有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100E701
株式会社マクロミル 事業の内容 (2018年6月期)
当社グループは、当社、連結子会社28社及び関連会社1社により構成されております。
「第1 企業の概況」に記載のとおり、当社グループは2014年4月に当社が非公開化した後、大手FMCG(Fast Moving Consumer Goods:日用消費財)販売企業を主要顧客とするオンライン・マーケティング・リサーチ専業のオランダ法人MetrixLab Holding B.V.及びそのグループ会社を買収(2014年10月)し、当該買収を契機にグローバル規模でのマーケティング・リサーチ事業の展開を本格的に開始いたしました。そのため、当社グループは、企業集団を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、日本を主に統括している「マクロミルグループ」、海外を主に統括している「MetrixLabグループ」の2つを報告セグメントとしております。
「マクロミルグループ」は、当社並びに株式会社電通マクロミルインサイト及びMACROMILL EMBRAIN CO.,LTD.、株式会社マクロミルケアネット、株式会社エムプロモ、株式会社エムキューブ等の子会社で構成され、当社が独自開発した自動インターネット・リサーチ・システム(AIRs:Automatic Internet Research system)を利用することによるオンライン・マーケティング・リサーチ(提供サービスはQuickMill、OrderMill等)、定性調査、データベース提供、デジタル・マーケティング(注1)を主なサービスとして提供しております。
「MetrixLabグループ」は、MetrixLab B.V.及びMetrixLab US, Inc.、Acturus, Inc.等の子会社で構成されており、インターネットによる消費者インサイト(注2)ベースのオンライン・マーケティング・リサーチ、定性調査、デジタル・マーケティングを主なサービスとして提供しております。
いずれの報告セグメントにおいてもオンラインを中心としたマーケティング・リサーチ・ソリューションの提供を主たる事業として行っておりますので、以下では当社グループの事業の内容を一括して記載いたします。
当社グループは、「世界に誇れる実行力と、時代を変革するテクノロジーを統合し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指します」をグループビジョンとして掲げており、日本、欧州、米国、アジア等世界90ヶ国において、グローバルにマーケティング・リサーチ・ソリューションを提供しております。
マーケティング・リサーチとは、企業や公共機関が、消費者が本当に望んでいるもの、本当に魅力を感じていただけるものを作るための情報(消費者インサイト)を科学的に集め、分析し、商品計画等に反映させる手法です。
マーケティング・リサーチ市場における一般的な市場調査は、郵送・電話・座談会等で消費者の意見を聴取する手法(オフライン・マーケティング・リサーチ)と、インターネットを活用してパネル(注3)と質問・回答のやりとりを行う手法(オンライン・マーケティング・リサーチ)に大別されますが、当社は日本において他社に先駆けてオンライン・マーケティング・リサーチを開始し、日本のオンライン・マーケティング・リサーチ市場においてNo.1の市場シェア(注4)を有しております。
(注)1.デジタル・マーケティング及びデジタル・マーケティング・ソリューション
「デジタル・マーケティング」とは、デジタルデータやデジタル施策を使ったマーケティング活動の総称であり、広告のプリテスト、様々なメディア・媒体における広告効果測定、ソーシャルメディア分析等を意味します。また、当社では、①デジタル・マーケティングのみを対象とするソリューションであること、②デジタル・メディア、ウェブサイトその他のデジタル媒体のモニタリング又は分析を行うものであること、③非サーベイデータであるデジタルデータ又はソーシャルデータを活用するものであること、④顧客に対する納品が、Dashboard等の高付加価値のデジタル形式で行われること、のいずれかに該当するマーケティング・リサーチ・ソリューションを、「デジタル・マーケティング・ソリューション」に分類しております。
2.インサイト
消費者の行動や思惑、それらの背景にある意識構造を見抜くことによって得られる「購買意欲の核心」を意味します。
3.パネル
質問票に対する回答者予備群として会員登録されている様々な属性の調査対象者のこと。個々のリサーチの目的に応じ、パネルの中から、年齢、性別、購買履歴、その他から属性別に回答者を抽出し、本調査の対象者として回答を依頼します。当社ではパネルをバナー広告や友人紹介等の経路からインターネット経由で募集しており、当社ホームページやアプリ等を通じて登録していただくことで、パネルの属性を自社で詳細に把握し、必要に応じてタイムリーに直接コンタクトが可能な約1,000万人の良質な自社パネルをグローバルに保有しております。
