有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10051CZ
株式会社ダスキン 研究開発活動 (2015年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当企業集団では、主に当社が提供する商品及びサービスに関連する清掃及び洗浄関連商品と加工技術の研究開発に取り組んでおり、品質・環境対策を重視した活動を行っております。
また、当社が提供する商品・サービスの開発段階における安全性、信頼性、使用価値性、環境への影響についての検査・試験等の商品検査活動に取り組むと共に、法令上の確認や商品表示等の検査も行っております。
(1)研究開発及び商品検査方針
①研究開発方針
当社は、消費者に対して当社が届けるトータルクリーンケアに関する商品・サービスについて、安心且つ信頼のおけるダスキンブランドの確立を目指しており、基盤技術深耕、新商品開発、商品の品質向上及び環境対策を中心とした研究開発活動に取り組んでおります。
この目的達成のために、下記事項を基本方針として商品の研究開発に取り組んでおります。
・消費者の立場に立ち、本物志向の商品開発技術を確立する。
・消費者のニーズ、変化を敏速且つ的確に把握して業界の先取りを行う。
・商品・サービスに関連する基盤技術の研究を行う。
・商品、技術に関する情報を即座に収集分析し、旧来の枠にとらわれない新しい技術を積極的に導入する。
・商品の機能、性能の他に、安全・安心はもとより、人体及び環境に限りなくやさしいことをテーマとして追求する。
また、当社の主力はレンタル商品であり、商品を繰り返し使用することで、資源の有効活用ができ、環境配慮と商品原価の低減が図れます。従いまして、使用回数を延ばすことを目的として、使用済みレンタル商品の加工工程、薬剤等の研究にも取り組んでおります。
②商品検査方針
消費者に対して当社が届けるすべての商品・サービスについて、安心且つ信頼のおけるダスキンブランドを確立するために、顧客満足、生活者保護、遵法性、環境保全の4つの視点で、「外観、構造、成分における安全性」「性能、効果」「使い勝手」「信頼性、耐久性」「品質表示・ちらし」「取扱説明書」の6つのポイントを中心に、商品検査及び分析・衛生検査業務を行い、お客様満足の追求を行っております。
(2)研究開発及び商品検査体制
①研究開発体制
2015年3月31日現在、開発研究所は商品を研究、開発する「商品研究開発部」と、将来を担う商品の基礎技術の研究を行う「基礎研究部」の2部門構成であり、商品研究開発部は部長を含め29名、基礎研究部は部長を含め12名となっており、本部長1名、嘱託1名、実験助手2名を併せて総勢45名の体制となっております。
②商品検査体制
2015年3月31日現在、商品検査センターは「信頼性・使用価値試験室」と「安全性・分析試験室」の2室構成であり、部長を含め13名、嘱託1名、実験助手2名の総勢16名の体制となっております。
(3)当連結会計年度における主な成果
①研究開発部門
a.商品研究開発関連
家庭用品関連では主に、住まいの環境改善と家族の健康のためにお届けする新しいお掃除ツールの研究開発と改良を行いました。部屋全体を上から下まで効率よく確実にお掃除を行うためにハンディモップ、フロアモップ、集めたゴミやホコリを吸い取る置き型式掃除機の3点セットを「おそうじベーシック3」として引き続き推進し、新型の置き型式掃除機はモップについたほこりを更に効率よく取り除ける方式を開発導入しました。また玄関マットでは、住まいにマッチしやすい200種類のデザインを新たに追加、消臭芳香剤はみずみずしい自然なローズの香りを追加しました。一方の事業所用品関連では、衛生管理の専門性を高めそれぞれのニーズに対応できる商品、サービスの研究開発を行いました。部屋全体の気流をコントロールして効率的な集塵ができる空気清浄機を追加、新構造の発泡ニッケルをフィルター素材に用いたレンタルグリスフィルターを導入しました。また、プロのお掃除を提供するケアサービス関連で使用する機器やサービスの開発を行い、サービス時に発生した洗浄汚水を浄化する薬剤の開発を行いました。当連結会計年度の主な成果は以下のとおりであります。
家庭用品関連
・モップについたホコリも効率よく取り除ける置き型式掃除機「スタイルクリーナー」の開発
・住まいにマッチする6カテゴリー、200種類のデザインから選べる「オーダーメイド玄関マット」追加デザインの開発
・みずみずしい自然な香りで芳香と消臭が同時に行える芳香剤「ピュアコロン ローズの香り」の開発
・人肌に限りなくやさしい成分を配合し、肌の保湿にこだわった新ボディソープの開発
事業所用品関連
・気流による効率的な集塵を実現した空気清浄機「クリア空感 大型」を導入
・新構造の発泡ニッケルにより高い通気性と油除去率を両立した「グリスフィルターH」を導入
b.基礎研究関連
当連結会計年度は、主に清掃効果の基礎研究を医師と共同で実施し、実家庭において初期の専門的な清掃サービスと通年のレンタルモップ利用時のハウスダスト中のアレル物質の分布状況を調査し、モップ清掃の継続実施によるアレル物質低減効果と喘息児童の病状改善効果を学会報告しました。今後は効果に基づいたサービスメニュー開発を実施してまいります。またアレル物質現場検査キットの開発、低減薬剤や低減方法の研究、天然アレル物質抑制成分調査等を産学連携で継続実施しました。学会にも積極的に参加し、専門技術情報の取得に努めました。
