株式会社東葛ホールディングス 業績等の概要 (2015年3月期)

(1)業績
当連結会計年度(2014年4月1日～2015年3月31日)におけるわが国の経済状況は、雇用関連が改善傾向にあり、設備投資、個人消費等にも持ち直しの動きがみられる等緩やかな回復基調で推移しました。
このような環境のなか、当社グループにおいて中核事業である自動車販売関連事業が属する自動車販売業界では、エコカー減税の対象車種及び減税率の基準見直し、軽自動車税の増税を見据えた駆け込み需要等はありましたが,消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動減が当初見込みより長期に亘った影響により当連結会計年度の国内新車販売台数は5,297,111台(登録車(普通自動車)・届出車(軽自動車)の合計。前期比6.9%減)となりました。
車種別では、ハイブリッド車、軽自動車、コンパクトカーが販売の上位を占めております。
メーカー別では、ホンダは「フィット」(フィットシャトル含む)及び「ヴェゼル」が登録車年間上位10車種に、「N-BOX」(N-BOX+、N-BOX/含む)、「N-WGN」が届出車年間上位10車種にそれぞれ入りましたが、上記の要因に加え、前期末に発生したリコールの影響により、予定されていた新型車の投入が当初よりも遅れたこともあり、販売台数は788,237台(前期比7.1%減)となりました。
当社グループにおける当連結会計年度のセグメント毎の状況につきましては以下のとおりであります。
新車販売につきましては、消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動減が当初見込みより長期に亘ったこと、予定されていた新型車の投入が当初よりも遅れたこと等から販売台数は2,330台(前期比5.9%減)となりました。また、車検・12ヶ月点検など整備業務を行うサービス売上は増加したものの、登録受取手数料等の手数料収入は減少し、売上高は59億38百万円(前期比2.6%減)となりました。
中古車販売につきましては、新車販売部門の販売台数減少の影響を受けた下取車入庫の減少をオークション等の外部仕入を増やすことで補う等、販売車両の確保に引き続き注力しました。販売台数は2,156台(前期比3.9%減。内訳:小売台数960台(前期比1.0%減)、卸売台数1,196台(前期比6.0%減))となりましたが、比較的販売価格の高い小売台数の販売比率が増加したことから1台当たりの販売価格は上昇しました。また、整備業務を行うサービス売上及び登録受取手数料等の手数料収入はともに増加し、売上高は12億77百万円(前期比0.7%増)となりました。
その他につきましては、生命保険・損害保険代理店業関連事業では、保険契約件数及び保険取扱手数料がともに減少したこと、鈑金塗装事業では期の中途に事業を譲り受けたこともあり売上高は95百万円(前期比6.2%減)となりました。
以上の結果、当社グループの売上高は73億12百万円(前期比2.1%減)となりました。
損益につきましては、営業利益は4億65百万円(前期比2.8%減)、経常利益は4億62百万円(前期比2.9%減)、当期純利益は2億82百万円(前期比4.2%増)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億90百万円増加し、当連結会計年度末には14億18百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は7億8百万円(前期は2億95百万円の獲得)となりました。これは税金等調整前当期純利益4億62百万円から主に減価償却1億20百万円、売上債権の減少額3億53百万円、たな卸資産の増加額2億2百万円、仕入債務の増加額11百万円、その他の資産の減少額1億33百万円、その他の負債の増加額49百万円及び法人税等の支払2億18百万円等を調整したものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は47百万円(前期は1億4百万円の使用)となりました。これは主に固定資産の取得による支出64百万円、固定資産の売却による収入4百万円、貸付金の回収による収入10百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は4億70百万円(前期は96百万円の使用)となりました。これは主に借入金の返済による支出4億26百万円、配当金の支払による支出48百万円、新株予約権の発行による収入4百万円によるものです。