4.No.1の市場シェア
オンライン・マーケティング・リサーチ市場シェア=当社単体及び株式会社電通マクロミルインサイトのオンライン・マーケティング・リサーチに係る売上高 (2018年6月期)÷一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)によって推計された日本のMR業界市場規模・アドホック調査のうちインターネット調査分(2017年度分)(出典:日本マーケティング・リサーチ協会 2018年7月31日付第43回経営業務実態調査)
[オンライン・マーケティング・リサーチの流れ]
オンライン・マーケティング・リサーチは、顧客企業のリサーチニーズを反映した調査票をインターネット上で再現した後に、パネルへアンケートを依頼して回答を収集します。インターネットを活用することで、タイムリーかつ低価格なサービスの提供が可能となっております。また、さらに深いインサイトを把握したい顧客に対しては、別途集計グラフ・調査レポートを作成して納品しております。また、オンライン・マーケティング・リサーチ以外にも多彩な調査サービスを提供しており、顧客の意思決定に貢献する様々なソリューションの提供を実現しております。パネルには、アンケート回答の謝礼としてポイントを付与しております。
これら一連のソリューションを、データ納品のみを行う最も短い案件では24時間、標準的には実査の開始から1週間程度で提供しております。
[リサーチパネル及びデータ・ラインアップ]
当社グループは、日本において約120万人、グローバルで約1,000万人(2018年6月末現在)を超える良質な自社パネルを有するとともに、提携パネル(当社グループの顧客のリサーチプロジェクトに応じて、継続的取引関係にある世界各国のパネルサプライヤーを通じたアクセスが可能なパネル。)の活用により、90ヶ国にまたがるグローバル・パネル・ネットワークを有しております。
マーケティング・リサーチ企業のソリューション力を決定づける要素の一つが、データ・ラインアップです。パネルから得られた回答結果に、保有する独自のデータ群を組み合わせ、分析することで、消費者インサイトを把握・抽出し、それを踏まえたソリューションを提供することが可能となります。
当社グループのデータ・ラインアップは、パネルのアンケート回答から得られる購入理由や満足度といった「意識データ」、当社独自のデータとして蓄積・保有しているTV視聴ログ、パソコン、モバイル及びスマートフォンにおけるインターネット上のWEB閲覧ログ、EC購買ログ等の「行動データ」、人口統計データや心理特性データを含む「属性データ」から構成されておりますが、上述のグローバル・パネル・ネットワークを活用することにより、当社グループの主要な顧客に対して、世界中の消費者インサイトを提供することが可能となっております。
[営業及びリサーチ体制]
当社グループでは、世界15ヶ国、44拠点に所属する570名(2018年6月末現在)のセールス部隊が、必要に応じて国境を越えて顧客企業をカバーする体制をとっております。また、各拠点では地域特有の消費者インサイトを把握し、知見・経験・ノウハウを有するリサーチチームが、セールス部隊をリアルタイムにサポートする体制となっており、両者が密に連携することで、効率的かつ効果的なセールス&リサーチ活動を実現しております。
[当社グループの提供するサービス]
当社は、WEB調査票作成、調査対象者抽出、依頼メール配信、実査(回答データ収集)、リアルタイム集計、レポート及び納品データ生成に至るまでの一連のソリューションをWEBサイト上で自由に行うことを可能とした、AIRsを2000年に独自開発いたしました。以来、AIRsの標準化及び最適化に継続的に取り組んでおります。
その他、購買データを収集する「QPR」、オンライン上の行動履歴を通じて広告効果測定を実現できる「AccessMill」、デジタル広告コピーテストを行う独自ソリューション「AD-VANCE」等様々なマーケティング・リサーチ・ツールを開発し、オンラインでフルラインアップのマーケティング・リサーチ・ソリューションとデジタル・マーケティング・ソリューションをグローバルに提供しており、当社グループは業界をリードするワンストップ・ソリューション・ポートフォリオを有しています。
以下では、当社グループの提供するサービスをリサーチ手法別に説明いたします。
1.マーケティング・リサーチ
(1)アドホックリサーチ
特定のマーケティング上の課題の解決などに用いられ、データの回収・集計・分析等の調査プロセスが1回限りで完結する調査です。
(a)マクロミルグループ開発分・定量調査手法
(b)マクロミルグループ開発分・定性調査手法