②商品検査部門
a.商品検査の実施
新たに開発した商品・サービス品及び改良商品に関して検査や試験を実施し、開発担当者への改善提言を通じて設計及び品質に由来する不具合発生の未然防止を図りました。
b.表示検査の実施
新規開発やリニューアルに伴って新しく作製した商品ラベル、ちらし、取扱説明書、商品ガイドについて表示検査を実施し、改善提案を行いました。
c.品質保全活動
(a)キャビネットタオル:毎月全加工工場を対象として抜き取り検査による消毒レベルの確認を行い、衛生性品質の保全を行いました。
(b)食品原材料・商品の自主検査:当社が提供する食品の安全・安心の確保を目指して、フードグループ、ヘルス&ビューティ事業、ドリンク事業等が取り扱う食品原材料並びに商品について衛生検査並びに商品検査を実施しました。また、新たな事業として展開した“ザ・シフォン&スプーン”、“アイス・デ・ライオン”で取り扱う食品(販売予定も含む)について衛生検査を実施しました。
d.技術支援の実施
各事業部からの要請に基づき、製品評価・分析・衛生の専門的立場からの商品開発時の測定支援・リスク抽出及びクレーム原因調査を実施し、開発商品の完成度向上及び製品リスクの低減に努めました。また、当社商品の優位性の見える化実験を各事業部と協働で企画・実施し、販促支援に繋げました。
e.技術基盤の拡充
(a)信頼性・使用価値試験室では、モップツールの初期安全率の特定を行いました。また、化粧品の適切な検査方法を確立するために、商品の納品から販売に至るまでの店舗における保管や取扱い実態調査を継続して実施しております。
(b)安全性・分析試験室の分析グループでは、ICP(高周波誘導結合プラズマ)発光分析装置を新たに導入し、食品中の重金属分析を行える体制を構築しました。
引き続き、農薬類の効率的な分析手技の獲得に向けて研究を進めております。
(c)安全性・分析試験室の衛生グループでは、浴室のカビに関して抗カビ効果評価方法を確立しました。また、水分活性測定装置を導入し、食材の水分活性値を用いた保存検査体制の確立に向けて研究を進めております。
③研究開発費
当連結会計年度の研究開発費の総額は9億48百万円であります。
また、当社が提供する商品・サービスの開発段階における安全性、信頼性、使用価値性、環境への影響についての検査・試験等の商品検査活動に取り組むと共に、法令上の確認や商品表示等の検査も行っております。
(1)研究開発及び商品検査方針
①研究開発方針
当社は、消費者に対して当社が届けるトータルクリーンケアに関する商品・サービスについて、安心且つ信頼のおけるダスキンブランドの確立を目指しており、基盤技術深耕、新商品開発、商品の品質向上及び環境対策を中心とした研究開発活動に取り組んでおります。
この目的達成のために、下記事項を基本方針として商品の研究開発に取り組んでおります。
・消費者の立場に立ち、本物志向の商品開発技術を確立する。
・消費者のニーズ、変化を敏速且つ的確に把握して業界の先取りを行う。
・商品・サービスに関連する基盤技術の研究を行う。
・商品、技術に関する情報を即座に収集分析し、旧来の枠にとらわれない新しい技術を積極的に導入する。
・商品の機能、性能の他に、安全・安心はもとより、人体及び環境に限りなくやさしいことをテーマとして追求する。
また、当社の主力はレンタル商品であり、商品を繰り返し使用することで、資源の有効活用ができ、環境配慮と商品原価の低減が図れます。従いまして、使用回数を延ばすことを目的として、使用済みレンタル商品の加工工程、薬剤等の研究にも取り組んでおります。
②商品検査方針
消費者に対して当社が届けるすべての商品・サービスについて、安心且つ信頼のおけるダスキンブランドを確立するために、顧客満足、生活者保護、遵法性、環境保全の4つの視点で、「外観、構造、成分における安全性」「性能、効果」「使い勝手」「信頼性、耐久性」「品質表示・ちらし」「取扱説明書」の6つのポイントを中心に、商品検査及び分析・衛生検査業務を行い、お客様満足の追求を行っております。
(2)研究開発及び商品検査体制
①研究開発体制
2015年3月31日現在、開発研究所は商品を研究、開発する「商品研究開発部」と、将来を担う商品の基礎技術の研究を行う「基礎研究部」の2部門構成であり、商品研究開発部は部長を含め29名、基礎研究部は部長を含め12名となっており、本部長1名、嘱託1名、実験助手2名を併せて総勢45名の体制となっております。
②商品検査体制
2015年3月31日現在、商品検査センターは「信頼性・使用価値試験室」と「安全性・分析試験室」の2室構成であり、部長を含め13名、嘱託1名、実験助手2名の総勢16名の体制となっております。
(3)当連結会計年度における主な成果
①研究開発部門
a.商品研究開発関連
