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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004E1N

有価証券報告書抜粋 藤田観光株式会社 業績等の概要 (2014年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済政策、財政政策により、企業業績や雇用情勢に改善がみられるなど、概ね緩やかな回復基調が続きました。観光業界においても、円安効果やビザ発給要件の緩和に加え、日本の文化に対する関心も高まり、訪日外国人数は過去最高の年間1,300万人を突破するなど、宿泊をはじめ外国人による国内消費の増加がみられました。
一方で、4月の消費税増税等に伴う個人消費の低迷や、中国経済の成長鈍化、地政学リスクが長期化する欧州経済の停滞などの海外経済の失速感もあり、先行きは不透明な状況が続いております。
このような事業環境のもと、当社グループでは、中長期を見据え、東京オリンピック・パラリンピック開催に備えた客室、設備の改修や、新規ホテルの開業準備を進めました。また、2012年に駐在員事務所を開設した韓国ソウルに直営ホテルの出店を決定するなど、国内外での展開を図りました。

当連結会計年度は、既存営業施設の競争力の強化や収益力の向上を図るために、積極的な投資を継続して行ないました。
ビジネス客、レジャー客の需要に対応すべく、東京ベイ有明ワシントンホテル全体におよぶ客室の改装・美装をはじめ、ホテル椿山荘東京や箱根ホテル小涌園など当社グループ全体で1,200室超の客室改装・美装を実施いたしました。また、2015年4月24日開業予定のホテルグレイスリー新宿の開業準備も順次進めております。
6月には台湾台北、12月には韓国ソウルで現地メディアや旅行代理店を対象にワークショップを開催いたしました。訪日外国人の集客を強化するとともに、海外での当社グループの認知度向上に努めました。
10月には、箱根小涌園ユネッサンインの営業を終了し、その跡地に新たな宿泊施設を建設することにいたしました(新施設は2017年春開業予定)。多様化するお客さまのニーズに対応することができるよう、箱根エリアの新たな基幹施設を目指してまいります。
また、長年ご愛顧いただきました京都国際ホテルが12月26日をもって営業を終了いたしました。京都エリアではホテルグレイスリー京都寺町(仮称)が2016年秋に開業を予定しておりますが、引き続き京都市内での拠点展開を進めてまいります。

2013年に開業した新規施設の通年稼動もあり、売上高は前期比21.4億円増収の642.5億円となりました。営業費用では、客室改装をはじめとした投資による減価償却費や撤去費用が増加したほか、ホテルグレイスリー新宿の開業準備費用が発生いたしました。
また、円安や天候不順による原材料価格および水道光熱費単価の上昇などがありましたが、オペレーション効率化によるコスト抑制に引き続き努めました。
以上の結果、経常利益は前期比2.2億円増益の13.9億円となりました。なお、当社グループが今期より重要指標と位置づけております減価償却費等負担前営業利益は前期比5.6億円増益の59.9億円となりました。
京都国際ホテルの土地等資産譲渡や、投資有価証券売却などによる特別利益17.9億円を計上、また、箱根小涌園ユネッサンイン営業終了に伴う損失などの特別損失17.1億円を計上した結果、当期純利益は前期比3.4億円減益の5.3億円となりました。


当連結会計年度の業績の概要およびセグメント別の営業概況は以下のとおりであります。
(金額単位:百万円)
当連結会計年度前期比 増減率(%)
売上高64,2502,1403.4
減価償却費等負担前営業利益5,99556310.4
営業利益1,36516013.3
経常利益1,39022118.9
当期純利益531△347△39.6
ROA(経常利益/総資産)1.4%0.2%-
期末借入金残高37,463△4,150△10.0


セグメント別売上高・利益
セグメント売上高(百万円)セグメント利益(百万円)
当連結
会計年度
前期比増減率当連結
会計年度
前期比増減率
椿山荘・太閤園事業25,7541210.5%99△176△63.9%
WHG事業27,3832,0378.0%1,05646679.2%
小涌園事業7,593△98△1.3%376△159△29.7%
ノウハウ事業7,519420.6%166△16△8.8%
その他(調整額含む)△4,00037-△33245-
合計64,2502,1403.4%1,36516013.3%

注1. 調整額は、セグメント間取引消去によるものであります。
2. セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整しております。

椿山荘・太閤園事業
(ホテル椿山荘東京、太閤園、南青山コンヴィヴィオン、京都国際ホテル、ホテルフジタ奈良、カメリアヒルズカントリークラブ、能登カントリークラブ)

婚礼部門では、ホテル椿山荘東京宴会棟の改修工事に伴う一部休止があったものの、8月にホテル椿山荘東京内のチャペル2つと神殿1つを改装し、婚礼商品力の強化に努めたほか、2013年9月に開業した太閤園ゲストハウス「桜苑(おうえん)」の通年稼動による効果や、レストランでの婚礼利用が増加した結果、利用人員は前期比2千名増の201千名となり、売上高は同250百万円増収の11,161百万円となりました。
宿泊部門では、ホテル椿山荘東京で、客室改装(2014年8月から2016年3月までに全260室を改装予定)による稼動減の影響もありましたが、「椿」「桜」「ほたる」をテーマにした独自の商品を拡充し、集客を図りました。また、12月26日で営業を終了いたしました京都国際ホテルは、最後まで多くのお客さまにご利用いただき、最終年度を好調に終えることができました。以上、部門全体では改装の影響等で利用人員は前期比で減少いたしましたが、利用単価の上昇により、売上高は前期比67百万円増収の3,111百万円となりました。
レストラン部門では、レストランを婚礼会場とした利用が増えたことにより、利用人員は前期比14千名減の1,032千名、売上高は同22百万円減収の4,631百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比121百万円増収の25,754百万円となりましたが、積極的な投資に伴う減価償却費の増加などがあり、セグメント利益(営業利益)は同176百万円減益の99百万円となりました。


