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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10056FO

有価証券報告書抜粋 東武鉄道株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢に改善が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしましたが、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動の影響により個人消費に弱い動きが見られるなど、先行き不透明な状況となっております。
このような情勢下にありまして、当社グループでは、安全はすべての事業の根幹であるとの認識のもと、「東武グループ中期経営計画2014~2016」にもとづき、将来にわたる持続的成長を目指し、訪日外国人観光客向けサービスの拡充をはじめ交流人口の創出に努めるなど、各事業において積極的な営業活動を展開してまいりました。
当期の連結業績は、連結子会社の一部において前期に決算期変更を行った影響等もあり、営業収益は583,268百万円(前期比1.7%減)、営業利益は53,158百万円(前期比5.1%減)、経常利益は46,138百万円(前期比11.2%減)、当期純利益は30,653百万円(前期比2.8%減)となりました。
セグメント情報の業績を示すと、次のとおりであります。
なお、各セグメントの営業利益をセグメント利益としております。また、各セグメントの営業成績のうち「調整額」は内部取引消去額を表しております。

(運輸事業)
鉄道業におきまして、当社では、安全を最優先に、より多くのお客様にご利用いただけるよう、様々な取り組みを進めております。
安全輸送面では、竹ノ塚駅付近や清水公園~梅郷間の高架化工事を進めたほか、列車運行のさらなる安全性向上をはかるため、川越市~小川町間においては、新運転保安システムとして、先行列車の位置から列車の運行を制御する自動列車制御装置(ATC)の使用を開始するとともに、浅草~館林・新栃木間、亀戸線および大師線においては、運行管理システムを導入し、これにより、全線における信号制御の集中化と列車位置情報の集約化が完了いたしました。また、ホーム上の安全対策として、柏駅においてホームドア(可動式ホーム柵)の使用を開始いたしました。さらに、大規模地震等に備えた防災対策工事として、駅舎および高架橋の耐震補強工事や長大橋梁改修工事を実施いたしました。そのほか、従業員に対して、安全に関する様々な教育を継続し、駅における避難誘導訓練や列車の一旦停止訓練を実施したほか、踏切における事故の発生を想定し、併発事故防止訓練やお客様の避難誘導訓練等の異常時総合訓練を行いました。
営業面では、沿線の活性化をはかるとともに一層の親しみをお持ちいただけるよう、野田線に路線愛称名「東武アーバンパークライン」を導入いたしました。また、開業100周年を迎えた東上線では、記念イベントの開催等を通じてさらなる沿線活性化をはかるとともに、沿線自治体の各キャラクターをラッピングした「キャラクタートレイン」を運行することで沿線の魅力をPRしたほか、外国人観光客の利用促進をはかるため、「KAWAGOE DISCOUNT PASS」を販売するなど、交流人口の創出に努めました。さらに、沿線における漫画やアニメ等の人気キャラクターを活用した事業展開として、「クレヨンしんちゃん」や「鉄道むすめ」と連携したスタンプラリーを開催する等、沿線地域と一体となった取り組みを実施いたしました。また、大宮駅の拠点機能を活用し、北陸新幹線の開業に合わせ、北陸・上信越・東北方面から東京スカイツリータウン®をはじめ沿線観光地への誘客を目的に、大宮発浅草行きの臨時快速列車の運転を実施したほか、金曜帰宅時の着席需要に応えるため、臨時「TJライナー」や臨時特急「きりふり」を運行し、増収およびお客様の利便性向上に努めました。
バス・タクシー業におきまして、東北急行バス㈱では、東京都内と金沢を結ぶ高速バス「きまっし号」を新設したほか、関越交通㈱では、世界遺産となった富岡製糸場を経由する高速バス「富岡製糸場経由伊香保・四万温泉シャトル」の運行開始に際して、鉄道業と連携し、特急りょうもう号との乗り継ぎルートの整備により利用促進に努めました。また、東武バスセントラル㈱では、スカイツリーシャトル®東京駅線の一部で東武ホテルレバント東京への乗入れを開始したほか、東武バスウエスト㈱では、大型ショッピングモールと鶴瀬駅を結ぶ路線を新設し、増収に努めました。
運輸事業全体としては、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動の影響により、営業収益は211,960百万円(前期比2.2%減)となったものの、効率的な事業展開に努めたことにより、営業利益は30,941百万円(前期比2.9%増)となりました。


