日東ベスト株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループの研究開発活動は、安全・安心な食生活への貢献を目指し、お客様の満足度を最優先にして「製品」を開発することを目的としております。
当連結会計年度は、試作開発部と研究部の2部署体制で研究開発を進めました。試作開発部は、製品開発を担当する部門として新製品の開発を進めました。研究部では基盤技術研究や加工技術開発、微生物に関連する技術開発、食品に関する分析・鑑定技術研究を行いました。商品企画部、生産部、各工場などの関連部署と密接な連携をはかり、効率的な研究開発を進めました。
主な研究開発の概要及び成果は以下の通りであります。
1 高付加価値化のための製造技術開発
① 畜肉製品・調理加工品・デザート類などの主要製品群について、それぞれ技術開発テーマを設定し、新製品開発や新規メニュー提案などに応用しました。
② 原材料価格の高騰に対応するため、価格上昇抑制と品質向上を同時に実現させる技術開発に取り組みました。
2 安全性・信頼性確保のための技術開発
① 安全性向上のため、新規製造ラインや新製品について、微生物制御に関する研究を行いました。
② 食の安全性確保のためアレルギー分析、ならびに食品の物性に関する検査体制を強化しました。
3 山形県産資源を利用した研究開発
① 「植物や食品残さ等に含まれる機能性物質に関する研究」を通して開発した粉末化技術を利用し、県産農産物のパウダー化委託によりマスカットパウダーを開発しました。
② 山形県の「バイオ技術事業化促進事業」への参加を継続し、県産農産物の成分・機能性・安全性の調査を行い、化粧品素材としてメロンエキスを開発しました。また、尾花沢市からの農産物の化粧品開発の委託を受け、サンプルの試作を行いました。
③ 食品分野、化粧品分野における新規素材開発を目的として、他機関との共同研究により、シーズ探索、機能性の調査、利用法の検討を行いました。
当連結会計年度に支出した研究開発費は7億8千1百万円であります。
なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメントに関連付けた説明は記載しておりません。