従来から活用されているマーケティング・リサーチ手法で、一般生活者の行動に紐づく意識を深堀りするインタビュー調査が主なサービスです。
(c)MetrixLabグループ開発分
(2)データベース提供
日本のFMCG販売企業であるクライアント企業の需要に対応するため、当社パネルの一部の個人の消費支出、購買等の各種データを詳細かつ正確に収集し、属性と組み合わせたデータベースを提供しております。
2.デジタル・マーケティング
デジタル・マーケティング事業においては、グローバル・オンライン・パネル及びデジタルCookieパネルの基盤と、広告、POS、SNS、GPS等を含む豊富な情報源に基づく多様なデータ・ログを活用して、次世代のデジタル・マーケティング・ソリューションを提供しております。当社グループの有する豊富なデータ・ログに、オンライン・パネルによる意識データを組み合わせることで、差別化されたソリューションの提供が可能となっており、消費者の本質に迫るインサイトを、既存顧客に限らず、新規顧客や新規提携先を含め幅広い顧客層に展開しております。
(注)5.DMP
Data Management Platformの略称です。自社保有のデータと外部のデータを組み合わせたうえで、一元的に管理・分析するためのプラットフォームを指します。
6.ビッグデータ
インターネットや公共交通機関、店舗、携帯端末等から発信される位置情報、クレジットカードやポイントカード等の利用履歴、SNS等への書き込み等により蓄積される大量のデータのこと。
7.KPI
Key Performance Indicatorsの略で、クライアントのマーケティング活動において重要と考える指標を意味します。実際には、当社の知見とクライアントの知見を活用して、KPIを設定し、それに関するビッグデータ分析を行っていくことになります。
[事業系統図]
当社グループの事業の系統図は次のとおりであります。
注1 MetrixLabには、Siebold Intermediate B.V.、MetrixLab Holding B.V.、MetrixLab B.V.、MetrixLab Nederland B.V.、MetrixLab UK Ltd.、MetrixLab France SARL、MetrixLab US, Inc.、Acturus, Inc.及び明路市場調査(上海)有限公司等が含まれております。
「第1 企業の概況」に記載のとおり、当社グループは2014年4月に当社が非公開化した後、大手FMCG(Fast Moving Consumer Goods:日用消費財)販売企業を主要顧客とするオンライン・マーケティング・リサーチ専業のオランダ法人MetrixLab Holding B.V.及びそのグループ会社を買収(2014年10月)し、当該買収を契機にグローバル規模でのマーケティング・リサーチ事業の展開を本格的に開始いたしました。そのため、当社グループは、企業集団を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、日本を主に統括している「マクロミルグループ」、海外を主に統括している「MetrixLabグループ」の2つを報告セグメントとしております。
「マクロミルグループ」は、当社並びに株式会社電通マクロミルインサイト及びMACROMILL EMBRAIN CO.,LTD.、株式会社マクロミルケアネット、株式会社エムプロモ、株式会社エムキューブ等の子会社で構成され、当社が独自開発した自動インターネット・リサーチ・システム(AIRs:Automatic Internet Research system)を利用することによるオンライン・マーケティング・リサーチ(提供サービスはQuickMill、OrderMill等)、定性調査、データベース提供、デジタル・マーケティング(注1)を主なサービスとして提供しております。
「MetrixLabグループ」は、MetrixLab B.V.及びMetrixLab US, Inc.、Acturus, Inc.等の子会社で構成されており、インターネットによる消費者インサイト(注2)ベースのオンライン・マーケティング・リサーチ、定性調査、デジタル・マーケティングを主なサービスとして提供しております。
いずれの報告セグメントにおいてもオンラインを中心としたマーケティング・リサーチ・ソリューションの提供を主たる事業として行っておりますので、以下では当社グループの事業の内容を一括して記載いたします。
当社グループは、「世界に誇れる実行力と、時代を変革するテクノロジーを統合し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指します」をグループビジョンとして掲げており、日本、欧州、米国、アジア等世界90ヶ国において、グローバルにマーケティング・リサーチ・ソリューションを提供しております。
マーケティング・リサーチとは、企業や公共機関が、消費者が本当に望んでいるもの、本当に魅力を感じていただけるものを作るための情報(消費者インサイト)を科学的に集め、分析し、商品計画等に反映させる手法です。
