株式会社精養軒 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年1月期)

(1) 財政状態
資産、負債、純資産の状況
(資産)
当事業年度末における総資産は、前事業年度末と比べ35百万円減少し3,777百万円となりました。流動資産は、29百万円増加の1,353百万円、固定資産は64百万円減少の2,423百万円となりました。
流動資産の増加の主な要因は、現金及び預金が10百万円増加したことと、売掛金が13百万円増加したことによるものです。
固定資産のうち有形固定資産は、前事業年度末と比べ114百万円減少し1,342百万円となりました。この減少の主な要因は、減価償却費を102百万円計上いたしました。無形固定資産は、前事業年度末と比べ5百万円増加し7百万円となりました。この増加の主な要因は、ソフトウェアが5百万円増加したことによるものです。
(負債)
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末と比べ66百万円増加し、1,112百万円となりました。流動負債は59百万円増加し339百万円、固定負債は7百万円増加し773百万円となりました。
流動負債の増加の主な要因は、未払金が37百万円増加したことと、未払消費税等が25百万円増加したことによるものです。
固定負債の増加の主な要因は、繰延税金負債が52百万円増加した一方で、退職給付引当金が49百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、前事業年度末と比べ102百万円減少し、2,665百万円となりました。この減少の主な要因は、当期純損失の計上等で利益剰余金が193百万円減少した一方で、その他有価証券評価差額金が91百万円増加したことによるものです。

(2) 経営成績
(売上高)
当事業年度における売上高は、前事業年度と比べ282百万円減少し、2,741百万円となりました。この減少の主な要因は、前事業年度と比べレストランの売上高が289百万円減少の1,396百万円、宴会他の売上高が6百万円増加の1,299百万円となったことによります。
(売上総利益)
当事業年度における売上総利益は、前事業年度と比べ164百万円減少の1,559百万円となりました。この減少の主な要因は、台東店及び東京文化会館店のリニューアル工事に伴う休館によるものです。
(販売費及び一般管理費)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、前事業年度と比べ95百万円減少の1,699百万円となりました。この主な要因は、台東店及び東京文化会舘店のリニューアル工事に伴う休館による一部人件費、借地借家料等が減少したことによるものです。
(営業損益)
当事業年度における営業損失は、前事業年度と比べ69百万円増加の140百万円となりました。この主な要因は、前述の売上総利益及び販売及び一般管理費が減少したことによるものです。
(経常損益)
当事業年度における経常損失は、前事業年度と比べ72百万円増加の123百万円となりました。この主な要因は、前述の営業損失が増加したことによるものです。
(特別損益)
当事業年度における特別損失は、前事業年度と比べ46百万円増加の63百万円となりました。この主な要因は、減損損失が43百万円増加したことによるものです。
(当期純損益)
当事業年度における当期純損失は前事業年度と比べ115百万円増加の185百万円となりました。この主な要因は、売上総利益が164百万円減少し、営業損失が69百万円増加、特別損失が46百万円増加したことによります。

(3) キャッシュ・フローの分析
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、371百万円となり前事業年度末と比べ92百万円の減少となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は、28百万円(前年同期は48百万円の獲得)となり前事業年度と比べ75百万円の減少となりました。この減少の主な要因は、税引前当期純損失が115百万円増加したことと、退職給付引当金が48百万円減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は、51百万円(前年同期は60百万円の使用)となり前事業年度と比べ9百万円の増加となりました。この増加の主な要因は、投資有価証券の償還による収入が100百万円増加した一方で、定期預金の預入と払戻しによる78百万円の純支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は、14百万円(前年同期は12百万円の使用)となりました。この主な要因は、配当金の支払8百万円であります。