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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005513

有価証券報告書抜粋 日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)日清食品
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術の開発、及び健康
と栄養に関する基礎研究を行っております。
袋麺では日清ラ王より「日清ラ王つけ麺 濃厚魚介醤油」などを新たに発売しました。日清ラ王は日清独自の3層太
ストレート製法を採用した「まるで生めんのような食感」を特徴としており、つけ麺の麺は太さと風味に一層こだわり
開発を行いました。
カップ麺では、エスニックな本格的味わいを手軽にお楽しみいただける「カップヌードル トムヤムクンヌードル」
「カップヌードル マッサマンカレービッグ」などの新たな味わいの商品を発売し好評をいただきました。中でも「カ
ップヌードル トムヤムクンヌードル」は日経優秀製品サービス賞2014を受賞しました。また、1食198kcalとヘルシ
ー感覚でお楽しみいただけるカップヌードルライトシリーズより、和風を楽しめる「カップヌードルライトそうめん」
や、たっぷり野菜が特徴の「カップヌードルライトプラス バーニャカウダ」「カップヌードルライトプラス ラタト
ゥィユ」を発売し、カップヌードルの新しいスタイルの提案を行いました。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にもライス商品、菓子商品の開発や、商品開発を支える取り組
みとして、より本格的な美味しさをより低コストで実現するための調味料等の研究開発や、新規生産設備の研究開発を
行っております。また、健康と栄養の分野では、乳酸菌をはじめとする腸内細菌の研究、免疫に関する研究、更には減
塩、減糖質等の研究についても取り組んでおります。今後ともこれらの技術を用い、お客様のニーズに迅速に応えるべ
く付加価値の高い商品開発を進めてまいります。

(2)明星食品
当期は東日本明星埼玉第三工場棟の改築が完成し、この建屋内に従来とは全く異なる新乾燥製法のノンフライ袋めん
製造ラインを導入しました。このラインにて「中華三昧」のめん・スープの品質向上を図ったリニューアルを行うと共
に、生蕎麦のような風味と歯切れの良さを追求したノンフライ蕎麦及び稲庭うどんのようなつるみと弾力感を表現した
ノンフライうどんを開発して新ブランドの「江戸蕎麦」並びに「稲庭風細うどん」を発売しました。なお、当製法
(SSD製法)につきましては2014年11月に特許を取得しております。
フライ袋めんでは、同じく埼玉第三工場棟に新たに製造ラインを導入し、「チャルメラ」のめん塊形状を小鍋でも調
理しやすいサイズの角丸(かどまる)型に変更して従来よりもコシを強めた湯のびしにくいめん質に仕上げ、「しょう
ゆ」「みそ」「塩」「とんこつ」それぞれの味について別添の“秘伝の小袋”の特徴づけを更に強めて香りをアップさ
せる改良を行いました。
カップめんでは、「一平ちゃん夜店の焼そば」の発売20周年を記念してこれまでにない新しい味覚を追求し、
「ハラペーニョ&チリ・チーズ味」「タイ風グリーンカレー味」の2種類を開発して商品化しました。現在も新たな焼
そばメニューとしての味覚づくりに取り組んでいます。
来期には東日本明星埼玉第二工場棟の改築が完成し、生産性の高い新規ラインを導入する予定となっており、研究開
発本部としましてはこれらのラインを活用したより付加価値の高い商品づくりを目指して開発を行ってまいります。

(3)低温事業
(チルド食品)
本格感とフレッシュ感を大切にした、チルド食品ならではのおいしさにこだわった「ひとつ上の満足」をモットーに
商品を開発しております。
生めんワンタッチ製法により、湯切りの手間をなくしたチルド「ラ王」を開発しました。簡便性と美味しさが受け入
れられ、チルド麺のネクストユーザーといわれる30~40代の消費者にもご好評いただき新規ユーザーの獲得にも成功い
たしました。
また、子供たちの間で人気の「妖怪ウォッチ」とのコラボ商品、「妖怪ウォッチやきそば ジバニャンのニャポリタ
ン味ソース」子供向け焼そばも、30~40代の主婦層を中心に販売が好調に推移しました。
太ストレート麺製法を搭載した「太麺焼そば」シリーズでは、新フレーバー(屋台風ソース からしマヨネーズ付
き)を開発し、シェア拡大に貢献しました。

(冷凍食品)
「とことん便利に、簡単に。いつでも出来たて、本格を。」をモットーに究極の簡便性と究極のおいしさが備わった
冷凍商品を開発しております。
ラーメンジャンルでは、担々麺シリーズ「日清具多 辣椒担々麺」、「汁なし担々麺 大盛り」をリニューアルしま
した。
また、冷凍食品としては、初となる「妖怪ウォッチ」とのコラボレーション商品(具付ラーメン、お好み焼、たこ
焼)を発売し、話題性を追い風に、冷凍ラーメン・スナック類の販売増に貢献しました。
パスタジャンルでは、もちっとした弾力感となめらかな食感の生パスタシリーズ、「もちっと生パスタ 牛挽肉とま
いたけのクリーミーボロネーゼ」、スパゲティシリーズでは、「スパ王プレミアム 揚げなすの入った牛挽肉のボロネ
ーゼ」、「同 炭火で焼いた合鴨肉の鴨だし醤油」、更に、焼そばジャンルでは、「日清中華 上海焼そば」など、品
揃えの充実を図り、堅調に販売を伸ばしました。
鍋焼うどんでは、本物の味と、豊富な具材で品質を向上させ、販売を拡大しました。
米飯ジャンルでは、冷凍日清カプセルスタイルのおにぎりに加え、卵をごはんに絡めた香ばしい風味豊かな「チキン
ラーメン 金の炒飯」を新たに開発し、米飯商品の販売増に貢献しました。

