株式会社ユークス 業績等の概要 (2015年1月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、一部の景気指標に弱さがみられたものの、各種政策の効果による回復基調が継続しております。しかしながら、消費マインドの低下や海外における景気の下振れなど、わが国の景気を下押しするリスクが存在しております。
当社に関連するエンタテインメント業界におきまして、家庭用ソフトでは、ニンテンドー3DSの複数のタイトルがダブルミリオンを達成しております。家庭用ハードでは、「プレイステーション4」が2014年2月に、「Xbox One」が同年9月に、「Newニンテンドー3DS/3DS LL」が同年10月に国内販売され、今後の普及が期待されております。また、家庭用ゲーム機だけでなく様々なプラットフォームを利用したゲームを楽しめる機会が増え、モバイルコンテンツをはじめオンラインゲームやダウンロード販売の増勢基調が続いており、ゲーム市場全体は好調に推移しております
このような状況のもと、当社グループのデジタルコンテンツ事業におけるゲームソフト分野におきまして、受託ソフトでは、当社の代表作であるアメリカの人気プロレス団体WWE(World Wrestling Entertainment)をモデルにしたシリーズ最新作「WWE 2K15」について、Xbox 360・プレイステーション3用が2014年10月より、つづいて、シリーズ初となるXbox One・プレイステーション4用も2014年11月より海外にて発売されており好調に推移しております。
自社ソフトでは、ダウンロード販売となる、ロボットファイティング/ボクシングゲーム「REAL STEEL」(XboxLIVE・PlayStation Network用:2011年10月配信開始)と、格闘ゲーム「PACIFIC RIM」(Xbox LIVE・PlayStationNetwork用:2013年7月配信開始)の2作品ともに、引き続き堅調に推移しております。
モバイルコンテンツ分野におきましては、配信中の受託タイトルの売上が堅調に推移しており、ロイヤリティ収入が大きく発生しております。
パチンコ・パチスロ分野におきましては、サミー株式会社から受託の「パチスロ蒼天の拳2」をはじめとした受託タイトルの画像開発プロジェクトの終了、ならびにそれらの出荷台数の好調な推移により、ロイヤリティ収入が発生しております。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は4,240,695千円(前年同期比24.7%増)、営業利益は544,084千円(前年同期比17.3%減)、経常利益は568,464千円(前年同期比17.0%減)、当期純利益は323,072千円(前年同期比31.9%減)となりました。
なお、当社グループはデジタルコンテンツ事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの業績の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より393,841千円増加し、2,343,345千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、527,984千円(前年同期は674,296千円の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益568,459千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は68,107千円(前年同期は47,419千円の使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出67,623千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は85,775千円(前年同期は77,414千円の獲得)となりました。
これは主に、配当金の支払額85,775千円によるものであります。