呉羽観光株式会社 業績等の概要 (2015年9月期)

(1)業績
当期のわが国経済は、円安を背景とした輸出の持ち直しなどから企業収益が改善し、雇用・所得環境も改善傾向で推移するなど、緩やかな回復基調となりました。しかし一方で、世界経済減速への警戒感も強まっています。
当業界におきましては、人口減少社会とともにゴルフ人口が減りシニア層のプレーニーズに大きく依存しています。供給過剰の恒常化から低価格傾向も継続し、依然として厳しい経営環境が続いております。需要創出の取り組みとして若年層や女性ゴルファーの育成が急務となっています。
当社は、ゴルフ場事業及びこれに付帯する業務の単一セグメントであるため、種類別の業績を記載しております。
当期の業績を種類別に見ますと次のとおりであります。
会員収入におきましては、会員名義書換が減ったことにより、売上高は前期に比し1,626千円(1.1%)減の143,253千円となりました。
ゴルフ場収入におきましては、10、11月、4～9月までのゴルフシーズンの入場者数は積極的な営業活動、各種競技会の誘致や北陸新幹線の開業効果などにより41,607名で前期に比し2,455名の増、12～3月の冬季間は積雪による営業日数減が響き2,036名で前期に比し1,769名の減、年間を通しては43,643名で前期に比し686名(1.6%)の増となりました。売上高は前期に比し14,496千円(2.8%)増の535,297千円となりました。
食堂等収入におきましては、入場者が686名増えたことに伴い、売上高は前期に比し2,707千円(4.6%)増の61,412千円となりました。
この結果、営業収入は前期に比し15,577千円(2.2%)増の739,963千円となりました。他方営業費用は、徹底したコスト削減など合理化を進めましたが、修繕維持費の増加、入場者増による費用の増加等により、前期に比し13,319千円(1.9%)増の730,723千円となり、営業利益は前期に比し2,257千円(32.3%)増の9,240千円、営業外収益4,493千円、営業外費用608千円を加えて、経常利益は前期に比し3,284千円(33.4%)増の13,125千円、当期純利益は前期に比し4,926千円(72.5%)増の11,720千円となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、営業活動により25,804千円増加し、投資活動に29,809千円支出した結果、前事業年度末に比べ4,005千円減少し、当事業年度末残高は271,011千円(前事業年度末比1.4%減)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、営業活動により得られた資金は25,804千円(前事業年度末比26,163千円減)となりました。これは主に税引前当期純利益12,942千円、固定資産の減価償却費44,675千円、退職給付引当金の減少6,130千円、売上債権の増加5,280千円、仕入債務の減少6,178千円、預り保証金の減少13,100千円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、投資活動に支出した資金は29,809千円(前事業年度末比6,096千円減)となりました。
これは定期預金の預入20,000千円、定期預金の払戻20,000千円、有形固定資産の取得29,452千円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動を行なっていないため該当事項はありません。