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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10051ZX

有価証券報告書抜粋 株式会社J-オイルミルズ 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループの研究開発活動は、当社および㈱J-ケミカルで行っております。
当社では、2014年4月1日付で研究開発部門の組織変革を行い、事業横断的に基礎研究・基盤研究を行う「基盤研究所」と事業全領域の商品開発を行う「商品開発研究所」の2つの研究所に再編成し、研究開発活動を進めております。
基盤研究所は、当社事業全領域の中長期の基盤技術開発および今後取り組むべき新領域において、新規素材の機能探索や用途開発、 新技術の開発を行っております。さらに、健康機能研究、おいしさ評価技術、構造解析・分析技術の高度化により、商品開発力の向上も目指しております。
商品開発研究所は、油脂商品、マーガリン・ショートニング・粉末油脂、油粕(ミール)、加工澱粉、ファイン製品、レクチンを活用した診断薬などの当社事業全領域での商品開発を担っております。

家庭用及び業務用の油脂商品の開発においては、一般消費者やプロの需要家の皆様のニーズにお応えできる調理機能と環境に配慮して、食品の「おいしい♪」を引き出す商品開発を行っております。
家庭用及び業務用のマーガリンや業務用のショートニング、粉末油脂の開発においては、油脂加工技術を活用して、一般消費者やプロの需要家の皆様のニーズにお応えしております。
油粕(ミール)の開発においては、搾油処理により得られるミールの高度利用に関する研究開発を行っております。良質な蛋白源や脂質源として、配合飼料や蛋白食品、醸造原料、発酵原料など、幅広い分野の皆様にご利用いただけるよう開発に取組んでおります。
スターチの開発においては、当社独自の加工技術で、スナック菓子や麺、パン、水練り製品、畜肉製品など幅広い食品に利用される機能性澱粉の商品開発を行っております。
ファイン製品の開発においては、天然素材に微量に含まれる生理活性物質や機能性素材を、食品に利用しやすいよう精製・加工し、機能性を付与した高付加価値型の素材商品として開発、提供しております。
また、新しい事業領域として、癌を始めとする様々な疾病によって変化する「糖鎖」に特異的に結合する「レクチン」を活用し、疾病に関する基礎研究や診断法開発等に応用していただけるような技術や商品の開発を行っております。
㈱J-ケミカルは、住宅建材用を中心とする合成樹脂接着剤の技術改良および新規機能性樹脂の研究開発を行っております。
なお、研究開発費の総額は、14億70百万円であります。

