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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1006KMR

有価証券報告書抜粋 シミックホールディングス株式会社 業績等の概要 (2015年9月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当社グループは、製薬企業の付加価値向上に貢献する当社グループ独自の事業モデルであるPVC(Pharmaceutical Value Creator)を展開し、CRO(医薬品開発支援)事業、CMO(医薬品製造支援)事業、CSO(医薬品営業支援)事業、ヘルスケア事業、IPD(知的財産開発)事業において、製薬企業の開発、製造、営業・マーケティングのバリューチェーンを広範に支援しております。

医薬品業界におきましては、政府の成長戦略において医療関連産業活性化の方針が示され、産官学連携を通じた迅速な新薬創出を促進するとともに、ジェネリック医薬品の普及促進のため数量シェア目標を80%以上と設定するなど、社会保障費を抑制するための取組みが加速しています。2015年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2015(骨太方針)」等を踏まえ、2015年9月に策定された「医薬品産業強化総合戦略」においては、グローバル展開できる革新的新薬の創出に向けたイノベーションの推進、ジェネリック医薬品の使用の加速化に向けた施策等が明示され、さらには医薬品産業の将来像について論点が提示されるなど、医薬品産業は大きな変革期を迎えています。先発医薬品を扱う製薬企業においては、主力製品の特許切れや長期収載品の薬価引下げによる収益構造の変化の下で、組織体制の最適化と経営の効率化を進めつつ、新薬創出に向けた研究開発力の一層の強化に取り組んでいます。また、ジェネリック医薬品を扱う製薬企業においては、急速な需要の増加に対し、安定供給に向けた生産体制の強化を図っています。

当社グループが属する業界におきましては、このような医薬品業界の変化に伴うアウトソーシングニーズを受け、支援業務の多様化や顧客との連携強化を図っています。また、企業合併や異業種からの新規参入等の業界再編も進む中、市場規模は中期的に拡大傾向にあります。当連結会計年度においては、来期(2016年9月期)の業績V字回復及び持続的成長を実現するために、赤字事業の解消及びコスト構造の改革を推進するProject Phoenixを本格的に稼働させ、CMO、SMO(治験施設支援機関)、IPDの3事業の業績改善に向けてグループ一丸となって取組みを促進しました。また、他の事業においても事業領域の基盤を強化するとともに、サービスの一層の充実を図ることにより、事業の収益性と生産性の向上及び事業間シナジーの追求に取り組みました。

[売上高及び営業利益]

当連結会計年度の売上高は55,904百万円(前連結会計年度比5.8%増)、営業利益は1,411百万円(同49.0%減)となりました。

セグメント別の業績の状況は以下のとおりです。なお、2014年10月の組織変更に伴い、製薬企業などから医薬品などの分析化学サービスに係る業務を受託する株式会社応用医学研究所(現シミックファーマサイエンス株式会社)は、その所属する報告セグメントをCMO事業からCRO事業に変更しております。セグメント別の業績の前連結会計年度比増減額及び率につきましては、当該変更後の区分に基づいて比較しております。




(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減額(増減率)
売上高25,04327,471+2,428(+ 9.7%)
営業利益4,8305,092+261(+ 5.4%)

当事業においては、主に製薬企業の医薬品開発支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、臨床業務における堅調な引き合いに応じた人材の確保と育成に努めるとともに、多様化する顧客ニーズに対応するため専門性と効率性を一層強化し、グローバル開発案件や治験国内管理人業務等の支援業務を拡大しております。また、CDISC(注)が規定する臨床試験データの国際標準を用いた医薬品承認申請や、再生医療分野における薬事コンサルティング等の業務において、支援体制を強化しております。
非臨床業務においては、2015年3月に株式会社JCLバイオアッセイ(現シミックファーマサイエンス株式会社)を完全子会社化し、分析化学サービスを行う株式会社応用医学研究所や非臨床安全性試験と薬効薬理試験等を行う株式会社シミックバイオリサーチセンターと連携を強化、医薬品分析に関わる国内最大のCROとして、受注活動を強化しております。引き続き、新薬及びジェネリック医薬品開発に伴う分析化学サービス事業機会の拡大と米国における体制整備と事業拡充等を促進してまいります。
売上高につきましては、モニタリング業務及びファーマコヴィジランス業務(安全性情報管理の支援)において新規受注及び既存案件が堅調に進捗したこと、株式会社JCLバイオアッセイ等の業績が加わったこと等により、前連結会計年度を上回りました。また、営業利益につきましても、ファーマコヴィジランス業務が順調に進捗したことにより、前連結会計年度を上回りました。