マーケティング・リサーチ市場における一般的な市場調査は、郵送・電話・座談会等で消費者の意見を聴取する手法(オフライン・マーケティング・リサーチ)と、インターネットを活用してパネル(注3)と質問・回答のやりとりを行う手法(オンライン・マーケティング・リサーチ)に大別されますが、当社は日本において他社に先駆けてオンライン・マーケティング・リサーチを開始し、日本のオンライン・マーケティング・リサーチ市場においてNo.1の市場シェア(注4)を有しております。
(注)1.デジタル・マーケティング及びデジタル・マーケティング・ソリューション
「デジタル・マーケティング」とは、デジタルデータやデジタル施策を使ったマーケティング活動の総称であり、広告のプリテスト、様々なメディア・媒体における広告効果測定、ソーシャルメディア分析等を意味します。また、当社では、①デジタル・マーケティングのみを対象とするソリューションであること、②デジタル・メディア、ウェブサイトその他のデジタル媒体のモニタリング又は分析を行うものであること、③非サーベイデータであるデジタルデータ又はソーシャルデータを活用するものであること、④顧客に対する納品が、Dashboard等の高付加価値のデジタル形式で行われること、のいずれかに該当するマーケティング・リサーチ・ソリューションを、「デジタル・マーケティング・ソリューション」に分類しております。
2.インサイト
消費者の行動や思惑、それらの背景にある意識構造を見抜くことによって得られる「購買意欲の核心」を意味します。
3.パネル
質問票に対する回答者予備群として会員登録されている様々な属性の調査対象者のこと。個々のリサーチの目的に応じ、パネルの中から、年齢、性別、購買履歴、その他から属性別に回答者を抽出し、本調査の対象者として回答を依頼します。当社ではパネルをバナー広告や友人紹介等の経路からインターネット経由で募集しており、当社ホームページやアプリ等を通じて登録していただくことで、パネルの属性を自社で詳細に把握し、必要に応じてタイムリーに直接コンタクトが可能な約1,000万人の良質な自社パネルをグローバルに保有しております。
4.No.1の市場シェア
オンライン・マーケティング・リサーチ市場シェア=当社単体及び株式会社電通マクロミルインサイトのオンライン・マーケティング・リサーチに係る売上高 (2018年6月期)÷一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)によって推計された日本のMR業界市場規模・アドホック調査のうちインターネット調査分(2017年度分)(出典:日本マーケティング・リサーチ協会 2018年7月31日付第43回経営業務実態調査)
[オンライン・マーケティング・リサーチの流れ]
オンライン・マーケティング・リサーチは、顧客企業のリサーチニーズを反映した調査票をインターネット上で再現した後に、パネルへアンケートを依頼して回答を収集します。インターネットを活用することで、タイムリーかつ低価格なサービスの提供が可能となっております。また、さらに深いインサイトを把握したい顧客に対しては、別途集計グラフ・調査レポートを作成して納品しております。また、オンライン・マーケティング・リサーチ以外にも多彩な調査サービスを提供しており、顧客の意思決定に貢献する様々なソリューションの提供を実現しております。パネルには、アンケート回答の謝礼としてポイントを付与しております。
これら一連のソリューションを、データ納品のみを行う最も短い案件では24時間、標準的には実査の開始から1週間程度で提供しております。
[リサーチパネル及びデータ・ラインアップ]
当社グループは、日本において約120万人、グローバルで約1,000万人(2018年6月末現在)を超える良質な自社パネルを有するとともに、提携パネル(当社グループの顧客のリサーチプロジェクトに応じて、継続的取引関係にある世界各国のパネルサプライヤーを通じたアクセスが可能なパネル。)の活用により、90ヶ国にまたがるグローバル・パネル・ネットワークを有しております。
マーケティング・リサーチ企業のソリューション力を決定づける要素の一つが、データ・ラインアップです。パネルから得られた回答結果に、保有する独自のデータ群を組み合わせ、分析することで、消費者インサイトを把握・抽出し、それを踏まえたソリューションを提供することが可能となります。
当社グループのデータ・ラインアップは、パネルのアンケート回答から得られる購入理由や満足度といった「意識データ」、当社独自のデータとして蓄積・保有しているTV視聴ログ、パソコン、モバイル及びスマートフォンにおけるインターネット上のWEB閲覧ログ、EC購買ログ等の「行動データ」、人口統計データや心理特性データを含む「属性データ」から構成されておりますが、上述のグローバル・パネル・ネットワークを活用することにより、当社グループの主要な顧客に対して、世界中の消費者インサイトを提供することが可能となっております。