(4)その他
日清シスコ㈱では技術革新的な商品の研究開発に注力し、既存ブランドの定着、強化を推進するとともに、消費者の
視点に立った新商品の開発を行っております。
開発研究所では「シリアル」「洋菓子(クッキー、半生ケーキなどのソフト系)」「ハードビスケットとチョコレー
ト菓子」の3部門に分けて各種商品を開発し、また、商品の包装資材に関する研究開発も行っております。
シリアル商品では、近年大幅に伸長しているグラノーラ市場に対し、より食事的に食べられるグラノーラとして、と
うもろこしの自然な甘みと“牛乳を加えることで冷製コーンスープのようなおいしさが味わえる”「ごろっと野菜のグ
ラノーラ 」を開発しました。
ビスケット商品では、2015年に発売50周年を迎えるココナッツサブレの50周年プロジェクト第一弾として、ココ
ナッツ、アーモンド、マカダミアナッツの3種類のナッツと、こだわりのバターや塩を使用してコクと旨みをアップし
た、「ココナッツサブレ トリプルナッツ」を開発しました。
洋菓子商品では、1994年より続くロングセラー半生ケーキ「しっとりケーキ」シリーズのブランド強化を目的とし
て、「しっとりケーキ 瀬戸内レモンのチーズケーキ」、「しっとりケーキ 苺」、「しっとりケーキ 宇治抹茶」を開
発しました。
チョコレート菓子においては、シリアルの製造ノウハウを最大限に活かし、グラノーラを使用したチョコスナック
「チョコノーラ カカオ」、「チョコノーラ ホワイト」を開発し新しい価値提案を行いました。
当研究所では今後も、既存技術に留まらない革新的技術の研究を志し、日清食品ホールディングス㈱グローバルイノ
ベーション研究センター、グローバル食品安全研究所との連携を図りながら、楽しく、健康的で独創性のある商品の開
発に取り組んでまいります。

日清ヨーク㈱では、開発研究所において新商品の開発・既存品のリニューアルといった応用研究と、乳酸菌やはっ酵
に関する基礎研究を行っております。
開発商品群としては、はっ酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料、洋生菓子があり、「みんなイキイ
キ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化ととも
に、当社のコア技術である「はっ酵技術」を生かした高付加価値製品の開発にも重点を置き、美味しく健康に役立つ商
品の開発を行っております。
はっ酵乳では、より多くのお客様に「十勝のむヨーグルト」の美味しさと乳酸菌による機能を実感していただき、十
勝ブランドの強化に繋がるよう、フルーツシリーズ品として「ブルーベリー」・「いちご」・「もも」を発売しまし
た。
乳製品乳酸菌飲料では、500ml紙容器商品で「ピルクルクリーミーリッチ」を発売し、ピルクルブランドの活性化と
新規顧客の開拓を行いました。
乳酸菌飲料では、「はたらく乳酸菌」シリーズとして、「白ぶどう」・「パッションフルーツ」・「ふじりんご」・
「バナナ」など9品を順次発売し、ピルクル・十勝に次ぐ新ブランドとして育成を図りました。
一方で乳酸菌の基礎研究にも注力し、今後の商品化に結びつけるべく乳酸菌の機能性やはっ酵技術の研究を進めてお
ります。

(5)製品の品質保証と環境に対する取組み
日清食品グループは世界各国に拠点を有し、80か国以上で販売をしています。製品に対する品質保証体制は、これま
でに国内において二重管理及び集中管理体制を敷いてきましたが、2014年度からは海外製品に対してもこの品質保
証体制を適用いたしました。
さらに、2013年9月より食物アレルギー表示推奨食品として、ごまとカシューナッツが追加されたことを受けて、
グローバル食品安全研究所 品質保証部では、カシューナッツを含む各種木の実を検出する方法について、遺伝子を用
いた新規手法で開発し、特許申請を行いました。
さらに、グローバル食品安全研究所 品質調査部では、分析による品質保証に加え、独自に定めた日清食品・食品安
全検査基準(Nissin's Inspection Standards for Food Safety:「NISFOS」)による工場現場の品質調査や製造工程
に関与する原料(Materials)、方法(Method)、機械(Machine)及び人(Man)について、きめ細かく検証する品質
工程管理(4M管理)を行い、製品の品質確保に努めています。2014年度は、過去にNISFOS評価が低かった工場の調
査回数を増やし、工場の品質レベルの向上につなげました。
また、地球環境を守るためには、企業責任として、環境法規制の遵守を徹底するとともに、環境に対するリスクマネ
ジメントを推進していく必要があります。このため、グローバル食品安全研究所 環境推進部では、2013年度より、
日清食品グループの生産工場に対する環境調査のための独自の基準(Food Safety Research Institute’s Inspection
Standards for Environmental Activities:RISEA)を用い、各工場の環境法規制の遵守状況や自主的な環境活動への
取り組み状況の調査を行い、改善活動を促すことでレベルアップを図っております。2014年度も調査内容を充実させ
るためにRISEAのチェック項目を見直し、調査を実施しました。

当連結会計年度の研究開発費は64億31百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S1005513)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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