有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004ZVR
テクマトリックス株式会社 事業の内容 (2015年3月期)
当社グループは、当社、子会社5社、その他の関係会社1社で構成されており、IT関連のソフトウェア、ハードウェア、ソリューション※1の販売並びにコンサルティング、保守等のサービスの提供を行っております。
当社グループの事業系統図は、次のとおりであります。
当社グループのビジネスは、(1)クラウド※2コンピューティング時代に技術革新をもたらす、情報基盤技術をインテグレーション※3する「情報基盤事業」、(2)最先端のアプリケーション・ソフトウェア※4技術と、蓄積されたベストプラクティス※5により、顧客の抱える問題にソリューションを提供する「アプリケーション・サービス事業」の二つの事業セグメントにより構成されております。
(1)情報基盤事業
独自の目利き力を活かし、北米を中心にニッチながらも、高い技術力、競争力、成長力を持つ製品やサービスを見極め、単なる製品販売にとどまらない高付加価値なフルラインのサービスをお届けしております。仮想化※6ソリューション、次世代ネットワーク、セキュリティ、ストレージ※7等、コスト競争力のある堅牢で可用性の高い情報基盤の構築をお手伝いしております。加えて、企業向けシステム導入以降に必要となる保守、運用・監視サービス等、システムのライフサイクル全てをカバーするITサービスを提供しております。
連結子会社であるクロス・ヘッド株式会社並びに沖縄クロス・ヘッド株式会社においては、ネットワークやサーバ※8の運用・監視及びネットワークエンジニアの派遣、エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社においては、セキュリティ製品やストレージ製品の販売等を行っております。(クロス・ヘッド株式会社は2015年4月1日付でエヌ・シー・エル・コミュニケ-ション株式会社を吸収合併しました。)
企業のITシステム投資の方向性が、設備の「所有」とサービスの「利用」に二極化しております。テクマトリックス・グループでは、一般企業向けに加えて、通信キャリアや大手のITサービス事業者へ製品、サービスの提供を行うことにより、「所有」する企業に対しては直接的に、「利用」する企業に対しては間接的に情報基盤ソリューションの提供を行って行きます。
(2)アプリケーション・サービス事業
特定市場・特定業務向けのアプリケーション領域における豊富な業務ノウハウの蓄積を活かし、システム開発※9、アプリケーション・パッケージ、テスト※10・ソリューションに加えて、クラウドサービス(SaaS※11)等様々なアプリケーション・サービスを提供しております。受動的に顧客の要望に応えるのではなく、お客様の市場における競争を支えるため、ITを活用した業務改善・コスト削減提案を積極的に行っております。エンドユーザとの直接的なコミュニケーションを通じて、業務分析、設計、開発・構築、テスト、保守、運用・監視のトータル・サービスを提供しております。インターネットサービス、金融、ソフトウェア品質保証、医療、CRM等の対面市場向けに付加価値の高いソリューションを提供しております。
①インターネットサービス分野
お客様の経営戦略に応じた多種多様なシステムニーズを満たすシステム開発やクラウドサービス(SaaS)の提供をしております。システム企画・立案におけるシステムコンサルティングや要件定義・設計から、システム標準化を実践する開発及びテスト、そしてセキュアで安定的なシステムの保守、運用・監視サービスに至るシステムのライフサイクル全てに跨るソリューションの提供をしております。
②金融分野
金融機関の市場系業務ノウハウを活用し、市場リスク※12管理、信用リスク※13管理、ALMシステム※14等金融機関向けリスク管理業務に特化したシステムを提供しております。デリバティブ※15を含む金融商品の時価評価、感応度分析、VaR計測※16機能等により金融機関のフロント・ミドルオフィス業務※17を支援します。システム導入の過程では、リスク管理プロフェッショナルサービスチームによる業務支援を併せて行っております。
③ソフトウェア品質保証分野
ソフトウェアの品質向上のための、ソフトウェア開発過程の全ライフサイクルを支援するベスト・オブ・ブリード※18のツール及びエンジニアリングサービスを提供しております。情報家電、カーナビ、OA機器や携帯電話のソフトウェアのみならず、高信頼性が求められる機能安全※19のコンプライアンスに対応する必要のある自動車、医療機器、ロボット等の組込みソフトウェア※20及び金融システムのようなミッション・クリティカル※21なソフトウェア等を対象としております。