[営業及びリサーチ体制]
当社グループでは、世界15ヶ国、44拠点に所属する570名(2018年6月末現在)のセールス部隊が、必要に応じて国境を越えて顧客企業をカバーする体制をとっております。また、各拠点では地域特有の消費者インサイトを把握し、知見・経験・ノウハウを有するリサーチチームが、セールス部隊をリアルタイムにサポートする体制となっており、両者が密に連携することで、効率的かつ効果的なセールス&リサーチ活動を実現しております。
[当社グループの提供するサービス]
当社は、WEB調査票作成、調査対象者抽出、依頼メール配信、実査(回答データ収集)、リアルタイム集計、レポート及び納品データ生成に至るまでの一連のソリューションをWEBサイト上で自由に行うことを可能とした、AIRsを2000年に独自開発いたしました。以来、AIRsの標準化及び最適化に継続的に取り組んでおります。
その他、購買データを収集する「QPR」、オンライン上の行動履歴を通じて広告効果測定を実現できる「AccessMill」、デジタル広告コピーテストを行う独自ソリューション「AD-VANCE」等様々なマーケティング・リサーチ・ツールを開発し、オンラインでフルラインアップのマーケティング・リサーチ・ソリューションとデジタル・マーケティング・ソリューションをグローバルに提供しており、当社グループは業界をリードするワンストップ・ソリューション・ポートフォリオを有しています。
以下では、当社グループの提供するサービスをリサーチ手法別に説明いたします。
1.マーケティング・リサーチ
(1)アドホックリサーチ
特定のマーケティング上の課題の解決などに用いられ、データの回収・集計・分析等の調査プロセスが1回限りで完結する調査です。
(a)マクロミルグループ開発分・定量調査手法
サービス名称 | サービスの内容 | |
[クイックミル] | 当社のパネルに対してリサーチを実施するスタンダードなリサーチメニューです。実査を開始してから、24時間以内に集計結果を納品します。 | |
[オーダーミル] | 顧客企業の要望に合わせて、オーダーメイドで高度なリサーチを提供する、より複雑な調査に適した、自由度の高いサービスです。 | |
[シー・エル・ティー] | セントラル・ローケーション・テストの略であり、パネルから対象者を集めて行う、会場調査サービスです。主に会場調査の備品を備える自社施設で、実際の商品を提示したリサーチを提供します。昨今、オンラインでCLTを行うQuick CLTというテクノロジーも活用して、ソリューションのデジタル化を図っています。 |
(b)マクロミルグループ開発分・定性調査手法
従来から活用されているマーケティング・リサーチ手法で、一般生活者の行動に紐づく意識を深堀りするインタビュー調査が主なサービスです。
サービス名称 | サービスの内容 | ||
[エフ・ジー・アイ/ディー・アイ] | フォーカス・グループ・インタビュー/デプス・インタビューの略であり、パネルから対象者を集めて行うグループ・インタビューや、1対1でより深い消費者の意識調査を行うデプス・インタビューの結果をクライアントに提供する定性調査サービスです。 |
(c)MetrixLabグループ開発分
サービス名称 | サービスの内容 | |
[スカウト・エイチ・アンド・エー] | ある商品について、その商品の属するカテゴリーの市場動向・ブランド認知度・消費者の習慣や態度変容の観点から包括的に分析し、成長機会がどこにあるかを探索するサービスです。 | |
[コンテスト] | 製品のコンセプトについて、グローバルで蓄積されているノルム(指標)データを活用して、コンセプトの明確さや消費者への受け入れやすさなどの評価を行うサービスです。 | |
[パクト] | バーチャルで商品棚をシミュレーションし、パッケージデザイン力の最適化、店頭の商品棚で目立ち、かつ強いメッセージ性や説得力を商品に持たせるための、パッケージ力を検証するサービスです。 | |
[ビー・ヘルス] | 顧客企業のブランドに対する消費者の認知度や親近感の度合いを独自モデルに基づいて評価し、そのブランドの競合に対する強み・弱みを分析するサービスです。 |
(2)データベース提供
日本のFMCG販売企業であるクライアント企業の需要に対応するため、当社パネルの一部の個人の消費支出、購買等の各種データを詳細かつ正確に収集し、属性と組み合わせたデータベースを提供しております。
サービス名称 | サービスの内容 | |
[キュー・ピー・アール] | QPR(Quick Purchase Report)は、消費者の商品購入履歴をデータベース化し、消費者の日々の購買動向を捉える商品購買調査サービスを提供しています。QPRモニタに携帯型バーコードスキャナーやスマートフォンアプリを配布し、購買履歴データを収集するとともに、購入理由などの意識調査も一貫して提供しています。 | |
