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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005870

有価証券報告書抜粋 小池酸素工業株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、中国・ブラジルなどの新興国経済の成長鈍化や欧州経済の停滞感が見られましたが、米国経済が堅調に推移したことなどにより、緩やかな回復が続きました。
一方、わが国経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融緩和などにより、円安・株高の傾向が続き、企業収益や雇用情勢、輸出環境に改善の動きが見られ、景気は緩やかに回復しましたが、個人消費については、消費税率の引き上げによる実質的な支出増加などにより伸び悩みました。
当社グループの主需要先である建設・建築業界では労働力不足、資材価格の上昇による建設工事の遅れなどがありましたが、産業機械業界では生産の増加、造船業界では手持ち工事量に回復が見られました。
このような状況のもと、当社グループは世界市場に向けた新技術・新製品の開発、また、収益確保を目指した原価低減、経営の効率化に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は459億48百万円(前期比10.2%増)、営業利益は15億25百万円(同134.8%増)、経常利益は16億23百万円(同99.7%増)、当期純利益は9億11百万円(前期は当期純損失2億21百万円)となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。
機械装置
機械装置部門においては、4月に東京で開催された2014国際ウエルディングショーに、世界初となる遮光壁が不要の門型5kWファイバーレーザー切断機を展示し、好評を得て、販売増加につなげることができました。また、造船やシャーリング向けの設備更新需要や補助金制度の活用により、大型切断機の受注が増加しました。さらに、国内外で実演車を活用して、展示販売活動を強化するとともに、国内各地にて当社主催展示会「こいけ市」を開催し、ポータブルCNC切断機「PNC-12」をはじめとする多くの受注につなげることができました。
海外においては、中国の北京エッセンショー、ドイツのEuroBLECH2014(国際板金加工技術見本市)、アメリカのFABTECH2014、タイのThai Metalex 2014等の展示会に出展し、多くの引き合いを得ることができました。また、韓国でファイバーレーザー切断機の海外初号機を納入するとともに、ブラジル造船所へ切断機等の第一次引渡しを完了させ、サウジアラビアからは油槽タンク製造用溶接装置を大量一括受注し、納入を開始しました。さらに、欧州では販売強化を図り、引き合い増等の効果が出始めました。
生産面においては、ファイバーレーザー切断機の受注増加に伴い、工場の操業は高い水準で推移しました。また、新型プラズマ装置「SUPER-400 Pro」の発売を契機に、プラズマ切断機の生産量が増加しました。さらに、生産の合理化と標準化により大幅なコスト改善を行うとともに、品質および生産能力の向上に取り組みました。
その結果、売上高は206億59百万円(前期比17.9%増)、セグメント利益は11億50百万円(同409.9%増)となりました。
高圧ガス
工業用ガスにおいては、鉄鋼関連を中心に酸素・窒素・炭酸などの主要ガス販売量は堅調に推移しましたが、製造コストの増加や、円安によるヘリウム調達コストの増加などにより依然として厳しい状況が続きました。
営業面では、2014国際ウエルディングショーや国内各地で開催した「こいけ市」において、水素ベース溶断用混合ガスや高品質溶接用混合ガスを中心に出展し、多くの引き合いを得ることができました。また、切断装置・溶接装置の販売にあわせて新規ガス納入に向けた営業活動を強化し、一定の成果をあげることができました。さらに、新分野として農作物の成長促進効果がある「グリーンガス」の営業活動を開始しました。
生産面では、ガスの安定供給のため、老朽化した液化ガスローリー車の更新を行うとともに、品質確保と原価低減に努めました。また、保安確保のため、放置容器・不明容器撲滅に向けた容器RFタグ(ICタグ)の導入を推進するとともに、ユーザー向けの保安講習会を実施しました。
医療分野においては、HOSPEX Japan 2014(医療福祉設備展)において「クロモフェアF」(LED無影灯)や「院内映像タッチパネルコントロールシステム」を出展し、多くの引き合いを得ることができました。また、睡眠医療分野においては、「ジャスミン」(睡眠時無呼吸症候群治療装置)の改良を行い、契約件数を伸ばすことができました。さらに、新製品として「ヨックスポルタ」(災害時対応型電動式吸引器)、「KM5 5touch」(軽量静音型酸素濃縮器)の販売を開始し、売上は堅調に推移しました。
しかしながら、電力料金上昇等に伴うコスト増加により、収益面では十分な成果をあげることができませんでした。
その結果、売上高は159億69百万円(前期比3.2%増)、セグメント利益は9億22百万円(同13.5%減)となりました。
溶接機材
溶接機材部門においては、都市再開発による高層ビルや大型物流倉庫などの工事量が増加しており、建築・鉄骨向けの需要が増加しました。また、補助金制度の活用などにより、溶接工不足解消に向けて鉄骨ファブリケーターでの溶接ロボットの導入が進み、溶接材料の需要が大幅に増加しました。
溶接機器においては、2014国際ウエルディングショーや国内各地で開催した「こいけ市」にて、溶接コストの削減、溶接品質向上を目的として、アルミ・ステンレス・軟鋼などの材料ごとに最適な溶接機やガス等を組み合わせた溶接プロセスを実演し、多くの引き合いを得て、受注につなげることができました。また、ユーザー向けの講習会での逆火防止器の紹介や、アタックキャンペーン2014への取り組みにより、溶接関連商品の拡販を図りました。さらに、輸入商品である新型溶接用液晶保護面やフォームドリルなどの販売を開始するとともに、個人向け一般市場開拓を目的として、JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2014に小型の溶接機・プラズマ切断機を出展し、溶接体験コーナーに多くの来場者を集めることができました。
その結果、売上高は85億53百万円(前期比12.3%増)、セグメント利益は2億33百万円(同81.8%増)となりました。
その他
ガス機器においては、大学研究機関に対し多くのヘリウム液化機を納入しました。また、原価低減の取り組みなどにより、来期納入機の受注も確保することができました。
排ガス処理装置においては、原価低減に取り組むとともに、国内外で新規顧客獲得に向けた販売体制の再構築に取り組みましたが、主需要先である中国・台湾経済の減速ならびに価格競争激化により低調な推移となりました。
その結果、売上高は7億66百万円(前期比28.6%減)、セグメント利益は46百万円(同93.1%増)となりました。

(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物残高は、81億66百万円と前連結会計年度末比8億65百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは38億81百万円の収入(前連結会計年度は4億54百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上と減価償却費によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは15億74百万円の支出(前連結会計年度は14億17百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出があったことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは17億1百万円の支出(前連結会計年度は5億66百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の返済による支出と配当金の支払があったことによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00794] S1005870)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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