(営業成績)
業種別当連結会計年度
(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
営業収益(百万円)前期比(%)
鉄道業158,754△0.8
バス・タクシー業32,101△1.4
貨物運送業22,143△12.0
小計212,999△2.2
調整額△1,038
営業収益計211,960△2.2


(提出会社の鉄道業成績)
種別単位第194期第195期
(自 2013年4月1日
至 2014年3月31日)
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
営業日数365365
営業キロキロ463.3463.3
客車走行キロ千キロ267,760268,555
定期千人582,309576,266
輸送人員定期外311,925308,781
894,234885,047
定期百万円65,63464,534
旅客収入定期外77,87977,676
143,513142,210
運輸雑収15,39315,403
収入合計158,906157,613
1日平均収入435431
乗車効率%33.132.7

(注) 乗車効率の算出方法
乗車効率=延人キロ(駅間通過人員×駅間キロ程)÷(客車走行キロ×平均定員)×100
乗車効率とは、客車走行車両定員に対する旅客輸送量を見るためのものであります。





(レジャー事業)
スカイツリー業におきまして、「東京スカイツリー®」では、滞在時間の限られた外国人観光客がスムーズに入場できるよう、「Fast Skytree Ticket」を販売し外国人観光客の誘致促進体制のさらなる充実をはかりました。また、香港や台湾、タイで開催された国際旅行博へ出展するなど、外国人観光客の誘致活動についても積極的に展開いたしました。さらに、年間を通じて季節に応じたイベントを開催するとともに、多彩なライティングを実施し賑わいの創出に努めたほか、東京スカイツリー天望デッキ®日時指定入場券引換券について、一部のコンビニエンスストアで販売を開始し、販路の拡大をはかりました。
旅行業におきまして、トップツアー㈱および東武トラベル㈱では、全国および海外から東京スカイツリーをはじめ日光・鬼怒川地区等の当社沿線観光地に多くのお客様を誘致し沿線の活性化およびグループ収益の拡大に寄与いたしました。また、団体旅行や外国人観光客に対するさらなる営業強化等をはかるため、2015年4月1日に、トップツアー㈱と東武トラベル㈱が合併し、新会社東武トップツアーズ㈱が発足いたしました。
ホテル業におきまして、「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」や「成田東武ホテルエアポート」では、海外の旅行会社等との連携を深めたことに加え、円安効果もあり、外国人宿泊者が増加し好調に推移いたしました。
遊園地・観光業におきまして、東武動物公園では、音楽に合わせてリズミカルに光が点滅するイルミネーション等を実施したほか、本年1月に誕生したホワイトタイガーの赤ちゃん4頭について、テレビモニターを通じた展示を開始いたしました。また、東武ワールドスクウェアでは、園内展示物を紹介する映像ホール「ヒストリウム・シアター結(ゆい)」をオープンし、誘客に努めました。
レジャー事業全体としては、天候不順の影響があったものの、前期に当社子会社となったトップツアー㈱の収益が年間を通じて寄与したことにより、営業収益は79,612百万円(前期比5.9%増)、営業利益は7,999百万円(前期比33.8%減)となりました。

(営業成績)
業種別当連結会計年度
(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
営業収益(百万円)前期比(%)
遊園地・観光業4,964△4.3
スポーツ業12,506△5.4
旅行業20,89877.7
ホテル業16,796△1.4
飲食業10,025△4.1
スカイツリー業16,492△16.1
小計81,6845.6
調整額△2,072
営業収益計79,6125.9



