スーパーバッグ株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策の継続効果による株価の上昇および円安などを背景に輸出型企業を中心として企業収益が改善し、全体的には緩やかな回復基調で推移いたしました。一方では、消費税増税による駆け込み需要の反動や、円安に伴う輸入価格の上昇などにより個人消費の回復には鈍さが見られ、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く経営環境は、個人消費が伸び悩むなか、原材料価格の高止まりや、急速な円安の進行による輸入品の仕入価格の上昇などから、厳しい状況が続きました。
このような経営環境のなか、当社グループは、需要の開拓と徹底したコスト削減による売上と利益の確保、品質と生産効率の向上などの課題に取り組む一方、不採算取引の見直しを図るなど、業績の回復に努めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は35,319百万円(前年同期比1.6%減)、営業損失18百万円(前年同期は営業損失277百万円)、経常利益5百万円(前年同期は経常損失65百万円)、当期純利益112百万円(前年同期は当期純損失28百万円)となりました。
セグメントの業績の概況は次のとおりであります。
なお、各セグメントのセグメント損益(営業損益)は、「セグメント情報等」に記載のとおり、各セグメントに配分していない全社費用757百万円を配分する前の金額であります。

「紙製品事業」

紙製品事業につきましては、主力の角底袋や手提袋の販売数量の減少などにより、売上高は前年同期に比べ562百万円減少して13,334百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は製造原価低減や生産効率の向上に努めたことなどから生産利益が増加、仕入品の価格上昇があったものの粗利益額は増加、また、売上高の減少に伴い販売管理費も減少し、前年同期に比べ84百万円増加して635百万円となりました。

「化成品事業」

化成品事業につきましては、主力のレジ袋は販売数量が減少したものの売価修正により販売金額は増加し、売上高は前年同期に比べ284百万円増加して14,324百万円となりました。セグメント損益(営業利益)は原材料価格および仕入価格の上昇高止まりと円安に売価修正が追いつかず粗利益額が減少、これを販売管理費の削減で補い、前年同期に比べ41百万円増加して4百万円の利益となりました。

「その他事業」

その他事業につきましては、S・V・S(スーパーバッグ・ベンダー・システム)を主たる事業として展開しておりますが、ファーストフード資材が増加したものの販売用品やギフト用品の減少などから、売上高は前年同期に比べ301百万円減少して7,659百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は仕入商品の利益率改善により粗利益額が微増、また、売上高の減少に伴い販売管理費も減少し、前年同期に比べ40百万円増加して98百万円となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,676百万円となり、前連結会計年度末に比べ108百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況および増減要因は次のとおりであります。

「営業活動によるキャッシュ・フロー」

当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度より357百万円少ない208百万円となりました。
これは、税金等調整前当期純利益267百万円、減価償却費454百万円、売上債権の減少223百万円などにより資金が増加し、退職給付に係る負債の減少106百万円、仕入債務の減少225百万円、法人税等の支払額119百万円などにより資金が減少したことなどによるものであります。

「投資活動によるキャッシュ・フロー」

当連結会計年度において投資活動の結果得られた資金は、前連結会計年度より588百万円多い40百万円となりました。
これは、投資有価証券の売却による収入272百万円などにより資金が増加し、投資有価証券及び固定資産の取得による支出230百万円などにより資金が減少したことなどによるものであります。

「財務活動によるキャッシュ・フロー」

当連結会計年度において財務活動により使用した資金は、前連結会計年度より282百万円多い199百万円となりました。
これは、借入金が純額で58百万円減少、リース債務の返済による支出48百万円、配当金の支払額91百万円などにより資金が減少したことなどによるものであります。