[エム・エイチ・エス] | MHS(Macromill Household Spending Panel Survey)は、世帯・個人の商品・サービス購入履歴を記録したデータです。「いつ・どこで・誰が・何を・いくつ・いくらで・どうやって・誰のために」購買したかを正確に取得した「消費者の支出データ」を提供しています。MHSパネルに支出管理アプリを利用してもらい、全ての購買履歴データを収集しています。購入理由などの意識調査も一貫して提供しています。 | |
[ビー・ディー・ビー] | bdb(brand data bank)は、持ち物や嗜好、考え方や興味関心といった消費者にまつわる様々な情報を一つのデータベースとして収集、提供している、消費者ライフスタイルを把握するためのデータベースサービスです。自社ブランドユーザーや競合ブランドユーザー、あるいは若年層やシニア層など、様々な対象が何を好み、どのような生活をしているかを類推するためのデータを提供しています。 |
2.デジタル・マーケティング
デジタル・マーケティング事業においては、グローバル・オンライン・パネル及びデジタルCookieパネルの基盤と、広告、POS、SNS、GPS等を含む豊富な情報源に基づく多様なデータ・ログを活用して、次世代のデジタル・マーケティング・ソリューションを提供しております。当社グループの有する豊富なデータ・ログに、オンライン・パネルによる意識データを組み合わせることで、差別化されたソリューションの提供が可能となっており、消費者の本質に迫るインサイトを、既存顧客に限らず、新規顧客や新規提携先を含め幅広い顧客層に展開しております。
サービス名称 | サービスの内容 | ||
広告効果測定 [アクセスミル・グローバルアクセスミル] | AccessMill及びGlobalAccessMillはCookie情報を取得した当社グループパネルのオンライン上の行動履歴(ログ)を把握し、オンライン広告の接触者や特定のサイト訪問者などに対して、実行動ベースでターゲティングしたリサーチができる手法です。 | ||
DMP(注5) (DMP Solution) | DMPは、当社保有のデータを顧客保有の自社データと組み合わせ、一元管理・分析することにより真の消費者インサイトの理解に貢献するためのサービスを提供しています。 | ||
広告プリテスト [アドバンス・アクト] | デスクトップやモバイル環境で複数のデジタル広告を消費者特性に合わせて表示テストが出来るスクリーニング手法です。広告の完成・未完成を問わずテスト可能であり、調査結果のデータは蓄積され、見やすい形に整理されたレポート画面で確認が出来ます。本テストにおいては、広告を個別に診断することが可能であることに加え、類似した広告や事例におけるノルム(示唆)も提供可能です。 | ||
ソーシャルメディア分析 [オキサイム] | ソーシャルメディアにおける書き込みを分析し、主要な指標を基に、ブランドのパフォーマンスを定期的に調査し、ブランドを動かしているものを理解するためのサービスです。顧客/ブランドとの関係性を深く理解するツールを使って診断します。 | ||
ビッグデータ(注6)分析(Dashboard) | ビッグデータ分析は、ユーザーにとって利便性が高いインターフェースを設計し、顧客のKPI(注7)管理に有益なインサイトの抽出をサポートいたします。 |
Data Management Platformの略称です。自社保有のデータと外部のデータを組み合わせたうえで、一元的に管理・分析するためのプラットフォームを指します。
6.ビッグデータ
インターネットや公共交通機関、店舗、携帯端末等から発信される位置情報、クレジットカードやポイントカード等の利用履歴、SNS等への書き込み等により蓄積される大量のデータのこと。
7.KPI
Key Performance Indicatorsの略で、クライアントのマーケティング活動において重要と考える指標を意味します。実際には、当社の知見とクライアントの知見を活用して、KPIを設定し、それに関するビッグデータ分析を行っていくことになります。
[事業系統図]
当社グループの事業の系統図は次のとおりであります。
注1 MetrixLabには、Siebold Intermediate B.V.、MetrixLab Holding B.V.、MetrixLab B.V.、MetrixLab Nederland B.V.、MetrixLab UK Ltd.、MetrixLab France SARL、MetrixLab US, Inc.、Acturus, Inc.及び明路市場調査(上海)有限公司等が含まれております。
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05372] S100E701)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。