有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10051RN
株式会社北洋銀行 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)
以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループ(当行及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度の経営成績は、資金利益の減少を主因に減益となり、経常利益は274億円、当期純利益は157億円となりました。
前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | ||
連結コア粗利益 | 1,548 | 1,008 | △539 | |
資金利益 | 1,315 | 768 | △547 | |
役務取引等利益 | 199 | 212 | 12 | |
その他 | 32 | 28 | △4 | |
営業経費 | 768 | 758 | △10 | |
その他経常損益等 | 202 | 23 | △178 | |
貸倒償却引当費用 | 77 | 15 | △62 | |
有価証券関係損益 | 301 | 19 | △281 | |
その他 | △20 | 19 | 39 | |
経常利益 | 981 | 274 | △707 | |
法人税等調整額 | 67 | 84 | 17 | |
当期純利益 | 869 | 157 | △711 | |
連結コア業務純益 | 802 | 248 | △553 |
(注) 1.連結コア粗利益=[資金運用収益-(資金調達費用-金銭の信託運用見合費用)]+[役務取引等収益-役務取引等費用]+[(その他業務収益-その他業務費用)-国債等債券関係損益]
2.連結コア業務純益=連結コア粗利益-経費(除く臨時処理分)
・連結コア粗利益は、1,008億円と前年比539億円の減益となりました。有価証券利息配当金の減少に伴い資金利益が547億円減少したことが主な要因です。これは、前連結会計年度の有価証券利息配当金に多額の投資信託の解約益が計上されていたことによるものです。
・営業経費は、758億円と前年比10億円減少しました。退職給付費用が前年比23億円減少したことが主な要因です。
・経常利益は、274億円と前年比707億円の減益となりました。連結コア粗利益の減少に加え、有価証券関係損益が281億円減少したことが主な要因です。これは、前連結会計年度において、リスク削減の一環として、保有していた有価証券のうち価格変動リスクの高い有価証券の一部を順次売却したことにより、多額の有価証券売却・償還益を計上したという特殊要因があったことによるものです。
・当期純利益は、157億円と前年比711億円の減益となりました。
・本業部分の利益である連結コア業務純益は、248億円と前年比553億円の減益となりました。
(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
①主要勘定残高(連結)
2015年3月末の総資産は、8兆1,624億円と前年比2,748億円増加(3.4%)いたしました。貸出金は、5兆5,050億円と前年比669億円減少(△1.2%)いたしました。有価証券は、1兆7,870億円と前年比2,251億円増加(14.4%)いたしました。
預金・譲渡性預金は、7兆5,731億円と前年比2,433億円増加(3.3%)いたしました。
純資産は、3,680億円と前年比414億円増加(12.6%)いたしました。
主要勘定残高(連結)
2014年3月末 (億円) | 2015年3月末 (億円) | 増減 (億円) | |
総資産 | 78,875 | 81,624 | 2,748 |
貸出金 | 55,720 | 55,050 | △669 |
有価証券 | 15,618 | 17,870 | 2,251 |
預金・譲渡性預金 | 73,298 | 75,731 | 2,433 |
純資産 | 3,265 | 3,680 | 414 |
② リスク管理債権(連結)
2015年3月末のリスク管理債権は、1,289億円と前年比252億円減少いたしました。
また、リスク管理債権比率(リスク管理債権が貸出金に占める割合)は、2.34%と前年比0.42ポイント改善いたしました。
リスク管理債権残高の推移(連結)
2014年3月末 (億円) | 2015年3月末 (億円) | 増減 (億円) | ||
破綻先債権 | 226 | 150 | △76 | |
延滞債権 | 1,046 | 934 | △112 | |
3ヵ月以上延滞債権 | 5 | 2 | △3 | |
貸出条件緩和債権 | 262 | 202 | △59 | |
リスク管理債権合計 | 1,542 | 1,289 | △252 | |
(貸出金に占める割合) | (2.76%) | (2.34%) | (△0.42%) |
③ 有価証券の評価損益(連結)
2015年3月末の有価証券の評価損益は、960億円の評価益となり、前年比350億円増加いたしました。内訳としては、株式の評価益が701億円と前年比293億円、債券の評価益が222億円と同32億円、その他の評価益は36億円と同23億円それぞれ増加いたしました。
有価証券の評価損益(連結)
2014年3月末 (億円) | 2015年3月末 (億円) | 増減 (億円) | ||
その他有価証券 | 610 | 960 | 350 | |
株式 | 408 | 701 | 293 | |
債券 | 189 | 222 | 32 | |
その他 | 12 | 36 | 23 | |
日経平均株価(円) | 14,827.83 | 19,206.99 | 4,379.16 | |
長期国債利回(%) | 0.640 | 0.400 | △0.240 |
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「1 業績等の概要」に記載しております。
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