(注)「CDISC(Clinical Data Interchange Standards Consortium)」
非営利の臨床データ標準化団体であり、日本においても2016年からCDISCが規定する国際標準による申請が義務化されます。



(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減額(増減率)
売上高13,61313,810+197( +1.4%)
営業利益又は
営業損失(△)
379△325△704( - )

当事業においては、主に製薬企業の医薬品製造支援に係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、シミックCMO株式会社の富山工場において新製造棟が本格的に稼働し、新規案件の受託生産を順調に実施しております。静岡工場においては、業績の早期回復のための構造改革に取り組み、価格競争力のあるコスト構造への転換と新規受託の獲得に向けた営業活動の強化を推進しており、案件の引き合いは増加傾向にあります。2014年10月には、アイルランドのヘルスケアサービス企業UDG Healthcare plc グループとパッケージングアウトソーシングにおける事業提携を行い、外資系医薬品製造受託機関との連携による顧客基盤の拡大と技術力の強化を図っております。また、持分法適用関連会社であるシミックJSRバイオロジックス株式会社において、2015年7月に静岡事業所内にバイオプロセス開発棟を竣工し、次世代抗体医薬品の設計と製造プロセスの開発を進めております。さらに、2015年3月には、バイオ医薬品に関する技術導入を図るため、米国のバイオ医薬品開発・製造受託会社のKBI Biopharma Inc.をJSR株式会社及び株式会社産業革新機構と共同で買収いたしました。
売上高につきましては、シミックCMO足利株式会社の業績が加わったこと等により前連結会計年度を上回りましたが、シミックCMO株式会社静岡工場における一部受託製品の生産終了に伴う生産量の減少等により、営業損失を計上しております。


(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減額(増減率)
売上高7,1628,875+1,712(+23.9%)
営業利益645716+71(+11.0%)

当事業においては、主に製薬企業の営業・マーケティング支援及び医療、製薬業界向けBPO(Business Process Outsourcing)・人材サービスに係る業務を行っております。
当連結会計年度においては、2014年10月に、MR(医薬情報担当者)派遣業務の受注力強化及びサービスモデル拡充に取り組むため、株式会社シミックエムピーエスエスをヨーロッパ最大のCSOを保有するUDG Healthcare plcグループと合弁化し、シミック・アッシュフィールド株式会社として、新たに営業を開始しました。製薬企業において営業予算削減とリソース配分の見直しが進められる中、既存大型案件の着実な遂行と新規案件の獲得を図っております。
売上高及び営業利益につきましては、シミック・アッシュフィールド株式会社のMR派遣業務及び株式会社シミックBSのBPOサービス業務において既存案件が好調に進捗したこと等により、前連結会計年度を上回りました。



(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減額(増減率)
売上高7,4335,640△1,792(△24.1%)
営業損失(△)△521△1,188△667( - )

