シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005001

有価証券報告書抜粋 株式会社カネカ 研究開発活動 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループの主な研究開発の活動及び成果は以下のとおりです。

機能性樹脂事業では、当社の得意技術を活かして新規製品の開発に注力しております。世界で初めて当社が開発に成功した100%植物由来で生分解性を有する完全生合成プロセスによるバイオポリマーは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)より開発成功の認定を受け、ドイツのバイオテック社と商品開発に関する包括契約を締結し、鋭意市場開発を進めております。また、カネカ独自のポリマー分子設計技術及び押出フィルム生産技術により、世界で初めて実用物性を兼ね備えた押出法による複屈折ゼロの光学フィルムの開発に成功しました。高精細高画質・低消費電力の各種ディスプレイの実現に大いに寄与すると思われます。更に、米国に開設したカネカUSマテリアル・リサーチ・センターラボが本格稼働し、航空機用複合材料をターゲットとした新規のポリイミド樹脂の研究などを進めております。

発泡樹脂製品事業では、新たに医療などに使われる精密に内温をコントロールできる定温輸送箱を本格販売しました。

食品事業では、高付加価値製品の開発や新製品のベースとなる新規技術、またコスト削減につながる技術の開発・改良に取り組んでおります。当年度は、半生菓子の焼きたてのソフト感や美味しさを長期にわたって持続する菓子専用機能性油脂や、フライ油の吸収を抑えることで表面のべたつきが低減される、ドーナツ専用生地改良剤などを開発しました。また冷凍食品の品質維持に効果のある、エノキタケ由来不凍多糖の開発及び世界初の量産化に成功しました。

ライフサイエンス事業では、カテーテルの新製品開発・上市を加速させるとともに、再生・細胞医療関連事業を目指し、大学、医療機関、研究機関との共同開発をスタートしました。また、高齢化社会に役立つ予防医療や介護に役立つ材料の開発も進めております。
資源や環境に貢献する分野として、当社が製造販売する天然界面活性剤を微量混合することによる相乗効果で合成界面活性剤の使用量を大幅に減らしても表面張力低下効果を維持できることを実証しました。合成界面活性剤の大幅な使用量低減に繋がります。また人口増加による食料不足に対して、農作物などの増収効果が期待される農業分野向け酸化型グルタチオンを生産し、業務用に販売を開始します。

エレクトロニクス事業では、IoTや自動車の電子化、ヘルスケア、スマートハウスなどの新しい市場が注目されるなか、当社がこれまで注力してきたオプトエレクトロケミカルズ、サーマルソリューションマテリアルズ、家庭用蓄電池などの新規事業開発テーマへの関心が高まっており、その期待に応えるべく研究開発活動を強化しております。当年度は、世界最高水準の寿命の有機EL照明デバイスや、照明用LEDの白色リフレクター向け高耐熱性樹脂の販売を開始しました。

当社グループは、長期経営ビジョン『KANEKA UNITED宣言』で掲げた諸施策やグループ業績目標を実現していくため「研究開発型企業への進化」を経営施策の1つとして設定しております。今後も社内だけではなく、外部の技術を創造的に組み合わせるなど「R&Dの変革」を進めてまいります。

当連結会計年度における研究開発費は、23,319百万円であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00879] S1005001)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。