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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100515N

有価証券報告書抜粋 堺化学工業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発活動については、提出会社の研究開発本部が研究・開発各部門を統括し、その傘下にある開発企画部がグループ会社との連携も深めながら、顧客ニーズに逸早く応え、有望開発品の上市のスピードアップを図っている。また、研究開発本部内に設置された中央研究所が中長期的な開発テーマを、事業部やグループ会社は取り扱う各製品の品質向上あるいは新製品開発のための研究を各々の部門において行っている。

当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費用は、2,644百万円である。
セグメントごとの研究開発活動を示すと、次のとおりである。
(化学)
(1) 機能性無機材料・ナノ材料
中央研究所では、当社グループが得意とする粉体プロセシング技術を核に、電子材料用途向けとして機能性超微粒子誘電体材料、蛍光体等、エネルギー用途向けとして燃料電池材料、太陽電池材料等の開発に取り組み、パイロットスケールでその商品価値を確認の後、順次事業部へ技術移管している。
燃料電池は、水素エネルギー社会での成長が期待されており、当社グループの粉体合成技術、触媒技術を活かせる分野でもあるため、特に開発に注力している。
蛍光体は、大学あるいは公設研究機関との共同開発を中心に、化粧品用蛍光体、LED用蛍光体、応力発光体の開発を進めている。中でも化粧品用蛍光体については、新市場の開拓に成功している。応力発光体については、今後のインフラ老朽化社会にあって、トンネルや橋梁などのコンクリート構造物の劣化部を可視化でき、構造物の劣化検査用途に応用が期待されている分野であるため、特に開発に注力している。
無機材料事業部では、酸化チタン・酸化亜鉛及びバリウム化合物を中心とした高機能性商品の開発に取り組んでいる。特に、提出会社の粉体合成技術を活かして、希土類レスのガラス研磨材の開発も行なっており、酸化セリウムを凌ぐ研磨特性を得ることを目標としている。
電子材料事業部では、電子材料用途向けに微細球状シリカ、エネルギー用途向けに燃料電池材料の開発を行っており、サンプルワークを継続している。微細球状シリカに関しては、電子部品関連材料向けを中心として、開発を進めている。燃料電池材料に関しては、提出会社の粉体合成技術を生かした酸化物材料を中心に、民生用途向けにサンプルワークを進めており、今後伸びると期待される業務用・産業用途向けにも範囲を拡大している。
機能材料部では、化粧品分野での用途拡充のため、UV遮蔽性の向上や、肌触りの良化を目指し、異形状の酸化亜鉛の開発を行なっている。一例として、球状に近い形を持つ新規酸化亜鉛「板状集積型球状酸化亜鉛」を開発し、化粧品ユーザーを中心にサンプルワークし、拡販と用途展開に鋭意注力している。
(2) 触媒
中央研究所では、注力すべき分野を環境・エネルギー・化学プロセスとし、触媒事業の拡大を図るべく開発に取り組んでいる。
触媒事業部では、中央研究所から移管された環境分野での自動車排ガス処理用途の触媒、化学プロセス分野での脱有害金属触媒(銅系触媒、ポリエステル重合用触媒)の開発に取り組んでいる。
(3) 有機化成品
中央研究所及びSC有機化学㈱は共同で、イオウ、リンを含むヘテロ有機化合物合成技術をベースとして、光学材料、電子材料、医薬中間体、自動車向け材料等の有機化成品材料の開発に取り組んでいる。電子材料では、特に電子部品の高温化に対応できる高耐熱性樹脂の開発に注力している。

(4) 機能性インキ・各種分散体
レジノカラー工業㈱では、長年の着色剤ビジネスで培った分散技術や原料選択などの技術力と、ユーザーとの綿密な調色作業で養われたサービス力に基づいて、機能性フィラーの分散に取り組んでいる。特に電子機器向けに導電材料としての導電インキや、エレクトロニクス部品・自動車等の分野で使用される接着剤、機能性インキ等の開発を行っている。
また、各種樹脂・エラストマー等に機能性を付加するマスターバッチや、家庭用食品包装資材分野ならびにトイレタリー分野の開発にも取り組んでいる。
(5) 樹脂添加剤・接着剤
樹脂添加剤事業部では、Sakai Chemical(Vietnam)Co.,Ltd.をグローバル展開の拠点とし、長年培った塩化ビニル安定剤の技術に基づいて、堅調に成長している海外市場をターゲットとした開発に取り組んでいる。また、提出会社が得意とする表面処理技術・粒子制御技術を応用したハイドロタルサイト、水酸化マグネシウム、金属石鹸等にも注力している。
共同薬品㈱では、塩ビ用安定剤、非塩ビ添加剤に次ぐ製品に成長させるべくFPC用接着剤の開発を行っている。また、豊富な造粒ノウハウを応用した製品にも注力している。
(6) 道路標示材の開発
大崎工業㈱では、視覚障害者用誘導表示材「点字シート」の増販を目指し、防滑仕様タイプの開発に注力している。また、路面標示用溶着塗料においてスクールゾーンや自転車レーン用のカラー材の拡販にも取り組んでいる。
以上のほかに無機・有機化成品の新製品の開発に取り組んでいる。なお、化学事業に係る研究開発費用は2,382百万円である。
(医療)
カイゲンファーマ㈱では、既存主力製品のX線検査造影剤関連製品やアルギン酸製剤の改良検討を行うとともに、OTC医薬品、医療機器、健康食品の新製品開発に取り組んでいる。
OTC医薬品分野では、かぜ薬「改源」、「改源錠」に続く改源ブランド製品の開発を進めるとともに、かぜ以外の領域においても長年培った技術をもとに新製品開発に取り組んでいる。
医療機器分野では、内視鏡用洗浄消毒器の改良検討や内視鏡関連医療機器の新規開発を進めている。
健康食品分野では、カイゲンファーマ㈱の独自素材である「ソルギン」や「ガニアシ」の応用製品の開発を進めるとともに、高齢化社会に合致した新規素材の開拓を進めている。
なお、医療事業に係る研究開発費用は262百万円である。
(その他)
特記すべき事項はない。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00780] S100515N)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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