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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100586D

有価証券報告書抜粋 株式会社永谷園ホールディングス 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度における我が国の経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策により円安が進行し、企業収益や雇用環境が改善するなど緩やかな回復傾向がみられました。しかしながら、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動が長引き、個人消費の持ち直しの動きに弱さがみられるなど、景気は先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境も、消費税増税の影響により食料品消費支出が低迷し、急速な円安による原材料価格の高騰とそれに伴う一部商品の値上げもあり、さらには流通業界における企業再編が進行するなど、厳しい状況で推移いたしました。
このような経営環境の下、当社グループは「企業戦略の充実」と「新価値提案力の更なるアップ」を経営における重要課題として取り組んでまいりました。
「企業戦略の充実」につきましては、創業の商品であり、当社の重要な基幹商品であるお茶づけ商品の市場活性化と需要拡大を目的として新プロジェクトを企画し、取り組んでまいりました。また、海外における拠点の整備及び事業基盤の強化を目的として、米国子会社の事業拠点の統合を行ったことに加え、株式会社麦の穂ホールディングスの海外子会社をシンガポール共和国に設立し新たな製造拠点を開設いたしました。
「新価値提案力の更なるアップ」につきましては、昨今高まる健康志向ニーズに対応した新商品や、日々変化する食シーンに合わせて付加価値を提案した新商品を発売いたしました。また、新しいカテゴリーの創造へ繋がる研究・開発・マーケティングなどの活動にも積極的に取り組んでまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は783億62百万円(前年度比 10.2%増)となりました。利益面につきましては、原材料価格の高騰による製造コストの上昇や販売経費の増加により、営業利益は28億76百万円(前年度比 27.1%減)、経常利益は30億96百万円(前年度比 21.2%減)となりました。また、当期純利益は16億73百万円(前年度比 30.8%減)となりました。
以下、セグメントの状況は次のとおりであります。
①食料品事業
販売面につきましては、主力商品の活性化と新商品の市場定着に取り組んでまいりました。消費者向けにはテレビ媒体やホームページなどを活用した商品訴求、さらには当社オリジナルグッズを景品とした消費者キャンペーンの実施などによって、新たなファン層づくりと購買意欲の喚起に努めてまいりました。特にお茶づけ商品においては、「日本の上に何のせる?」というキャッチコピーで、様々な媒体を通じてお茶づけの新しい食べ方提案を発信してまいりました。また、流通向けには大量陳列コンテストや生鮮品との関連販売の提案などを通じて、店頭での商品露出の強化に取り組んでまいりました。
商品開発面につきましては、“新しい価値の提案による顧客開拓・拡大”をテーマに取り組んでまいりました。具体的には、素材感と健康感から、近年人気の高いグラノーラ(シリアル食品の一種)をスープに取り入れた商品や、健康訴求型の商品である「ちから」シリーズの新メニューとして、食物繊維たっぷりのごぼうのスープを開発し、即席スープ市場における新たな需要の掘り起こしを行ってまいりました。惣菜の素では、シニア層向けに健康に配慮した商品や、増加傾向にある家飲み需要にマッチした商品を発売し、市場の拡大を図ってまいりました。
以下、主要品目の状況は次のとおりであります。

当社看板商品である「お茶づけ海苔」は、5月17日の「お茶漬けの日」に、食頻度アップを狙いとしたプロモーションを各方面で展開いたしました。加えて、秋からは全国のイベント会場での「お茶づけカー」による試食会や専用CM放映により、地域の特産品を使った今までと違う食べ方をアピールすることで、売上の拡大に取り組んでまいりました。
また、新商品ではサクサクの食感と素材のおいしさを再現した「超ふりかけ」シリーズの期間限定商品や、お子様に大人気のキャラクターを使用した「妖怪ウォッチふりかけ」を発売し、売上高は161億16百万円(前年度比 1.6%増)となりました。

即席スープ市場の活性化のため、「1杯でごぼう1/3本分のちから 食物繊維たっぷりスープ」や、シリアル市場において成長を続けているグラノーラを使い、素材のもつ健康感を活かした「スープで食べるグラノーラ」を発売いたしました。また、当社主力商品である「あさげ」シリーズをだしの風味を更に効かせた商品にリニューアルいたしました。しかし、「1杯でしじみ70個分のちから みそ汁」の売上が振るわず、売上高は202億84百万円(前年度比 2.5%減)となりました。


惣菜商品では、既存商品において、前年に引き続き「麻婆春雨」のCMを短期集中放映し、その期間に他の中華惣菜商品と合わせて店頭露出を拡大したことにより、更なる売上アップを図ってまいりました。また、新商品として、家庭で居酒屋のメニューを再現できる「わが家は名酒場」シリーズを発売いたしました。さらに、健康意識の高い方をターゲットに、脂質・塩分を20%カットした「やさしい中華」シリーズを発売いたしました。
麺商品では、冬季の定番商品である「煮込みラーメン」シリーズに、新メニューとしてお子様も楽しめる「ミルクシーフード味」を追加いたしました。しかし、お好み焼き及びプレミックス商品を終売したことにより、売上高は269億76百万円(前年度比 1.5%減)となりました。

業務用商品において、外食や中食マーケットを中心に販路拡大に取り組みました。加えて、当社グループの製造技術・設備を活用したスティックタイプのコーヒーを発売したことにより、売上高は47億98百万円(前年度比 6.8%増)となりました。
以上の結果、食料品事業の売上高は681億76百万円(前年度比 0.5%減)となりました。
②中食その他事業
株式会社麦の穂においては、主力ブランドであるシュークリーム専門店「ビアードパパ」で季節限定メニューを提供し、リピーターの来店頻度向上及び新規顧客の取り込みを図ってまいりました。また、国内店舗を中心に立地・ブランド等により厳選した出店と不振店舗の撤退を進めたことに加え、既存店の改装を積極的に推進したことが奏功し、売上は堅調に推移いたしました。
NAGATANIEN RS FOODS,LLCにおいては、米国にてテイクアウト寿司事業の販売強化に取り組んでまいりました。
以上の結果、中食その他事業の売上高は101億85百万円(前年度比 294.8%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、投資活動及び財務活動による現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の減少額が、営業活動による資金の増加額を上回ったことにより、前連結会計年度末に比べ3億74百万円減少し、連結子会社の増加に伴う資金を加えた当連結会計年度末の資金残高は、81億87百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動による資金の増加額は37億58百万円(前年度は54億83百万円の増加)となりました。これは主に、法人税等の支払及びたな卸資産の増加があったものの、税金等調整前当期純利益及び減価償却費の計上並びに仕入債務の増加により資金が増加したことによるものです。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動による資金の減少額は34億5百万円(前年度は91億22百万円の減少)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出があったことによるものです。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動による資金の減少額は8億1百万円(前年度は40億22百万円の増加)となりました。これは主に、短期借入金による資金調達を行ったものの、長期借入金及びファイナンス・リース債務の返済並びに配当金の支払があったことによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00469] S100586D)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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