株式会社セキュアヴェイル 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)

(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たり採用した会計方針及びその適用方法並びに見積りの評価については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載しているため省略しております。

(2)財政状態の分析
当期末における流動資産は537,896千円(前期末比44,266千円増)となりました。増加の主な要因は、現金及び預金が54,256千円増加したことによるものです。
固定資産は63,785千円(前期末比12,850千円増)となりました。増加の主な要因は、工具、器具及び備品が15,266千円増加したことによるものです。
以上により資産合計は、601,682千円(前期末比57,117千円増)となりました。
流動負債は163,032千円(前期末比23,988千円増)となりました。増加の主な要因は、未払金が17,285千円、未払消費税等が7,700千円、前受金が12,199千円それぞれ増加し、買掛金が8,936千円、未払法人税等が855千円、賞与引当金が3,345千円それぞれ減少したことによるものです。
固定負債は8,024千円となりました。
以上により負債合計は、171,057千円(前期末比23,988千円増)となりました。
純資産は430,624千円(前期末比33,128千円増)となりました。増加の主な要因は、当期純利益32,838千円による利益剰余金の増加によるものです。

(3)経営成績の分析
売上高は709,387千円と前事業年度に比べ32,254千円(前年同期比4.3%減)の減少となりましたが、売上総利益は、312,412千円と前事業年度に比べ17,428千円(同5.9%増)の増加となり、売上高総利益率は4.3ポイント増加の44.0%となりました。
売上高総利益率が増加した主な要因は、次期以降への布石となる活動を行なうと同時に、当初方針どおりネットワークセキュリティに対する技術的なオペレーションの運用サービスの販売に重点を置いた結果、当社の主力商品のひとつである「NetStare」をリーズナブルな価格でご提供するクラウド型運用監視サービス「NetStare for SaaS」を導入されるお客様が予想以上に多かったことに加え、お客様のご要望によりアプライアンス製品であるネットワーク機器をレンタルでご提供する案件が増加したため、商品売上高、サービス収入ともに当初予想を大きく下回る結果となりましたが、サービス収入の売上高に占める割合が増加したこと、また、コスト面におきましては、経費抑制のために変動費の継続的な見直しと固定費の削減を実施し、収益性の向上に努めたことによるものです。
販売費及び一般管理費は課題となっている人材採用が予定どおり進捗しなかった影響もあり、販売費及び一般管理費が当初見込み以下となったものの、前事業年度に比べ17,472千円(同6.7%増)増の276,989千円となり、営業利益は35,422千円と前事業年度に比べ43千円の減少となりました。
販売費及び一般管理費の増減の主な要因は、給料手当及び賞与10,631千円の減少と研究開発費27,365千円の増加によるものです。
経常利益は35,584千円と前事業年度に比べ16千円の減少となり、当期純利益は32,838千円と前事業年度に比べ341千円の増加となりました。

(4)キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析は、「第2 事業の状況 1 業績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。