有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004E5C
花王株式会社 研究開発活動 (2014年12月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
消費者・顧客の立場にたって、心をこめた“よきモノづくり”を行ない、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティ(持続可能性)に貢献するという使命のもと、研究開発部門では、多様な国や地域の消費者の様々な文化やニーズを理解し、独創的なシーズと組み合わせることで、新たな価値や市場を創造する画期的な商品・技術の開発に取り組んでおります。
花王は、特許などの知的財産権を極めて重要な経営資源と位置付け、その保護に努め、技術革新を成長の原動力としています。この度、革新的で、知的財産権保護に努めており、世界に影響を及ぼすような発明をもたらしたことが認められ、トムソン・ロイターの「Top100 グローバル・イノベーター2014」を受賞しました。
当社グループ全体で、約2,800名が研究開発業務に携わっております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、517億円(売上高比3.7%)であり、主な成果は、下記のとおりであります。
コンシューマープロダクツ事業
〔ビューティケア事業〕
世界の人々の肌や髪を深く知る本質研究と、新しい機能を生み出す素材や製剤の開発をとおして、健康で美しい素肌や素髪の実現と、多様な生活スタイルに合わせた美容価値の提案を目指しています。当社グループ資産の最大活用を図り、ビューティケア事業の化粧品の強化を図るべく、化粧品に関する研究組織の統合を行いました。株式会社カネボウ化粧品小田原研究所を花王株式会社小田原研究所と改組し、当社グループトータルの化粧品研究開発の拠点として、本格的なグループ研究を推進してまいります。
カウンセリング化粧品では、「ソフィーナ」から、耐皮脂・耐汗処方で、ファンデーションのくずれやテカりを長時間抑える「ソフィーナ プリマヴィスタ 化粧もち実感 おしろい」を発売しました。朝、ファンデーションの上に重ねるだけで、肌色に自然になじんで透明感のある肌に仕上げ、夕方までサラサラの肌が続きます。セルフ化粧品では、「ケイト」から、マスカラ「ケイト ブラックフェザーラッシュ」を、日本、台湾、香港にて発売しました。マスカラ液にはまつ毛に絡みつく短毛でソフトな感触の繊維を配合し、新形状の樹脂製ブラシでまつ毛をしっかりとかしながら塗ることができます。
スキンケア製品では、「ビオレu 泡で出てくる!ボディウォッシュ」を発売しました。「ビオレu」液体タイプと同様、素肌と同じ弱酸性で、肌をいたわりながら汚れはきちんと落とすSPT(Skin Purifying Technology:肌清浄化技術)を採用しており、手のひら洗いに適したのびがよくきめの細かいふんわり泡で、子どもも大人も、赤ちゃんのデリケートな肌もやさしく洗えます。欧米では、ハンド&ボディローションの「ジャーゲンズ」から、ボディ用BBクリームとして、うるおい、輝き、ハリ感、色ムラ解消、欠点カバーの5つの目に見える機能を1つにした「ジャーゲンズ BBボディ パーフェクティングスキンクリーム」を発売しました。
ヘアケア製品では、ヘアケアブランド「エッセンシャル」にて、18-メチルエイコサン酸を含むケア成分(ラノリン脂肪酸(補修・保湿・保護))を髪に均一に吸着させるファインキューティクルケア技術をシャンプー、コンディショナーに採用し、指通りのよさをさらに高めて、洗いやすく、乾かしやすく、まとまりやすく改良し、日本、台湾、シンガポール、香港にて発売しました。欧米では、「ジョン・フリーダ フリッズイーズ」シリーズを全面リニューアルし、天然パーマの女性向けに髪のカールを強めたり弱めたりするスタイリング剤などを発売しました。
当事業に係る研究開発費は、223億円であります。
〔ヒューマンヘルスケア事業〕
人が本来持っている健康力を生かしたQOL(Quality of Life:生活の質)の向上を目指し、心と身体の両面からヘルスケア研究を進めています。
フード&ビバレッジ製品では、脂肪を消費しやすくする特定保健用食品飲料シリーズ「ヘルシア」から、コーヒー豆本来の豊かな風味をさらに高め、余韻をさらに楽しめる味わいに仕上げた「ヘルシアコーヒー」を改良発売しました。
サニタリー製品では、生理用品ブランド「ロリエ」から、「ロリエ 超吸収ガード」を改良発売しました。新技術の偏在化ブロック吸収体を採用し、吸収力の強化に加えて、不快なゴワつきを軽減し、やさしいつけ心地の両立を実現しました。アジアでは、ジェントルタッチ表面材を採用し、肌との接触面を従来のおよそ3分の1に減らして刺激の主な原因となる摩擦を軽減した「ロリエ スーパージェントルプラス」をタイにて発売しました。
パーソナルヘルス製品では、花王の顆粒技術を活かして、EX顆粒(清掃剤)を増量配合し、歯垢除去力を高めたハミガキ「クリアクリーンEX」を改良発売しました。たっぷり配合されたEX顆粒が、くだけながら歯の表面やすき間の奥の歯垢までしっかり押し出します。
当事業に係る研究開発費は、121億円であります。
〔ファブリック&ホームケア事業〕
多様なニーズに応える家庭用製品から、高度な清浄・衛生(洗い上がり)が求められる業務用製品まで、幅広い分野での研究開発に取り組んでいます。
