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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005SRK

有価証券報告書抜粋 日本オラクル株式会社 業績等の概要 (2015年5月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当事業年度(以下、当期)における日本国内の経済環境は、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動減はあったものの、政府の経済政策や金融政策により引き続き緩やかな改善基調にあり、企業のIT投資意欲についても金融、流通サービス業に続き、製造、公共、公益等の業種においても回復基調にあります。
技術・社会面では、デジタル・ディスラプション(デジタル化による大変革)、少子高齢化に伴う生産人口の減
少と人手不足、グローバル化の進展など、従来型のビジネスモデルから未来志向型のビジネスモデルへの転換を迫
られており、クラウド・IT活用による生産性の向上や成長分野への事業進出が課題となっております。
このような事業環境のもと、当社は、「VISION2020:2020年までにNo.1クラウドカンパニーになる」ことを目標
に、「クラウド関連製品・サービスの拡充」、「エンタープライズ営業の強化」、「組織階層のフラット化による
迅速な製品供給、顧客サポート体制の強化」、「パートナー企業との戦略的協業と新市場の開拓」、「顧客企業の
海外事業展開の支援」を経営方針として事業を推進してまいりました。

当期の経営成績は、売上高161,051百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益47,085百万円(前年同期比6.3%増)、経常利益47,286百万円(前年同期比6.7%増)、当期純利益30,246百万円(前年同期比11.3%増)と、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに当初の業績予想を達成し、過去最高の業績を記録いたしました。
各セグメント別の営業の概況は次のとおりであります。

[新規ライセンスおよびクラウド・ソフトウェア・サブスクリプション]
売上高は47,927百万円(前年同期比5.4%増)となりました。また内訳につきましては、新規ライセンスの売上高は45,544百万円(前年同期比6.2%増)、クラウド・ソフトウェア・サブスクリプションの売上高は2,383百万円(前年同期比8.0%減)となりました。
当セグメントは企業等のIT基盤に利用される、データベース管理ソフトウェア、各種ミドルウェア、ERP等の業務アプリケーションソフトウェアの新規ライセンスを販売する「新規ライセンス」と、これらのソフトウェアを、インターネットを通じてサービス提供する「クラウド・ソフトウェア・サブスクリプション」から構成されます。
現在、多くの企業でITを活用した競争力強化を経営方針として進めるなか、当社は、グローバルで採用されているソフトウェア製品および関連サービスを、顧客企業に総合的な提案をする営業施策を積極的に進めてまいりました。
(ⅰ) 新規ライセンス
製品面では、革新的なインメモリ技術によりデータベースの処理性能を飛躍的に向上させ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やインターネット・オブ・シングス(IOT)など、ヒトとモノ、モノとモノの間でやりとりされる膨大なデータ(ビッグデータ)のリアルタイム分析環境を構築する「Oracle Database In-Memory」の提供を2014年7月に、業界標準言語であるSQLであらゆる構造化、非構造化データへのアクセスを可能にすることで、企業におけるビッグデータ活用をより一層推進する「Oracle Big Data SQL」の提供を2014年9月に開始いたしました。
また、情報セキュリティ関連製品については、従来型のネットワーク中心のセキュリティ対策から、データそのものへの多層防御対策を強化する「Oracle Key Vault」の提供を2015年2月に開始し、今後、ますます高まる情報セキュリティに対する脅威から、お客様のITシステムを守るためのセキュリティ関連製品を拡充してまいります。

(ⅱ) クラウド・ソフトウェア・サブスクリプション
製品面では、見込み顧客ごとに最適なメッセージを最適なタイミングで発信することで、マーケティング業務の効率化を支援する「Oracle Marketing Cloud」、EPM(Enterprise Performance Management=Oracle Hyperion)における予算管理、管理会計などの機能をSaaS(注1)形式で提供する「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」、急速な事業拡大やグローバル展開を行う企業向けに、短期間で導入でき、コスト効果の高い「Oracle ERP Cloud」の提供を開始いたしました。
さらに今後の成長・有望市場であるPaaS(Platform as a Service)(注2)製品として、「Oracle Database Cloud Service」、「Oracle Java Cloud Service」、「Oracle Developer Cloud Service」、「Oracle BI Cloud Service」、「Oracle Documents Cloud Service」の5つの製品、IaaS(Infrastructure as a Service)(注3)製品として、「Oracle Infrastructure as a Service Private Cloud」を2015年4月に「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」において発表いたしました。すでに新規受注をいただいており2016年5月期売上高に貢献することが見込まれております。
今後も付加価値の高い製品・サービスを拡充し、パートナー企業との協業を含めた営業・マーケティング活動を強力に推進し、さらなるユーザー数の拡大を行ってまいります。
(注1)SaaS(Software as a Service):財務会計や給与・人事管理などのソフトウェアの必要な機能を必要な分だけ、インターネットを経由して提供するサービス。
(注2)PaaS(Platform as a Service):ITシステムを構築、稼働させるための基盤となるデータベース管理ソフトウェアや、異なるソフトウェア間を円滑に連携させる中間層のソフトウェアを、インターネットを経由して提供するサービス。
(注3)IaaS(Infrastructure as a Service):ITシステムを構築、稼働させるための基盤(サーバーマシンやストレージなどのハードウェアやネットワークなど)そのものを、インターネットを経由して提供するサービス。