家庭用品関連では主に、住まいの環境改善と家族の健康のためにお届けする新しいお掃除ツールの研究開発と改良を行いました。部屋全体を上から下まで効率よく確実にお掃除を行うためにハンディモップ、フロアモップ、集めたゴミやホコリを吸い取る置き型式掃除機の3点セットを「おそうじベーシック3」として引き続き推進し、新型の置き型式掃除機はモップについたほこりを更に効率よく取り除ける方式を開発導入しました。また玄関マットでは、住まいにマッチしやすい200種類のデザインを新たに追加、消臭芳香剤はみずみずしい自然なローズの香りを追加しました。一方の事業所用品関連では、衛生管理の専門性を高めそれぞれのニーズに対応できる商品、サービスの研究開発を行いました。部屋全体の気流をコントロールして効率的な集塵ができる空気清浄機を追加、新構造の発泡ニッケルをフィルター素材に用いたレンタルグリスフィルターを導入しました。また、プロのお掃除を提供するケアサービス関連で使用する機器やサービスの開発を行い、サービス時に発生した洗浄汚水を浄化する薬剤の開発を行いました。当連結会計年度の主な成果は以下のとおりであります。
家庭用品関連
・モップについたホコリも効率よく取り除ける置き型式掃除機「スタイルクリーナー」の開発
・住まいにマッチする6カテゴリー、200種類のデザインから選べる「オーダーメイド玄関マット」追加デザインの開発
・みずみずしい自然な香りで芳香と消臭が同時に行える芳香剤「ピュアコロン ローズの香り」の開発
・人肌に限りなくやさしい成分を配合し、肌の保湿にこだわった新ボディソープの開発
事業所用品関連
・気流による効率的な集塵を実現した空気清浄機「クリア空感 大型」を導入
・新構造の発泡ニッケルにより高い通気性と油除去率を両立した「グリスフィルターH」を導入
b.基礎研究関連
当連結会計年度は、主に清掃効果の基礎研究を医師と共同で実施し、実家庭において初期の専門的な清掃サービスと通年のレンタルモップ利用時のハウスダスト中のアレル物質の分布状況を調査し、モップ清掃の継続実施によるアレル物質低減効果と喘息児童の病状改善効果を学会報告しました。今後は効果に基づいたサービスメニュー開発を実施してまいります。またアレル物質現場検査キットの開発、低減薬剤や低減方法の研究、天然アレル物質抑制成分調査等を産学連携で継続実施しました。学会にも積極的に参加し、専門技術情報の取得に努めました。
②商品検査部門
a.商品検査の実施
新たに開発した商品・サービス品及び改良商品に関して検査や試験を実施し、開発担当者への改善提言を通じて設計及び品質に由来する不具合発生の未然防止を図りました。
b.表示検査の実施
新規開発やリニューアルに伴って新しく作製した商品ラベル、ちらし、取扱説明書、商品ガイドについて表示検査を実施し、改善提案を行いました。
c.品質保全活動
(a)キャビネットタオル:毎月全加工工場を対象として抜き取り検査による消毒レベルの確認を行い、衛生性品質の保全を行いました。
(b)食品原材料・商品の自主検査:当社が提供する食品の安全・安心の確保を目指して、フードグループ、ヘルス&ビューティ事業、ドリンク事業等が取り扱う食品原材料並びに商品について衛生検査並びに商品検査を実施しました。また、新たな事業として展開した“ザ・シフォン&スプーン”、“アイス・デ・ライオン”で取り扱う食品(販売予定も含む)について衛生検査を実施しました。
d.技術支援の実施
各事業部からの要請に基づき、製品評価・分析・衛生の専門的立場からの商品開発時の測定支援・リスク抽出及びクレーム原因調査を実施し、開発商品の完成度向上及び製品リスクの低減に努めました。また、当社商品の優位性の見える化実験を各事業部と協働で企画・実施し、販促支援に繋げました。
e.技術基盤の拡充
(a)信頼性・使用価値試験室では、モップツールの初期安全率の特定を行いました。また、化粧品の適切な検査方法を確立するために、商品の納品から販売に至るまでの店舗における保管や取扱い実態調査を継続して実施しております。
(b)安全性・分析試験室の分析グループでは、ICP(高周波誘導結合プラズマ)発光分析装置を新たに導入し、食品中の重金属分析を行える体制を構築しました。
引き続き、農薬類の効率的な分析手技の獲得に向けて研究を進めております。
(c)安全性・分析試験室の衛生グループでは、浴室のカビに関して抗カビ効果評価方法を確立しました。また、水分活性測定装置を導入し、食材の水分活性値を用いた保存検査体制の確立に向けて研究を進めております。
③研究開発費
当連結会計年度の研究開発費の総額は9億48百万円であります。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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- 提出会社の経営指標等
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- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
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- 生産、受注及び販売の状況
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04926] S10051CZ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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