④医療分野
医療機関向けに、様々な医用画像(CR※22、CT※23、MRI※24、PET※25等)の統合管理システム(PACS)を自社開発し、クラウドサービス(SaaS)として医療機関に提供しております。放射線分野だけでなく、各部門で発生する画像等(内視鏡、超音波、病理、心電図波形、動画)を一元的、横断的に管理します。院内にある任意の端末からの参照を可能とし、フィルムレス運用をサポートします。また、これらはオンプレミス型システムとしての提供も行っています。
更に、広く診療、教育、研究を支援する症例データベース、連結子会社である合同会社医知悟による遠隔画像診断インフラ提供等、地域医療をサポートするソリューションを展開しています。
⑤CRM分野
自社開発製品を中心として、企業の顧客サービス向上を支援するシステムを提供しております。電話、メール、インターネット等による「顧客との接触履歴」と「顧客の声」を一元管理しコンタクトセンター運営を効率化するCRMシステムをはじめ、インターネットによる自己解決型の顧客サービス・システムや、顧客特性に応じた販売促進活動を支援するプロモーション支援システムを提供しております。また、これらはクラウドサービス(SaaS)としての提供も積極的に行っております。
(用語解説) | ||
※1 | ソリューション | 業務上の問題点や要求を構築したコンピュータシステムの処理により解決すること。 |
※2 | クラウド | クラウド(雲)はインターネットのこと。従来はユーザがハードウェア、ソフトウェア、データを自分自身で保有、管理していたのに対して、これらをユーザが保有せずにインターネット経由で利用できるようにするサービス提供の形態。 |
※3 | インテグレーション | コンピュータシステムの導入に際し、業務分析から、システム設計、必要なハードウェア・ソフトウェアの選定、プログラム開発、システム構築までを一括したサービスとして提供すること。 |
※4 | アプリケーション・ソフトウェア | 特定の業務や作業を目的としたコンピュータプログラム。 |
※5 | ベストプラクティス | ある結果を得るのに、最も効果的、効率的な技法・手法・実践方法・最良慣行のこと。 |
※6 | 仮想化 | コンピュータシステムを構成する資源(サーバ、ストレージ、ソフトウェア等)に関する技術。複数から構成されるものを論理的に一つのもののように見せかけて利用できたり、その逆に、一つのものを論理的に複数に見せかけて利用できたりする技術。 |
※7 | ストレージ | コンピュータで処理に使うプログラムやデータを記憶する装置のこと。外部記憶装置。 |
※8 | サーバ | クライアントコンピュータから入力されたデータに基づきプログラムが処理を行い、その結果を再びクライアントコンピュータに返す役割を果たすコンピュータのこと。サーバコンピュータ。 |
※9 | システム開発 | コンピュータシステムの設計、プログラミング、テスト等を行うこと。 |
※10 | テスト | 構築したシステムが設計どおりにプログラムされ、適切に機能するかどうかなどの確認を行うこと。 |
※11 | SaaS | ソフトウェアの機能のうち、ユーザが必要とする機能をインターネット経由で利用できるようにしたサービス提供の形態。SoftwareasaServiceの略。 |
※12 | 市場リスク | 株価や債券等の金融商品の価格が変動するリスク。 |
※13 | 信用リスク | 債務者がその債権を履行できなくなるリスク。 |
※14 | ALMシステム | 資産・負債の統合的管理システム。 |
※15 | デリバティブ | 基礎となる金融商品等(債券、為替、金利等)の市場価格によって相対的に価格が変動する金融商品等を指す。金融派生商品とも言う。 |
※16 | VaR計測 | 市場リスクや信用リスクを統計的手法により測定すること。 |
※17 | フロント・ミドルオフィス業務 | 金融機関の資産運用に関連する部門の業務を指す。資産運用を実施する部門をフロントオフィス、また資産運用に当たってのリスク管理等を行う部門をミドルオフィスと言う。 |
※18 | ベスト・オブ・ブリード | 同一メーカのシリーズ製品を使うのではなく、メーカが異なっても最良と思われる物を選択し、その組み合わせで利用すること。 |