WHG事業
(旭川、仙台、浦和、秋葉原、新宿、東京ベイ有明、横浜伊勢佐木町、横浜桜木町、関西エアポート、広島、キャナルシティ・福岡、長崎の各ワシントンホテル、札幌、銀座、田町の各ホテルグレイスリー、ホテルフジタ福井、アジュール竹芝)
注. 当第2四半期連結会計期間より、新たな事業名称の決定に伴い、セグメント名称を「ワシントンホテル事業」から「WHG事業」へ変更しております。なお、属するセグメントの内容に変更はございません。

訪日外国人の増加や日本人の国内旅行の増加を受け、宿泊需要が堅調に推移する中で、お客さまのニーズの多様化に対応するため、付加価値を高める施策を継続して実施いたしました。
ワシントンホテルとホテルグレイスリーそれぞれのブランドの客室デザインコンセプトを新たに策定し、当コンセプトに則り、ホテルグレイスリー銀座は最上階の全客室、東京ベイ有明ワシントンホテルでは、ホテル全体におよぶ800室の改装・美装を順次実施いたしました。さらに、その他のワシントンホテル・ホテルグレイスリーにおいても、お客さまのニーズに対応したダブルルームからツインルームへの改修や客室の美装をそれぞれ実施いたしました。
宿泊部門では、国内レジャー客や中国、台湾を中心とした海外からの受客も好調で、高稼働を維持することができました。また、販売価格の設定をきめ細かく行なうことで、利用単価が上昇いたしました。さらに昨年末に開業した広島ワシントンホテル、仙台ワシントンホテルの通年稼働により、宿泊部門の利用人員は前期比163千名増の3,052千名、売上高は同2,004百万円増収の19,484百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比2,037百万円増収の27,383百万円となりました。2015年4月24日開業予定のホテルグレイスリー新宿の開業準備費用等一時的なコストを補って、セグメント利益(営業利益)は同466百万円増益の1,056百万円となりました。

小涌園事業
(箱根ホテル小涌園、箱根小涌園ユネッサン、伊東小涌園、ホテル鳥羽小涌園、下田海中水族館、由布院 緑涌)

お客さまのニーズに対応するため、さまざまな新しい企画、商品を提供し、また、中長期を見据えた客室、設備の改修を実施いたしました。
リゾートホテル部門では、箱根ホテル小涌園、伊東小涌園、ホテル鳥羽小涌園において、露天風呂付き客室の改修を進めるなど、付加価値の高い商品の提供を進めました。繁閑に応じ、販売価格を見直したことなどにより、宿泊での利用単価は上昇いたしましたが、ホテル鳥羽小涌園での伊勢神宮式年遷宮特需の反動減が影響し、売上高は前期比181百万円減収の5,138百万円となりました。また、11月には大分県由布院に全棟露天風呂付き客室を備えた宿泊施設を新たに開業し、10月に営業を終了した箱根小涌園ユネッサンイン跡地に、全客室露天風呂付きの宿泊施設を建設することを決定いたしました。
レジャー部門では、入場料金の見直しや付帯セットプラン販売の拡充など、利用単価の向上を図りました。箱根小涌園ユネッサンでは、異業種とタイアップした話題性のあるお風呂を提供し、下田海中水族館では、アザラシ館、ペンギン舎のリニューアルの実施、新しいショーを行なうなど集客増加に努めました。降雪や台風など天候不順の影響もあり、利用人員は減少いたしましたが、利用単価の上昇により、売上高は前期比73百万円増収の2,152百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は、前期比98百万円減収の7,593百万円となり、箱根地区再開発準備に伴う費用の増加やホテル鳥羽小涌園での伊勢神宮式年遷宮特需の反動減などにより、セグメント利益(営業利益)は同159百万円減益の376百万円となりました。

ノウハウ事業
(株式会社フェアトン、藤田グリーン・サービス株式会社、藤田観光工営株式会社、株式会社ビジュアライフ)

椿山荘・太閤園事業での婚礼売上増収に伴い、株式会社ビジュアライフでは写真・ビデオ撮影の受注が増加、また藤田観光工営株式会社では装花事業の売上高が増加し、それぞれ増収となりましたが、藤田グリーン・サービス株式会社では受託先施設の営業終了などにより売上高が減少いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比42百万円増収の7,519百万円となりましたが、セグメント利益(営業利益)は前期比16百万円減益の166百万円となりました。


(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、5,925百万円(前連結会計年度末比899百万円の増加)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、 3,663百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度比704百万円の収入減)となりました。前期には連結子会社における不動産賃借料の返還617百万円の収入や、当期は事業撤退損失引当金取崩しによる支出822百万円など、一時的な収入、支出が発生したことが主な要因です。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1,901百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度比6,545百万円の支出減)となりました。これは主に、京都国際ホテルの土地等資産の譲渡や、投資有価証券の売却を行ったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いにより489百万円の支出や、借入金の減少4,150百万円などにより、4,671百万円のキャッシュ・アウト(前連結会計年度は220百万円のキャッシュ・イン)となりました。なお、当連結会計年度末の借入金総額は37,463百万円となっております。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04560] S1004E1N)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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