(不動産事業)
スカイツリータウン業におきまして、「東京ソラマチ®」では外国人観光客を対象に「春節 開運キャンペーン」を開催したほか、「見上げるビアガーデン」、「プロジェクションマッピング」等の各種イベントを開催し、誘客および収益確保をはかりました。また、開業以来多くのお客様にお越しいただき、9月には東京スカイツリータウンの来場者数が1億人を超えました。
不動産賃貸業におきまして、保有資産を有効活用し安定的な収益確保および沿線価値の向上をはかるため、新越谷駅ビル「ヴァリエ」1階食品ゾーンを全面リニューアルオープンしたほか、成増駅橋上店舗の改修工事に着手いたしました。また、梅島駅や五反野駅等の高架下に店舗を新設し、駅および周辺施設の充実と増収に努めました。
不動産分譲業におきまして、当社では、沿線価値向上および沿線定住人口増加を目的として、分譲戸建住宅「ソライエ清水公園アーバンパークタウン」(野田市清水公園東)および分譲マンション「ソライエ柏豊四季」(柏市豊四季)の販売を開始したほか、「ブリリアときわ台ソライエレジデンス」(板橋区前野町)等のマンションおよび滑川町月の輪等の土地を販売いたしました。
不動産事業全体としては、マンション販売戸数の縮小等により、営業収益は56,808百万円(前期比11.1%減)となったものの、賃借していた池袋駅ビル等の資産を取得したことに伴う賃借料の減少により、営業利益は9,511百万円(前期比17.8%増)となりました。

(営業成績)
業種別当連結会計年度
(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
営業収益(百万円)前期比(%)
不動産賃貸業34,327△3.2
不動産分譲業9,968△37.8
スカイツリータウン業12,945△0.1
小計57,241△11.2
調整額△432
営業収益計56,808△11.1


(流通事業)
流通業におきまして、㈱東武百貨店では、池袋店において、外国人観光客向けの免税カウンターの窓口を増やしたほか、春節シーズンに合わせ「外国人観光客案内カウンター」を設置する等、サービスの充実により増収に努めました。また、船橋店においては、営業時間を延長し、通勤帰りのお客様の利用促進をはかったほか、㈱東武宇都宮百貨店では、「栃木市役所店」を開店し、増収に努めました。そのほか、各店において各種催事を開催し多くのお客様にご来店いただけるよう努めました。㈱東武カードビジネスでは、新規入会等によるポイントプレゼントキャンペーンを開催したほか、ポイントを同社ホームページ上で商品に交換できるサービスを開始するなど、「東京スカイツリー東武カードPASMO」の新規会員の獲得に努めました。
流通事業全体としては、消費税増税後の個人消費の伸び悩みにより、営業収益は205,055百万円(前期比1.3%減)、営業利益は634百万円(前期比57.3%減)となりました。

(営業成績)
業種別当連結会計年度
(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
営業収益(百万円)前期比(%)
流通業205,055△1.3
調整額
営業収益計205,055△1.3


(その他事業)
建設業におきまして、東武建設㈱では、日光市においてリゾートホテル新築工事を、東武谷内田建設㈱では、墨田区において美術館新築工事をそれぞれ受注いたしました。
そのほか、東武ビルマネジメント㈱では、港区において大規模シティホテルの設備管理業務を受注し増収に努めました。また、㈱東武エネルギーマネジメントでは、滑川町(森林公園検修区南側土地)をはじめ5か所において太陽光発電所を完成させ、売電を開始いたしました。
その他事業全体としては、連結子会社の一部において前期に決算期変更を行った影響等により、営業収益は95,635百万円(前期比0.4%減)、営業利益は4,700百万円(前期比9.9%減)となりました。

(営業成績)
業種別当連結会計年度
(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
営業収益(百万円)前期比(%)
建設業57,9504.2
その他業39,057△5.3
小計97,0080.1
調整額△1,372
営業収益計95,635△0.4


(2) キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,148百万円減少し30,051百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、税金等調整前当期純利益57,564百万円に減価償却費51,629百万円等を加減算した結果94,825百万円となり、前連結会計年度と比べて3,007百万円の資金流入の減少となりました。これは、主に売上債権の増加や工事負担金等受入額の減少等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の減少は142,903百万円となり、前連結会計年度と比べて89,706百万円の資金流出の増加となりました。これは、主に有形及び無形固定資産の取得による支出が増加したこと等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、46,830百万円となり、前連結会計年度と比べて83,588百万円の資金流入の増加となりました。これは、主に短期借入金の純増減額が増加したこと等によるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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