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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10054GW

有価証券報告書抜粋 日清オイリオグループ株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発は、横須賀事業場に設置された中央研究所、ユーザーサポートセンター、横浜磯子事業場に設置されたファインケミカル事業部テクニカルセンター、生産技術部を中心に、互いに連携をとりながら進めております。また、マレーシアに設立したNisshin Global Research Center Sdn. Bhd.と連携し、グローバルな研究開発体制を強化しております。
中央研究所では、グループ全体の事業領域に関わる創造の拠点としての役割を果たすべく技術開発の体制を強化し、グローバルな展開を見据え研究開発を推進しております。
2014年4月に設置したユーザーサポートセンターは、技術面からの提案営業のサポートおよびアプリケーション開発を推進し、販売と一体となった総合的な技術営業の展開、事業の拡大を実現します。
ファインケミカル事業部テクニカルセンターでは、化粧品領域、化学品領域、および食品領域におけるファインケミカル素材の開発ならびに、その機能評価に基づく価値開発やアプリケーション化を進めております。また、2011年に取得したスペインのエステル油剤メーカーIndustrial Quimica Lasem,S.A.U.とは、開発、品質管理、生産技術など多面的な技術連携関係の構築を進めております。
生産技術部は、次世代を見据えた新規生産技術開発とそれに向けた技術面での基盤強化に取り組んでおります。
2013年11月に設立したNisshin Global Research Center Sdn. Bhd.は、パーム事業に関わるR&Dのアジアにおける中心拠点としての業務を遂行しております。
なお、当連結会計年度における研究開発費の合計は18億57百万円であります。

〔油脂・油糧事業〕

家庭用食用油では、単身者などの食用油使用量の少ない世帯に向けた小容量ラインアップ拡充のため「これこれ!小さいズ」シリーズを2014年9月に発売いたしました。また、“健康のために積極的に摂取する油”として、食用油の生食用途市場を活性化する「日清アマニ油145gフレッシュキープボトル」と「日清エキストラバージンココナッツオイル130g瓶」を2015年2月に発売いたしました。さらに、使用実態に合わせた容量の変更と健康を訴求したラベルのリニューアルを行った「日清純正香りひき立つごま油130g、250g瓶」「日清ヘルシーごま香油130g、250g瓶」「日清ピリ辛ごま香油50g瓶」を2015年2月に発売いたしました。
業務用食用油では、ユーザーサポートセンターを通じて、大手量販惣菜、CVS向けに、SL製法(特許製法)フライ油を中心としたPBフライ油の提案を行い、販売拡大につなげました。

大豆食品素材では、新たに外食用途向けに最終レシピを想定した粒状大豆たん白のアプリケーション提案に注力し、販売に貢献しています。さらに、肉粒感を付与する、硬食感型の粒状大豆たん白「ニューソイミーK」シリーズを発売いたしました。また、全脂大豆粉の用途を広げるべく、ベーカリー・菓子向けのアプリケーション開発に注力しています。
油脂・油糧事業に係わる研究開発費は9億89百万円であります。

〔加工油脂事業〕

粉末酵素エステル交換技術や分別技術といった油脂の構造に関わる独自の技術をベースに、マーガリン・ショートニング類、クリーム用油脂、チョコレート用油脂及びチョコレート関連製品等の特徴ある製品群の開発を実現しています。さらに、ユーザーサポートセンターと連携して、CVS向け製菓・製パンを主要ターゲットとして、顧客の求める最終製品形態でのアプリケーション提案にも注力しています。
また、大東カカオ株式会社、Intercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.およびNisshin Global Research Center Sdn. Bhd.と技術連携をとりながらグローバルな製品展開に向け、油脂製造からアプリケーション開発にわたる領域でのユーザーニーズに応える研究開発を行っています。
当期は、リテールユーザー向けの商品として、あらかじめ製品に切れ目を入れることで使用時の計量時間や調温時間を短縮できる利便性を付与した製菓・製パン用のシートマーガリン2種類を2014年7月に発売いたしました。
加工油脂事業に係わる研究開発費は3億27百万円であります。

〔ファインケミカル事業〕

化粧品領域における開発活動としては、グローバルな視野で化粧品業界に広く展開できる高機能素材の開発に取り組んでおります。近年は、環境に優しい植物由来成分から成る新製品を複数発売してきました。
化学品領域における開発活動としては、情報関連分野・潤滑用途の素材を中心に顧客と直結した開発を積極的に推進すると共に、海外特に中国での顧客獲得に向けた開発にも注力しております。2014年には、自己乳化型潤滑剤製剤「エステリオ」を開発し、国内外での販売活動を開始しました。
食品領域においては、主力である中鎖脂肪酸油の品質向上を図ると共に、新たな機能性素材の開発に取り組んでおります。さらに、中鎖脂肪酸油やレシチン、トコフェロールなどの素材を用い、顧客のニーズに合わせた製剤開発にも取り組んでおります。
2011年に子会社化したスペインの油剤メーカーIndustrial Quimica Lasem,S.A.U.との間では、技術的な相乗作用を得るために、製品のみならず原材料評価、品質管理、製品開発、および生産技術など多岐にわたる連携関係の構築を行ってきました。2013年には、中鎖脂肪酸油製造設備を建設し、FSSC22000などの認証を背景とした高品質な中鎖脂肪酸油「QUOLIO(クオリオ)」の製造を開始しました。この「QUOLIO」については、2014年に国内導入を行い、食品領域においての販売活動を開始しました。
連結子会社である攝津製油株式会社において、清潔で快適な暮らしに欠かせない製品やレストランの厨房、食品工場などの衛生管理に役立つ多様な製品づくりに積極的に取組んでおり、お客様のニーズを確実に製品化するための研究開発活動を展開しております。業務品分野では、食品加工工場の菌汚染の実態調査の実践と設備・機器の洗浄や除菌・殺菌を効果的に行うためのサニテーション用商品の開発に注力しております。OEM事業関連では、家庭で使用する各種洗浄剤や化粧品、医薬部外品等の分野で、顧客のニーズに応える機能を持った製品の開発、改良研究に注力しています。また、業務用用途で使用する各種洗浄剤の高機能化技術の開発研究を行っています。工業用分野では、次代の中核事業として洗浄剤や金属エッチング剤などの基盤確立に注力しております。前者では太陽電池用シリコンウエハーや新素材ウエハー用の洗浄剤の開発に重点をおいています。一方、太陽電池用エッチング剤は次世代タイプを完成させ、国内大手で順調に評価が進んでいます。年々高まる機能向上につながる要素技術の開発や、表面解析力の研鑽を通して顧客課題解決を行っております。
ファインケミカル事業に係わる研究開発費は、4億1百万円であります。

〔ヘルシーフーズ事業〕

ドレッシング類では、中鎖脂肪酸を豊富に含むココナッツオイル入りで、かつ、おいしさそのままに塩分50%カットした「日清ヘルシードレッシングソース190mlPET」3種類(和風、ごま、シーザー)を2015年2月に発売いたしました。

また、2014年10月イギリスで開催された脳機能に関するグローバルシンポジウムに出展し、中鎖脂肪酸が有する脳エネルギー代替機能の研究及び機能を活かした加工食品の紹介を行い、好評を得ました。当社独自の技術で中鎖脂肪酸の新たな可能性を引き出し、新規事業とグローバルブランドを創造することを目指しております。
ヘルシーフーズ事業に係わる研究開発費は1億39百万円であります。

今後とも技術力の一層の充実を図り、新製品・新技術開発、新分野開拓に積極的に取り組んでいく方針であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00428] S10054GW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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