当事業においては、SMO(治験施設支援機関)業務、ヘルスケア情報サービスなど、主に医療機関や患者、一般消費者の医療や健康維持・増進のための支援業務を行っております。
当連結会計年度においては、SMO業界の競争激化及び前連結会計年度における受注進捗の遅れによる影響を受けているものの、営業活動の一層の強化、医療機関ネットワークの拡大への取組みを通じて新規案件の獲得に邁進し、受注につきましては、前連結会計年度に比べ増加いたしました。また、プロジェクト管理の徹底とコスト削減策の実施を図るなど、経営効率化のための施策を進めております。品質管理及びコンプライアンスに関する教育の強化につきましても継続的に推進しております。
売上高及び営業利益につきましては、前連結会計年度における受注進捗の遅れに伴い、売上高が前連結会計年度を大幅に下回り、稼働率が低下したことにより、営業損失を計上しております。当事業においては、SMO(治験実施施設支援)業務、ヘルスケア情報サービスなど、主に医療機関や患者、一般消費者の医療や健康維持・増進のための支援業務を行っております。



(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減額(増減率)
売上高498762+263(+52.9%)
営業損失(△)△546△356+190( - )

当事業においては、診断薬や希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)等の開発及び販売に係る業務を行っております。
診断薬事業については、当社グループが腎疾患の診断を目的として開発した体外診断用医薬品「ヒトL型脂肪酸結合蛋白キット」(販売名:レナプロ®L-FABPテスト)の高感度測定が可能な改良型(販売名:レナプロ®L-FABPテストTMB)の販路拡大と学術及びプロモーションの強化に努めるとともに、簡易検査(Dip-test)キットの開発を行っております。
希少疾病用医薬品等事業においては、株式会社オーファンパシフィックが、自社で販売している尿素サイクル異常症用薬「ブフェニール®(一般名:フェニル酪酸ナトリウム)」及び急性ポルフィリン症治療薬「ノーモサング®(一般名:ヘミン)」について、疾病認知度向上の施策を継続しています。また、希少疾病用医薬品等事業における新たな取組みとして、アステラス製薬株式会社と希少疾病用医薬品等3製品の製造販売承認の承継契約を締結し、2015年4月に1製品の販売を開始しました。また、東レ・メディカル株式会社と共同販促等に関する業務提携を行うなど、売上規模の拡大を図るとともに、販売経費の削減に取り組んでおります。
売上高につきましては、診断薬の販売量の増加及び希少疾病用医薬品等事業における新たな取組みにより売上高は前連結会計年度を大幅に上回りました。一方、診断薬等にかかる研究開発費及び株式会社オーファンパシフィックにおける販売にかかる費用等の支出により、営業損失が発生しております。

[経常利益]
当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度比1,674百万円減(63.3%減)の970百万円となりました。主な減少要因は、営業利益の減少によるものであります。営業外収益として受取利息等122百万円、営業外費用として持分法による投資損失及び支払利息等563百万円を計上しております。

[当期純利益]
当連結会計年度は、前連結会計年度比1,716百万円減の当期純損失542百万円となりました。主な減少要因は、経常利益の減少及び税金費用の増加によるものであります。特別利益として株式会社シミックエムピーエスエス(現シミック・アッシュフィールド株式会社)等の株式売却益及び受取保険金等1,029百万円、特別損失としてCMO事業における人事制度移行損失、本店移転に伴う事務所移転費用及び損害賠償金等720百万円を計上しております。また、法人税等合計1,797百万円、少数株主利益25百万円を計上しております。なお、法人税等合計は、2015年度税制改正及び一部の連結子会社の繰延税金資産の回収可能性の見直しにより、繰延税金資産のうち829百万円を取崩し、法人税等調整額を計上した影響を受けております。

(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比で、113百万円減少し、5,638百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、889百万円の収入(前連結会計年度2,677百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益及び減価償却費等による資金増加と、売上債権の増加による資金減少及び法人税等の支払による支出があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、3,461百万円の支出(前連結会計年度6,910百万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出と、関係会社株式の売却による収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,904百万円の収入(前連結会計年度3,111百万円の収入)となりました。これは、主に長期借入れ及びコマーシャル・ペーパーの発行による収入と、長期借入金の返済及び配当金の支払による支出によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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