有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10055Y7
エア・ウォーター株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
研究開発投資効率の最大化を目指し、事業部門の事業戦略とベクトルを一つにした開発戦略を策定し、活動しております。お客様のニーズに直結した開発から、長期ビジョンに対応した中長期テーマまで、広範な開発テーマを強力に推進するとともに、エア・ウォーター並びに各グループ会社の技術の融合にも注力し、総合開発研究所を中核に、グループ事業会社と「横議横行」を重ね、次世代技術の創造に向けた独創的な研究開発を、スピード感を持って展開しております。
セグメントごとの研究開発活動について、以下に示します。
(産業ガス関連事業)
・ ガス分離技術におきましては、深冷分離、吸着分離等の各要素技術の高度化とそれらの複合化によるトータルコストの削減を推進し、コスト競争力の向上を追及いたしました。電炉特化型酸素供給システム、液化炭酸製造装置は、計画通りに試運転を完了し、新たに織り込まれた機能、設計値性能の達成を確認いたしました。今後も、海外展開を見据えて、さまざまな顧客ニーズに応えるべく、技術革新に取り組んでまいります。
・ 金属との表面反応速度の高い新浸炭ガスにつきましては、現行の浸炭ガスとの比較において、処理炉内での製品表面硬度のバラつきが極めて少なく、新浸炭ガス使用時の安定生産性、歩留の高さが示されました。現在、お客様へのサンプル出荷の準備を進めております。
・ 長寿命、小型・軽量、低騒音、無漏洩、省メンテナンス性を備えた独自の竪型遠心式低温液化ガスポンプでは、これまでの液化窒素、液化酸素の納入実績に加えて、初めてLNG用ポンプとして都市ガス会社様にご採用いただき、安定稼動いたしております。今後、LNG関連用途への展開をさらに加速し、低炭素社会構築に貢献してまいります。
・ 大気圧プラズマ処理技術につきましては、フィルムの接着性改良、ガラスの表面洗浄に加え、各種回路基板のメッキ前処理等においても、大気圧プラズマでの高生産性、高速処理能力を実証いたしました。今後は、この優れた能力を活かし、適用範囲を拡大します。
(ケミカル関連事業)
・ 医薬品、電子材料等の高度な顧客ニーズに対応したファインケミカル関連の研究開発を推進しております。
・ 電子材料においては、長年培ってきたフェノール系硬化剤の分子設計技術を活かし、優れた高温耐熱性、低線膨張係数の樹脂組成物を製造するのに有用な硬化剤を開発し、お客様に高評価を頂いております。
(医療関連事業)
・ 医療機関のご協力の下、ガス性医薬品の開発を継続しております。新生児の呼吸疾患への有効性が期待され、新療法の実現に向けて、臨床研究を推進しております。
・ 医療用機器、病院関連施設、歯科材料等の人の生命や生活を守る技術開発を積極的に推進し、社会貢献を果たしてまいります。
(エネルギー関連事業)
・ 低炭素社会の重要な構成エネルギーであるLNG関連技術開発に加え、次世代エネルギーとして重要視される“水素”の生成、貯蔵、精製等に関する技術開発を推進しております。将来のエネルギー変革に向けて、技術の蓄積、洗練、高度化を積極的に実施いたします。
(農業・食品関連事業)
・ 植物の栽培技術のさらなる改善に向けた開発を推進しております。ガスによる環境制御をはじめ、成長促進に効果的な手法の開発に取り組んでおります。
(その他の事業)
・ SiC基板関連技術開発では、最先端のお客様のニーズに対応した技術開発を推進し、順次工場へ技術移管し、サンプルワークを加速しております。
パワーデバイス用高耐圧GaN on SiC on Si基板に関しては、目標とした900Vの耐圧を実証し、客先でも高い評価を頂いております。
また、独自技術により、2”径80μm厚SiC自立基板の試作に成功しました。本成果は、学会発表において、高い評価を頂きました。
・ NV金属表面処理技術では、雰囲気制御の高度化、システム化により、処理の最適化が図られ、硬度の深さ方向の制御精度向上、バラつき低減による品質向上を実現いたしました。これにより、金属部品への高度な品質要求に対応することができ、先進的なお客様のニーズにも対応可能となりました。
なお、当連結会計年度の研究開発費用の総額は27億9千3百万円であり、産業ガス関連事業が12億6百万円、ケミカル関連事業が2億4千1百万円、医療関連事業が3億3千2百万円、エネルギー関連事業が1千9百万円、農業・食品関連事業が1億2千4百万円、その他の事業が8億6千9百万円であります。
経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 経営上の重要な契約等
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00792] S10055Y7)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。