株式会社昴 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年2月期)

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成いたしております。

(1)財政状態の分析
当事業年度末の資産合計は、期首に比べて18百万円増加して、7,276百万円となりました。流動資産は期首に比べ54百万円増加して438百万円、固定資産は期首に比べ36百万円減少して6,838百万円となりました。
流動資産増加の主な要因は、現金及び預金が増加したことによるものであります。
固定資産減少の主な要因は、有形固定資産の減価償却によるものであります。
当事業年度末の負債合計は、期首に比べ25百万円増加して、3,974百万円となりました。流動負債は期首に比べ393百万円増加して2,031百万円、固定負債は期首に比べ368百万円減少して1,942百万円となりました。
流動負債増加の主な要因は、短期借入金の増加によるものであります。
固定負債減少の主な要因は、長期借入金の減少によるものであります。
当事業年度末の純資産合計は、期首に比べ6百万円減少して、3,301百万円となりました。
その主な要因は、当期純利益より株式給付信託(J-ESOP)導入による自己株式の取得と剰余金の配当が大きかったことによるものであります。

(2)キャッシュ・フローの分析
当社の資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、455百万円(前年同期比110.2%増)のキャッシュを得ております。これは主に税引前当期純利益の増加等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローでは、121百万円(前年同期比38.2%減)のキャッシュを使用しております。これは主に投資有価証券の取得による支出の減少等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、278百万円(前年同期比6,860.1%増)のキャッシュを使用しております。これは主に短期借入金の純増額と長期借入れによる収入を長期借入金の返済による支出が上回ったことと、自己株式の取得による支出が増加したこと等によるものであります。
この結果、当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末残高に比べ58百万円増加し、資金の当事業年度末残高は242百万円となりました。

(3)経営成績の分析
当事業年度における売上高は3,584百万円(前年同期比0.1%増)、売上原価2,733百万円(前年同期比2.2%減)、販売費及び一般管理費576百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益274百万円(前年同期比30.0%増)、経常利益298百万円(前年同期比32.3%増)、当期純利益167百万円(前年同期比1,779.4%増)となりました。
売上高の増加については、「反転授業」及び「昴模試」解説等の動画サイトや、入退室管理システム等の新たなサービスを開始したことによる増加であります。
売上原価の減少については、教室人員配置の適正化による従業員数の減少に伴う人件費の減少並びに地代家賃をはじめとした全社的な運営の効率化を推し進めたことにより、削減されたものであります。
販売費及び一般管理費の増加については、役員報酬等の増加によるものであります。
営業利益の増加については、売上高の増加と売上原価の減少によるものであります。
経常利益並びに当期純利益の増加についても、同様の理由が大きな要因であります。