[アップデート&プロダクト・サポート]
売上高は73,401百万円(前年同期比7.0%増)となりました。
当セグメントは、ライセンスを利用されているお客様に更新版等のアップデートや技術サポートを提供しております。導入製品や利用環境に応じたプロアクティブ(事前対処的)、かつプリベンティブ(予防的)なサポートを提供する「My Oracle Support」等、製品を利用されているお客様に対するサポートの価値訴求や、特にパートナー企業との協業を推進し、新規にライセンスを購入されたお客様からの新規契約と既存のお客様からの契約更新を確保し、堅調に推移しました。


[ハードウェア・システムズ]
売上高は21,790百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
当セグメントは、サーバー、ストレージ、エンジニアド・システム、ネットワーク機器等のハードウェアの販売およびそれらのオペレーティングシステム(OS)や関連ソフトウェアを提供する「ハードウェア・システムズ・プロダクト」、ハードウェア製品の技術サポート、修理、メンテナンスの提供およびOS等関連ソフトウェアの更新版等の提供を行う「ハードウェア・システムズ・サポート」から構成されます。

ハードウェア・システムズ・プロダクトの売上高は11,570百万円(前年同期比15.7%減)となりました。
前期の大型案件の反動減の影響はありましたが、お客様が自社でクラウド環境を構築するにあたり、データ処理の高速化、システムの早期稼動、複数のシステム統合を実現するエンジニアド・システムに対する需要は強く、特に「Oracle Exadata Database Machine」については世代が進むに従いお客様からのご評価は高まっており、マーケットリーダーとして市場の成長を牽引しております。また、2014年10月に提供開始となったリアルタイムでのデータ保護を可能とする「Zero Data Loss Recovery Appliance」、2014年11月に提供開始となったフラッシュ・メモリベースの「Oracle FS1 Flash Storage System」などの最新のバックアップ、ストレージなどの新製品を拡充し、お客様のデータ保護、費用対効果の高いデータ利活用環境の構築を提案してまいります。

ハードウェア・システムズ・サポートの売上高は10,219百万円(前年同期比4.2%増)となりました。


[サービス]
売上高は17,932百万円(前年同期比3.2%増)となりました。
当セグメントは、当社製品の導入支援を行う「コンサルティング・サービス」、予防保守サービスやお客様のIT環境の包括的な運用管理サービスを提供する「アドバンストカスタマーサポートサービス」、技術者や利用者向けの研修事業や技術資格の認定事業を提供する「エデュケーション・サービス」から構成されております。
アドバンストカスタマーサポートサービスの予防保守サービスが「Oracle Exadata Database Machine」向けに引き続き好調に推移しました。またエデュケーション・サービスでは、インターネット・オブ・シングス(IOT)向けの最新Java技術研修の需要が高まっております。




区分2014年5月期2015年5月期
金額構成比金額構成比対前期比
百万円%百万円%%
新規ライセンス42,87427.745,54428.36.2
クラウド・ソフトウェア・
サブスクリプション
2,5911.72,3831.5△8.0
新規ライセンスおよびクラウド・
ソフトウェア・サブスクリプション
45,46629.347,92729.85.4
アップデート&プロダクト・サポート68,59444.373,40145.67.0
ソフトウェア関連114,06073.6121,32975.36.4
ハードウェア・システムズ・プロダクト13,7248.911,5707.2△15.7
ハードウェア・システムズ・サポート9,8086.310,2196.34.2
ハードウェア・システムズ23,53215.221,79013.5△7.4
サービス17,37811.217,93211.13.2
合計154,972100.0161,051100.03.9
(注) 金額は単位未満を切り捨て、構成比ならびに対前期比は単位未満を四捨五入で表示しております。

(2)キャッシュ・フロー
当期におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、48,412百万円(前期比19,393百万円増)となりました。
これは主に、税引前当期純利益(47,434百万円)の計上、前受金の増加(8,556百万円)によるキャッシュ・インがある一方で、法人税等の納付(16,337百万円)等によるキャッシュ・アウトがあった結果によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、3,088百万円(前期は587百万円の使用)となりました。これはオラクル・コーポレーション(当社の親会社)の子会社であるOracle America, Inc.からの前期の貸付金の回収による収入(48,500百万円)、定期預金の純増加額(45,000百万円)があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、10,843百万円(前期比483百万円増)となりました。これは主に配当金の支払いによるものであります。
以上の結果、当期末における現金及び現金同等物は前期末と比べ、40,658百万円増加し、82,194百万円となりま
した。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05027] S1005SRK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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