※19 | 機能安全 | 電気・電子機器、自動車や医療機器等は、組み込まれたソフトウェアにより制御されています。製品の機能自体、またはその故障等によって人に危険を及ぼす可能性のあるソフトウェアの不具合を減らし、安全を確保するための開発手順、手法、安全分析(安全に関する設計事項の漏れ、抜けを防ぐ)を体系的にまとめたもの。機能安全規格として確立されており電気・電子機器関連ではIEC61508、自動車ではISO26262、医療機器ではIEC62304等がある。 |
※20 | 組込みソフトウェア | 携帯電話や家電、自動車等の製品の動作を制御するために組み込まれているソフトウェア。 |
※21 | ミッション・クリティカル | 24時間365日、止まらないことを要求されるコンピュータシステムのこと。 |
※22 | CR | コンピュータX線写真撮影装置。医用検査装置の一つ。 |
※23 | CT | コンピュータ断層撮影装置。医用検査装置の一つ。 |
※24 | MRI | 核磁気共鳴画像撮影装置。医用検査装置の一つ。 |
※25 | PET | 陽電子放射断層撮影装置。医用検査装置の一つ。 |
(事業別取扱製品)
事業の部門 | 主たる取扱い商品 | |
情報基盤事業 | ・F5 Networks社製品 ・EMC 社製品 ・McAfee 社製品 ・IBM社製品 ・Palo Alto Networks社製品 ・運用監視サービス「∴TRINITY<トリニティ>」(自社開発製品) ・ネットワーク運用・管理システム「Network Profile Controller」(自社開発) ・Zabbix社製品 ・WinMagic社製品 ・Pica8社製品 ・Avere Systems社製品 ・VERACODE社製品 ・Inuvika社製品 ・Imation社製品 | |
アプリケーション・ サービス事業 | インターネットサービス 分野 | ・IBM社製品 ・Versant社製品 ・システムインテグレータ社製品「SI Web Shopping」 ・ECモール店舗向け店舗業務支援クラウドサービス 「楽楽バックオフィス」(自社開発製品) ・ECモール店舗向けデータ連携ソリューション 「楽楽ECブリッジ」(自社開発製品) ・KSKアナリティクス社製品 |
金融分野 | ・FinancialCAD社製品 ・メッセージ社製品 ・損害保険会社向け統合ALM・リスク管理システム 「ALARMS」(自社開発製品) ・地銀向け市場リスク管理システム 「Trading VaR」(自社開発製品) ・山崎情報設計社開発製品「Apreccia.3」 | |
ソフトウェア 品質保証分野 | ・Parasoft社製品 ・Lattix社製品 ・Scientific Toolworks社製品 ・AccuRev社製品 ・ハートランド・データ社製品 ・Compuware社製品 | |
医療分野 | ・医療情報クラウドサービス 「NOBORI」(自社開発製品) ・遠隔画像診断インフラサービス 「医知悟」(自社開発製品) ・DICOM規格に対応した医用画像管理サーバシステム 「SDS Image Server」(自社開発製品) ・DICOMビューワ「SDS Viewer」(自社開発製品) ・DICOM Worklist Server 「SDS Worklist」(自社開発製品) ・DICOM SRに対応したレポーティングシステム 「SDS Report」(自社開発製品) ・地域医療情報ネットワークシステム 「CoMet」(自社開発製品) ・放射線情報システム「SDS X-RIS」(自社開発製品) ・症例データベース「SDS Nouz」(自社開発製品) |
事業の部門 | 主たる取扱い商品 | |
アプリケーション・ サービス事業 | CRM分野 | ・マルチチャネル対応コンタクトセンターシステム 「FastHelp 4」「FastHelp 5」(自社開発製品) ・クラウド型コンタクトセンターCRMサービス 「FastCloud」(自社開発製品) ・製薬業界「くすり相談室」向けコンタクトセンターシステム 「FastHelpPe」(自社開発製品) ・通信販売セールスプロモーション支援システム 「FastPromo」(ベルシステム24社共同開発製品) ・コンタクトセンター向けFAQソリューション 「FastAnswer」(自社開発製品) ・野村総合研究所社製品「TrueTeller」 |
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05463] S1004ZVR)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。