セグメント別の研究開発活動を示すと、次のとおりであります。

(製油事業)
家庭用油脂分野では、“ちょっとdeちょうどいい!®”フレーバーオイルシリーズが、手軽に“ちょっと”で本格風味が味わえると大変ご好評をいただいております。「AJINOMOTO オリーブ&ガーリック フレーバーオイル」70g瓶、「AJINOMOTO オリーブ&バジル フレーバーオイル」70g瓶については、料理人なら知っている料理をおいしくする“シェフの技”(乳化)が簡単に実感できる機能を付加し、より高まる“手軽においしく”という消費者ニーズに応えた商品にリニューアルして秋季に発売しました。「AJINOMOTO オリーブ&レッドペパー フレーバーオイル」70g瓶については、前述の機能に加えて調理の風味付けの際に組み合わせの多いガーリックを加えた、新アイテム「AJINOMOTO オリーブ&ガーリック レッドペパー フレーバーオイル」70g瓶として、より汎用性を高めた商品としてリニューアルしました。
また、オリーブオイルでは、ニューワールドと呼ばれ最近注目されている生産国であるアメリカ カリフォルニア産のオリーブオイル「FeliOli®エクストラバージンオリーブオイル カリフォルニア」250g瓶を6月、オーストラリア産の「FeliOli®エクストラバージンオリーブオイル オーストラリア」250g瓶を11月に発売し、オリーブオイル全体のバラエティ強化につなげました。
春季には、揚げものや炒めものなどで“オリーブオイルの風味が気軽に楽しめる”オイルとして、ご好評をいただいております「AJINOMOTO Eurolive®」(ユーロリーブ)910gエコペット」に、このたび『コレステロール0〔ゼロ〕』を表記し、消費者の健康志向に対応したパッケージデザインに変更しました。また、ごま油では、原料高騰、円安等で消費者を取り巻く環境がますます厳しくなる中、社会環境の変化に対応するため容量見直しを実施し、お求めやすい価格へ変更して気軽にごま油を使っていただけるよう、「AJINOMOTO 健康 調合ごま油」160g瓶、「AJINOMOTO ごま油好きのごま油」160g瓶を発売しました。
業務用油脂分野では、バルやビストロといったカジュアルな洋風飲食店で提供される美味しいイタリアンメニューを作る“コツ”である“シェフの技”(乳化)を、昨今の雇用環境からパート、アルバイトの確保が厳しい状況にある外食店などで調理経験の浅い方でも本格調理が実現できる「SavorUpエマルスムース®オリーブ&ガーリック」を開発、発売しました。“シェフの技”(乳化)が簡単に実現できる点を、お客様から高く評価頂いております。
また、揚げ油として“長く使える”をコンセプトに開発した“TEEUP”技術が「長調得徳®」シリーズに導入され、国内市場において大変ご好評を頂いております。この“TEEUP”技術が海外でも認められて、インドの合弁会社Ruchi J-Oil Private Limitedより、この技術を導入した商品が発売されました。
加えて、揚げ油の研究を通じて大学と共同で論文を学術誌に投稿しました。揚げ油については劣化制御が永遠の技術課題であり、それらに関する研究と同時に商品化に向けた開発も並行して行っております。
加工油脂分野では、家庭用マーガリンのリニューアル製品として「New!カルピス®ソフト」「ラーマ®ソフト減塩」を開発し、全国発売を開始しました。業務用マーガリンは、新規商品の開発検討を進めており、また4月より発売しましたバターコンパウンドマーガリンの「グランマスター®」シリーズの拡販サポートにも努めました。
粉末油脂分野では、安定生産への条件整備や体制づくりを継続して行い、生産性を大幅に改善させました。
油糧蛋白分野では、油糧種子を食品・飼料等に有効に利用するために、油糧種子の加工により、蛋白質、脂質の消化吸収、栄養、及びおいしさに貢献することを目指した商品開発を行いました。
なお、当事業の研究開発費の金額は、8億90百万円であります。

(その他)
食品素材スターチ分野では、すでに上市している「アミロファイバー®」の栄養健康機能について大学などの研究機関と共同で評価を進め、イソフラボンとの併用効果について学会にて発表しました。また、コーンスターチを弊社独自の方法で粒状に加工した「ネオトラスト®」の粉末タイプの食感改善及び素材代替機能を活かし、畜肉・魚肉製品、餡、フィリング類など幅広く利用できるようアプリケーションレシピを充実させました。
食品素材ファイン分野では、従来のビタミンK2含有粉末製品に比べ、カルシウム錠剤配合時等の耐アルカリ性に優れた「K2オイルP-3000」を上市しました。また、骨粗鬆症防止効果で知られるビタミンK2の栄養機能について、学会誌に総説を2報投稿しビタミンK2の認知度向上に努めました。
生化学分野のレクチンでは、癌化に特徴的な糖鎖の変化と特異的に結合する、独自に見出したレクチンを用いた膵臓がん診断薬と肝臓がん診断薬の臨床試験を実施しました。膵臓がん診断薬は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)申請に向けて取り組んでおり、早期の販売開始を目指していきます。一方、肝臓がん診断薬は測定方法の改良を進め、今年度の臨床データ取得を予定しております。
㈱J-ケミカルでは、我が国の木材利用促進政策に呼応して、木質建材用接着剤や木材表面処理剤、針葉樹塗装型枠合板用塗料の技術改良に注力しています。また、水溶性銀系抗菌剤では抗ウィルス性の特許出願を行ない、ホットメルト接着剤では新規用途への技術展開を進める等、これまでの技術蓄積をもとに、研究開発に積極的に取組んでいます。
なお、当事業の研究開発費の金額は、5億80百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00434] S10051ZX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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