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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10057WW

有価証券報告書抜粋 東洋水産株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、消費税率引き上げによる個人消費の落ち込みや円安進行が懸念材料となっておりましたが、各種政策の効果や雇用・所得環境の改善が続き、緩やかな回復基調となりました。
当食品業界においては、一部原材料価格が引き続き高水準で推移する中、製造コストの削減を迫られる等企業間競争は一層激しさを増し、依然として厳しい状況が続いております。また、消費者の食の安全面に対する意識はより一段と高まり、当業界は今まで以上に品質管理の強化への対応、環境問題への対応等企業の社会的責任がますます求められております。
このような状況の中、当社グループは「Smiles for All.すべては、笑顔のために。」という企業スローガンの下で「食を通じて社会に貢献する」「お客様に安全で安心な食品とサービスを提供する」ことを責務と考え取り組むとともに、厳しい販売競争に対応するため、より一層のコスト削減並びに積極的な営業活動を推進してまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は381,259百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は25,075百万円(前年同期比18.0%減)、経常利益は26,630百万円(前年同期比17.4%減)、当期純利益は16,901百万円(前年同期比25.6%減)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 水産食品事業
水産食品事業は、水産加工品の新規商品開発や販売を量販店・コンビニ等へ積極的に推し進めた結果、売上高は34,514百万円(前年同期比3.2%増)となりました。しかしながら、円安の進行や主力魚種の販売競争の激化により、国内外の魚価が高騰したことによる原料価格高騰分を販売価格に十分に転嫁できなかったため、セグメント損失は769百万円(前年同期はセグメント損失160百万円)となりました。
② 海外即席麺事業
海外即席麺事業は、アメリカ国内においては、大手メーカー間の特売スペース争奪が起こっていることに加え、メインターゲット層の中・低所得者で、消費の二極化・多様化の傾向がみられ、販売数量回復のペースが遅れております。メキシコでは、主力のカップ麺の拡販とともに、袋麺の拡販を進めたことにより販売数量は増加しました。これらの結果、現地通貨ベースでは減収となりましたが、円安の影響により、売上高は86,045百万円(前年同期比14.1%増)となりました。セグメント利益は、売上減による工場稼動の減少や、マルチャンテキサス,INC.新工場稼動による減価償却費の増加により、12,162百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
③ 国内即席麺事業
国内即席麺事業は、主力ブランドの「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」「麺づくり」「マルちゃん正麺」を中心に、消費者キャンペーン等積極的な販促活動を展開しましたが、4月の消費税率引き上げによる消費者の購買意欲の減少、1月からの価格改定を実施したことによる市場環境変化の影響を受けました。このような環境の中、カップ麺は話題性のあるコラボ商品やミニサイズ・大盛サイズ等幅広い商品ラインナップの展開により需要の底上げを図りました。特に、「おそば屋さんの鴨だしそば」等の和風シリーズの新商品や、大盛商品の「ごつ盛り」が好調に推移したことにより増収となりました。袋麺は、「煮込んで食べるマルちゃん正麺」「マルちゃん正麺鴨だしそば」の新発売など拡販に努めましたが、袋麺市場全体が縮小傾向にあることや、競争の激化により減収となりました。その結果、売上高は117,397百万円(前年同期比5.9%減)、セグメント利益は袋麺の減収に加え、原材料価格の高騰や物流費等の増加の影響もあり、9,208百万円(前年同期比24.2%減)となりました。
④ 低温食品事業
低温食品事業は、主力品である「マルちゃん焼そば3人前」シリーズのリニューアルと販促強化に加え、「マルちゃん生ラーメン」シリーズでの消費者キャンペーン等による新規ユーザー開拓や、「ニッポンのうまい!ラーメン」シリーズ等の新商品投入により生麺類全体で増収となりました。冷凍食品類はライスバーガーや枝豆、冷凍麺は市販用「大盛焼そば」等の新規導入が貢献し好調に推移しました。その結果、売上高は66,875百万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益は3,535百万円(前年同期比5.7%増)となりました。
⑤ 加工食品事業
加工食品事業は、米飯は主力の無菌米飯に加え、健康系や洋食系シリーズが堅調に推移し増収となりました。フリーズドライ製品は、主力の5食入りパックスープが堅調に推移したことにより増収となりました。魚肉ハムソーセージや調味料類は、原材料価格が高騰する中、適正価格での販売に努めましたが減収となりました。その結果、売上高は18,307百万円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益は前期に高騰していた原料米価格が安定したことと、だしの素の価格改定により488百万円(前年同期比136.8%増)となりました。
⑥ 冷蔵事業
冷蔵事業は、円安による仕入価格の上昇を受けた原料系の輸入商品の取扱いは減少しましたが、首都圏を中心に冷凍食品類の取扱いが堅調に推移したことや、東扇島新自動倉庫稼動による庫腹の増加により、売上高は15,575百万円(前年同期比2.1%増)となりました。セグメント利益は、東扇島新自動倉庫の減価償却費及びその他諸経費の増加により、1,211百万円(前年同期比1.0%減)となりました。
⑦ その他
その他は、主に弁当・惣菜事業であります。売上高は42,608百万円(前年同期比4.1%増)、セグメント利益は㈱フレッシュダイナー山形工場の減価償却費等の増加により52百万円(前年同期比95.9%減)となりました。

なお、上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、資金という。)の残高は、前連結会計年度末と比べ13,740百万円減少し、33,680百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ3,264百万円増加し、32,641百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益は減少しましたが、退職給付に係る負債が増加し、売上債権及びたな卸資産が減少したことによるものであります。
〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕
投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ11,454百万円増加し、39,976百万円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出、有価証券の取得による支出が増加したことによるものであります。
〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕
財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ2,749百万円増加し、8,987百万円となりました。これは主に、子会社の自己株式の取得による支出が増加したことによるものであります。


従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00461] S10057WW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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