熟成まぐろ」の販売皿数が6,000万皿を超え、多くのお客様にご賞味いただいております。
また、2015年4月より、「天然魚プロジェクト」と銘打ち、九州を除く西日本エリアの約200店舗で国産の天然魚を使った寿司の販売を開始いたしました。魚介類は現在半分以上を輸入しておりますが、物流や加工などの工程を見直し、これまで難しかった魚種の天然魚を提供しております。福井県、和歌山県、三重県、高知県などの漁港でとれた天然のスズキやカジキを100円(税抜)で販売しております。現在は関西を中心とした、東海・北陸以西の店舗での提供となっておりますが、今後提供店舗と天然魚の種類を順次拡大し、海に囲まれた日本の天然魚の魅力をお届けするとともに、日本漁業の活性化にも貢献してまいります。
販売促進面におきましては、人気寿司ネタの「ふぐ」、「かに」、「サーモン」、「熟成まぐろ」の極上ネタを提供するフェアを毎月実施いたしました。また、フェアに合わせて「機関車トーマス」「名探偵コナン」「ドラゴンボール」等とタイアップし、それぞれオリジナルグッズが当たるキャンペーンを実施し好評をいただきました。
以上のような諸施策を行いました効果もあり、既存店売上高につきましては前年比102.5%となり、既存店売上高前年比が3年連続で100%を超え好調に推移いたしました。また、2015年10月には当社設立20周年で初めてとなる、年間のべ来店客数1億人を突破いたしました。
日本国内の店舗開発につきましては、山形県、新潟県、宮崎県、沖縄県に初進出したのをはじめ、西日本地区で14店舗、東日本地区で9店舗の計23店舗を新規出店し、2店舗を移転により閉店した結果、国内店舗数は365店舗(無添蔵4店舗を含む)となりました。
米国子会社「Kula Sushi USA,Inc.」におきましては、2015年3月に米国店舗で初めて「ビッくらポン」や「水回収システム」などの日本式設備を装備した、米国8店舗目の「サンディエゴ店」をオープンいたしました。
この結果、当連結会計年度末の店舗数は、全て直営で375店舗(「無添蔵」4店舗、米国8店舗、非連結子会社の台湾2店舗含む)となりました。
また、当社グループはさまざまな事業リスクに対応するため、財務戦略を重視してまいりました。前連結会計年度に引き続き実質無借金(現預金の額が有利子負債を上回ること)にて運営しており、自己資本比率は当連結会計年度末62.6%と、財務の健全性を維持しております。良好な財務内容を背景に、原材料の安定調達を担保すると同時に、快適な飲食環境を提供するため、国内外におきまして戦略的な投資を実行してまいります。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,053億6百万円(前年同期比8.6%増)、営業利益58億76百万円(同22.1%増)、経常利益64億12百万円(同23.9%増)、当期純利益は41億49百万円(同36.5%増)となり、いずれも過去最高となりました。
なお、当社グループは飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが86億46百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが44億43百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが22億62百万円の支出となりました。この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)残高は、92億40百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は86億46百万円(前年同期比2.4%増)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益が62億94百万円となり、減価償却費が35億5百万円あった一方で、法人税等の支払額が21億56百万円あったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は44億43百万円(前年同期比71.2%増)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出が34億95百万円、貸付けによる支出(建設協力金等の支出)が6億77百万円あったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は22億62百万円(前年同期比50.7%減)となりました。これは、主にリース債務の返済による支出が18億25百万円、配当金の支払が2億36百万円あったこと等によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E03375] S1006R9R)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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