株式会社飯能ゴルフ倶楽部 業績等の概要 (2015年3月期)

(1)業績

当事業年度におけるわが国経済は、政府による経済政策・金融政策等の影響により、企業収益の改善や雇用環境の好転がみられ、緩やかな回復傾向で推移いたしました。他方で、消費税率引き上げの影響や、中国をはじめとする新興国経済の減速懸念、国際情勢の緊迫化、夏期の天候不順など先行きの不透明感により、個人消費や企業の設備投資は慎重な状況で推移いたしました。
ゴルフ場業界におきましては、少子高齢化などによるゴルフ人口の減少が続く一方で、適正数を上回るゴルフ場の淘汰は進まず、料金値下げによる集客競争に拍車がかかるなど、厳しい経営環境は依然として続いております。
このような経済情勢の中、当事業年度における営業日数は、積雪等の影響により4日のクローズがありましたものの、記録的な大雪に見舞われた前年度に比べ14日増の321日となりました。来場者数は、会員19,467名、ゲスト15,193名の合計34,660名であり、1日平均107名の来場となりました。前年実績に比べますと、会員1,390名の増に対してゲスト142名の減となり、トータルで1,248名の増となりました。
当事業年度の売上高は、来場者増を反映して629,415千円と前年同期と比べ13,316千円(2.2%)の増収となりました。
一方、費用面については、部門ごとに節減に努めましたので、その結果、営業損失は153,236千円と前年同期に比べ38,161千円(19.9%)減少させることができました。
営業外損益においては、入会金について前年実績を下回ったものの183,141千円の利益となりました。その結果、経常損益は29,904千円の利益となり、前年同期に比べ12,154千円(68.5%)の増益となりました。
また、特別損失として食堂ホール空調機等の固定資産除却損2,636千円を計上した結果、税引前当期純利益は27,267千円と前年同期に比べ24,692千円(958.8%)の増益となり、これに法人税、住民税及び事業税2,610千円を引当て、税効果会計に伴う法人税調整額△206千円を計上した結果、当期純利益は24,863千円で前年同期に比べ23,053千円(1,273.6%)の増となりました。

(注) 本報告書における売上高、仕入高に係わる消費税につきましては、すべて消費税抜きで表示しております。

(2)キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物は、220,960千円と前年同期と比べ23,510千円(11.9%)の増加となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは96,062千円と前年同期に比べ22,452千円(30.5%)の増加となりました。これは税引前当期純利益が27,267千円と前年同期と比べ24,692千円増加したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは△70,928千円と前年同期に比べ60,453千円(577.1%)の減少となりました。これは有形固定資産の取得による支出が70,928千円と前年実績に比べ60,453千円増加したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは△1,623千円と前年同期に比べ30,750千円(94.9%)の増加となりました。これは会員預り金の受入による収入が89,500千円と前年実績に比べ8,000千円減少したものの、返還による支出が89,000千円と前年実績に比べ38,750千円減少したことなどによるものです。