株式会社ミライノベート 業績等の概要 (2015年3月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、消費税率の引き上げに伴う需要の反動減による影響を受けたものの、円安や政府主導による経済政策などを背景に、企業収益が回復し、設備投資の増加や、雇用・所得状況が改善に向かうなど、景気は緩やかな回復基調が続きました。
しかしながら、首都圏分譲マンション市場におきましては、住宅取得支援策の継続や低金利などの好材料はありましたが、消費税増税前の駆け込み需要による反動の影響が長引いており、地価上昇や建築コスト高騰の影響などもあり、先行きが不透明な状態が続いております。
このような事業環境のもと、当社グループにおいては、安定的に収益を確保しつつ、成長することを目的に、過年度までに、注文住宅事業、投資顧問業を中心とするアセットマネジメント事業、推進工事を中心とする建設事業を事業ポートフォリオに加えてまいりましたが、更なる収益源の多様化推進の一環として、新たにソーラー事業への参入を開始いたしました。この新規事業の開始により、より強固な収益基盤構築に寄与できるものと考えております。
また、商号もマンション分譲事業のイメージが強い「株式会社グローベルス」から、事業ポートフォリオを拡充するうえで、国内および海外市場に知名度を有する「株式会社プロスペクト」へ変更いたしました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は166億21百万円(前連結会計年度は116億99百万円)、営業利益は9億58百万円(前連結会計年度は4億19百万円)、経常利益は10億33百万円(前連結会計年度は3億76百万円)、当期純利益は8億16百万円(前連結会計年度は6億6百万円)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称	前連結会計年度 2013年4月1日から 2014年3月31日まで		当連結会計年度 2014年4月1日から 2015年3月31日まで
	金額	構成比	金額	構成比
	千円	%	千円	%
不動産販売事業
マンション分譲	8,981,384	76.8	4,937,183	29.7
土地建物	-	-	304,745	1.8
注文住宅	2,413,615	20.6	1,837,900	11.1
アセットマネジメント事業	282,928	2.4	1,881,502	11.3
建設事業	-	-	8,229,567	49.5
ソーラー事業	-	-	432	0.0
計	11,677,927	99.8	17,191,332	103.4
その他	39,821	0.3	62,683	0.4
セグメント間取引消去	△18,622	△0.1	△632,966	△3.8
合計	11,699,126	100.0	16,621,050	100.0

(不動産販売事業 マンション分譲)
主に首都圏にて一般顧客向けにマンションを販売しております。
当連結会計年度においては、「グローベル ザ・オペラ横浜ウエスト」(全43戸)をはじめ、「グローベルマンション」2棟、123戸を竣工いたしました(前連結会計年度は5棟、242戸の竣工)。
販売状況につきましては、当連結会計年度において144戸、53億88百万円の新規契約(前連結会計年度は261戸、94億94百万円)を行うとともに、売上高は140戸、49億37百万円、セグメント利益(営業利益)は2億67百万円を計上しております(前連結会計年度は239戸、89億81百万円の売上高、7億15百万円のセグメント利益(営業利益))。
この結果、当連結会計年度末における契約済未引渡残高は37戸、13億62百万円(前連結会計年度は33戸、9億11百万円)であり、未契約完成商品の残高は60戸、28億28百万円(前連結会計年度は73戸、24億87百万円)となっております。
また、次期連結会計年度以降に竣工する商品準備高として119戸、43億5百万円(販売開始商品48戸、うち35戸は契約済)を確保しております(前連結会計年度は245戸、100億6百万円(販売開始商品43戸、うち27戸は契約済))。
(不動産販売事業 土地建物)
宅地および戸建住宅の販売、ならびに建物の一棟販売を行っております。
販売状況につきましては、当連結会計年度において土地(371.62㎡)1億60百万円ならびに共同住宅(18戸、床面積761.01㎡)1億48百万円の契約を行うとともに、売上高は3億4百万円、セグメント利益(営業利益)は27百万円を計上しております(前連結会計年度は契約実績、販売実績ともになし)。
(不動産販売事業 注文住宅)
山形県を主な事業エリアとして、戸建住宅の建築請負やリフォーム工事等を行っております。
販売状況につきましては、当連結会計年度において36棟、9億36百万円の新規契約(前連結会計年度は50棟、15億87百万円)を行うとともに、46棟を引渡し売上高は18億37百万円、セグメント利益(営業利益)は47百万円を計上しております(前連結会計年度は63棟、24億13百万円、1億53百万円のセグメント利益)。(リフォーム等を含む。)
(アセットマネジメント事業)
不動産および日本株式を対象とする有価証券の運用事業を行っております。
販売状況につきましては、当連結会計年度において売上高18億81百万円、セグメント利益(営業利益)は14億76百万円を計上しております(前連結会計年度は2億82百万円、93百万円のセグメント利益)。
(建設事業)
推進工事およびプレストレスト・コンクリート(PC)工事等を行っております。
販売状況につきましては、当連結会計年度において売上高82億29百円、セグメント利益(営業利益)は5億55百万円を計上しております。
(ソーラー事業)
太陽光発電による電気の販売を主な収入源としたソーラー事業を行っております。
販売状況につきましては、当連結会計年度において売上高0百万円、セグメント損失(営業損失)は1百万円を計上しております。
(その他)
その他につきましては、不動産賃貸事業が主であり、首都圏および近畿圏にて当社が所有しているマンション等を、一般顧客向けに賃貸しております。
当連結会計年度においては、62百万円の売上高、34百万円のセグメント利益(営業利益)を計上しております(前連結会計年度は39百万円の売上高、22百万円のセグメント利益)。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における連結ベースの「現金及び現金同等物」(以下「資金」という。)は、59億15百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、10億84百万円の増加となりました(前連結会計年度は16億79百万円の増加)。これは、マンション販売の進捗等により販売用不動産等のたな卸資産が8億49百万円減少したこと、ならびに税金等調整前当期純利益を9億97百万円計上したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、18億64百万円の減少となりました(前連結会計年度は7億57百万円の増加)。これは、賃貸マンションやソーラー事業用地等の有形固定資産の取得による支出8億7百万円、ならびにハワイのマンションプロジェクトやソーラー事業への追加出資による支出6億28百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、25億60百万円の増加となりました(前連結会計年度は1億94百万円の減少)。これは、マンション分譲事業におけるプロジェクト資金や、建設事業ならびにソーラー事業における設備投資資金等としての新規借入れや社債の発行による収入(返済ならびに償還を控除)26億84百万円等によるものであります。