有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005AC6
株式会社伊予銀行 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)
当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
(注) 連結粗利益 = (資金運用収益-資金調達費用) + (役務取引等収益-役務取引等費用) + (その他業務収益-その他業務費用)
貸出金残高に占める割合は1.91%と引続き低水準を維持しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により186億80百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付借入金の返済等により△250億65百万円となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度比3,425億99百万円増加して6,022億99百万円となりました。
(1) 当連結会計年度の経営成績の分析
損益の状況
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |||
連結粗利益 | 96,943 | 94,188 | △2,755 | ||
資金利益 | 80,467 | 80,468 | 1 | ||
役務取引等利益 | 7,986 | 8,281 | 295 | ||
その他業務利益 | 8,490 | 5,439 | △3,051 | ||
営業経費 | (△) | 50,156 | 50,678 | 522 | |
信用コスト | (△) | 4,692 | △1,236 | △5,928 | |
貸出金償却 | (△) | 94 | 79 | △15 | |
個別貸倒引当金純繰入額 | (△) | 3,620 | ― | △3,620 | |
一般貸倒引当金繰入額 | (△) | 1,401 | ― | △1,401 | |
偶発損失引当金繰入額 | (△) | 23 | △23 | △46 | |
特定海外債権引当勘定繰入額 | (△) | ― | ― | ― | |
その他の債権売却損等 | (△) | 1,045 | 897 | △148 | |
貸倒引当金戻入益 | ― | 1,002 | 1,002 | ||
償却債権取立益 | 1,492 | 1,186 | △306 | ||
株式等関係損益 | 2,275 | 1,106 | △1,169 | ||
その他 | 1,408 | 1,474 | 66 | ||
経常利益 | 45,779 | 47,328 | 1,549 | ||
特別損益 | △1,525 | △1,205 | 320 | ||
税金等調整前当期純利益 | 44,253 | 46,122 | 1,869 | ||
法人税、住民税及び事業税 | (△) | 15,540 | 12,156 | △3,384 | |
法人税等調整額 | (△) | 1,463 | 5,725 | 4,262 | |
少数株主利益 | (△) | 1,116 | 1,241 | 125 | |
当期純利益 | 26,133 | 26,999 | 866 |
(注) 連結粗利益 = (資金運用収益-資金調達費用) + (役務取引等収益-役務取引等費用) + (その他業務収益-その他業務費用)
① 連結粗利益
連結粗利益は、有価証券売却益の減少によるその他業務利益の減少により、前連結会計年度比27億55百万円減少して941億88百万円となりました。② 営業経費
営業経費は、システム関連に係る物件費の増加により、前連結会計年度比5億22百万円増加して506億78百万円となりました。③ 信用コスト
信用コストは、貸倒実績率の低下による一般貸倒引当金繰入額の減少及びお取引先のランクダウン・倒産の減少による個別貸倒引当金繰入額の減少により、貸倒引当金戻入益が発生したことから、前連結会計年度比59億28百万円減少して△12億36百万円となりました。④ 株式等関係損益
株式等関係損益は、株式等売却益の減少により、前連結会計年度比11億69百万円減少して11億6百万円となりました。⑤ 特別損益
特別損益は、減損損失の減少により、前連結会計年度比3億20百万円増加して△12億5百万円となりました。(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
① 預金等
譲渡性預金を含めた預金等は、個人預金・法人預金ともに順調に増加しており、前連結会計年度比657億円増加して5兆2,648億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
預金等(末残) | 5,199,147 | 5,264,862 | 65,715 |
うち個人預金 | 3,270,369 | 3,328,409 | 58,040 |
② 貸出金
貸出金は、事業性貸出・住宅ローンを中心とした個人融資ともに順調に増加しており、前連結会計年度比1,429億円増加して3兆8,512億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
貸出金(末残) | 3,708,249 | 3,851,235 | 142,986 |
うち個人融資(単体) | 918,338 | 931,372 | 13,034 |
③ リスク管理債権
リスク管理債権は、前連結会計年度比44億円減少して736億円となりました。貸出金残高に占める割合は1.91%と引続き低水準を維持しております。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
破綻先債権額 | 2,945 | 1,172 | △1,773 |
延滞債権額 | 57,822 | 55,185 | △2,637 |
3ヵ月以上延滞債権額 | 3,391 | 2,384 | △1,007 |
貸出条件緩和債権額 | 13,893 | 14,878 | 985 |
合計 | 78,053 | 73,620 | △4,433 |
貸出金残高比率 | 2.10% | 1.91% | △0.19% |
リスク管理債権に対する引当率 | 77.71% | 74.55% | △3.16% |
④ 有価証券
有価証券は、日経平均株価の上昇等により、前連結会計年度比817億円増加して1兆8,316億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
有価証券(末残) | 1,749,815 | 1,831,611 | 81,796 |
国債 | 702,356 | 658,787 | △43,569 |
地方債 | 277,590 | 268,812 | △8,778 |
社債 | 119,053 | 107,834 | △11,219 |
株式 | 231,312 | 302,664 | 71,352 |
その他の証券 | 419,501 | 493,511 | 74,010 |
(3) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析
営業活動によるキャッシュ・フローは、債券貸借取引受入担保金の増加等により3,489億31百万円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により186億80百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付借入金の返済等により△250億65百万円となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度比3,425億99百万円増加して6,022億99百万円となりました。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | △23,339 | 348,931 | 372,270 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | 95,693 | 18,680 | △77,013 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △3,340 | △25,065 | △21,725 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 259,700 | 602,299 | 342,599 |
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