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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10056NY

有価証券報告書抜粋 三菱製紙株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


研究開発方針について:

当社は「ハイグレード&情報メディアの三菱製紙」を掲げ、印刷・情報用紙のみならずイメージング関連材料、機能性材料など、幅広い分野の開発・製造に取り組んでおります。また、地球環境の保全と循環型社会の構築は、豊かな森林資源にその事業基盤を持つ製紙産業にとって何より重要な課題であり、環境への配慮とより豊かな文化生活の両立という視点は、当社における商品開発すべての大切な原点となっております。

事業分野と研究開発体制について:

当社グループの事業分野は、紙・パルプ事業、イメージング事業、機能材事業に分類されます。
紙・パルプ事業では、印刷用紙、情報用紙が主な製品群となります。イメージング事業は、大きく分けてインクジェット用紙部門、写真感材部門から構成され、写真感材部門では写真用印画紙、印画紙の原紙及び印刷製版材料のほか、イメージング技術を活かした電気・電子関連材料などの開発に取り組んでおります。機能材事業では、高機能性不織布の作成とその不織布技術を用いた各種フィルターや二次電池用セパレータ等の機能性材料の研究を行っております。
研究活動は、つくばR&Dセンター、京都R&Dセンター、生産技術センターの3センター制で運営しております。
白河の生産技術センターでは、抄紙テストプラントとオフセット印刷機に関わる印刷評価設備を擁し、研究開発成果の商品化支援と既存製品の品質向上に取り組んでおります。

当連結会計年度の研究開発費は10億6千5百万円で、当連結会計年度末に当社が保有する産業財産権の総数は1,420件であります。

次に、各セグメント別の研究開発活動の状況は以下のとおりであります。

(1)紙・パルプ事業

紙・パルプ部門では、食品用紙器、各種パッケージなどに適した薄物板紙「三菱ピュアプレート」を開発・上市いたしました。近年、コンビニ業界などでのテイクアウト用途や、コンパクト化するパッケージ用途で需要が広がっている薄物分野に対応するもので、薄物でありながら抜群の加工適性を有しております。
また、引き続き産業用インクジェット用紙の開発にも注力しております。染/顔料インク両用のコート紙タイプ製品「SWORDiJET」シリーズ(グロス、サテン、マット)は順調に数量が伸びており、これに加え、SWORDiJETグロスよりもさらに印字部光沢の高い銘柄を開発し、既に海外を中心に高い評価を受けております。
微塗工タイプ製品では、海外市場のボリュームゾーンをターゲットにした「ValueIJTransaction」を上市し、ラインナップを拡充いたしました。
国内でも産業用インクジェット印刷市場は拡大傾向にあり、これまで日本国内にはなかった光沢感のある非塗工トリート紙タイプや、滑らかな風合いとしなやかな紙腰が特長の文庫用などの新商品を上市いたしました。
今後も、これら需要拡大が期待される市場におきまして、時代のニーズに適った製品展開を進めてまいります。

当連結会計年度の紙・パルプ事業の研究開発費は2億5百万円であります。


(2)イメージング事業

イメージング事業では、インクジェット用紙、写真感光材料部門の開発で蓄積したイメージング技術を活かして、既存部門だけでなく機能性フィルム等成長分野での商品開発を進めております。
インクジェット用紙部門では、ドライトナー専用光沢紙を1グレード追加するとともに、ドライミニラボ専用紙を2種類開発し、上市いたしました。
写真感材部門では、プロセスレスタイプのCTP印刷版システム「サーマルディジプレート(TDP)」において、製版機械で共用できる感熱タイプの製版フィルムに加え、大サイズ対応の製版機械を投入してラインナップを拡充し、新分野の開拓を進めております。
京都R&Dセンターで進められている次世代の商品として、プリント配線板等の電子材料のファインパターニングに用いられる感光性レジスト類やタッチパネル用途の機能性フィルムを開発しており、既に製品化して市場拡大に努めております。

当連結会計年度のイメージング事業での研究開発費は5億4千9百万円であります。

(3)機能材事業

機能材事業では、不織布製品の開発にリソースを集中して投入し、エアフィルター、二次電池セパレータ、水処理関連材料、その他各種フィルターの開発を進めております。
エアフィルター商品では、空気清浄機用に脱臭効率及び脱臭寿命を向上させた高性能脱臭フィルターを商品化いたしました。
二次電池や各種コンデンサー用セパレータの開発はつくばR&Dセンターで取り組んでおり、日本国内、中国メーカーとも提携して、安全性が高く寿命の長いセパレータとして国内外での採用が進んでおります。
つくばR&Dセンターでは室内光をターゲットとした色素増感太陽電池用色素の合成、微細化セルロースの用途展開などの探索研究も並行して進めております。
また子会社のKJ特殊紙では、独自の分散技術により導電性・熱伝導性等の機能性付与に適するカーボンナノチューブ分散液の開発を進めております。

当連結会計年度の機能材事業での研究開発費は3億9百万円であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00644] S10056NY)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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