ファブリックケア製品では、色柄物にも安心な酸素系衣料用漂白剤「ワイドハイターEXパワー」を改良発売しました。これまでの漂白・消臭・除菌成分に加え、抗菌成分を新配合し、消臭効果がさらに高まり、繰り返し使用することで抗菌性を発揮します。アジアでは、インドネシアにて、生活習慣や生活環境に合わせて開発した手洗い用粉末洗剤「アタック Jaz1」を発売しました。花王が開発した新しい技術により、硬度の高い水でも、つけ置きの時から汚れ落ちを実感でき、クリーム洗剤を併用しなくてもがんこな汚れを落とします。
ホームケア製品では、食器用洗剤「キュキュット」シリーズを改良発売しました。2種類の新しい界面活性剤を融合した花王独自のハイブリッド・ウォッシュ処方により、洗い始めから濃密な泡が立ち、冷えて固まった手ごわい油汚れもぐんぐん落とし、一気にすすげて節水にもなります。
当事業に係る研究開発費は、74億円であります。
〔ケミカル事業〕
油脂科学、界面科学、高分子科学等における研究開発の成果をさらに深化させ、幅広い産業界の多様なニーズに対応した特徴あるケミカル製品を提供すべく、研究開発に取り組んでいます。
バイオマスの高度利用を中心とした先進的な環境技術研究を進め、藻類研究において中鎖脂肪酸を多く生成させる酵素を見出すことに成功しました。天然系でかつ食料と競合しない非可食系での油脂原料ソースを獲得すべく藻類からの油脂生産技術開発を進め、工業的生産化をめざします。機能材料製品では、環境負荷低減に対応した付加価値製品の開発に努め、株式会社ブリヂストンと共同で、ゴム内にシリカをより均一に分散させる「サステナブル分散性向上剤」を開発しました。従来以上にタイヤ原材料であるゴムに多くのシリカを加えることが可能となり、タイヤの低燃費性能とウェットグリップ性能の更なる性能向上の実現が可能となりました。スペシャルティケミカルズ製品では、バイオ原料を用いたトナーバインダーのバイオ原料比率を上げる開発などを進めています。
当事業に係る研究開発費は、99億円であります。
花王は、特許などの知的財産権を極めて重要な経営資源と位置付け、その保護に努め、技術革新を成長の原動力としています。この度、革新的で、知的財産権保護に努めており、世界に影響を及ぼすような発明をもたらしたことが認められ、トムソン・ロイターの「Top100 グローバル・イノベーター2014」を受賞しました。
当社グループ全体で、約2,800名が研究開発業務に携わっております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、517億円(売上高比3.7%)であり、主な成果は、下記のとおりであります。
コンシューマープロダクツ事業
〔ビューティケア事業〕
世界の人々の肌や髪を深く知る本質研究と、新しい機能を生み出す素材や製剤の開発をとおして、健康で美しい素肌や素髪の実現と、多様な生活スタイルに合わせた美容価値の提案を目指しています。当社グループ資産の最大活用を図り、ビューティケア事業の化粧品の強化を図るべく、化粧品に関する研究組織の統合を行いました。株式会社カネボウ化粧品小田原研究所を花王株式会社小田原研究所と改組し、当社グループトータルの化粧品研究開発の拠点として、本格的なグループ研究を推進してまいります。
カウンセリング化粧品では、「ソフィーナ」から、耐皮脂・耐汗処方で、ファンデーションのくずれやテカりを長時間抑える「ソフィーナ プリマヴィスタ 化粧もち実感 おしろい」を発売しました。朝、ファンデーションの上に重ねるだけで、肌色に自然になじんで透明感のある肌に仕上げ、夕方までサラサラの肌が続きます。セルフ化粧品では、「ケイト」から、マスカラ「ケイト ブラックフェザーラッシュ」を、日本、台湾、香港にて発売しました。マスカラ液にはまつ毛に絡みつく短毛でソフトな感触の繊維を配合し、新形状の樹脂製ブラシでまつ毛をしっかりとかしながら塗ることができます。
スキンケア製品では、「ビオレu 泡で出てくる!ボディウォッシュ」を発売しました。「ビオレu」液体タイプと同様、素肌と同じ弱酸性で、肌をいたわりながら汚れはきちんと落とすSPT(Skin Purifying Technology:肌清浄化技術)を採用しており、手のひら洗いに適したのびがよくきめの細かいふんわり泡で、子どもも大人も、赤ちゃんのデリケートな肌もやさしく洗えます。欧米では、ハンド&ボディローションの「ジャーゲンズ」から、ボディ用BBクリームとして、うるおい、輝き、ハリ感、色ムラ解消、欠点カバーの5つの目に見える機能を1つにした「ジャーゲンズ BBボディ パーフェクティングスキンクリーム」を発売しました。
ヘアケア製品では、ヘアケアブランド「エッセンシャル」にて、18-メチルエイコサン酸を含むケア成分(ラノリン脂肪酸(補修・保湿・保護))を髪に均一に吸着させるファインキューティクルケア技術をシャンプー、コンディショナーに採用し、指通りのよさをさらに高めて、洗いやすく、乾かしやすく、まとまりやすく改良し、日本、台湾、シンガポール、香港にて発売しました。欧米では、「ジョン・フリーダ フリッズイーズ」シリーズを全面リニューアルし、天然パーマの女性向けに髪のカールを強めたり弱めたりするスタイリング剤などを発売しました。
当事業に係る研究開発費は、223億円であります。
〔ヒューマンヘルスケア事業〕
人が本来持っている健康力を生かしたQOL(Quality of Life:生活の質)の向上を目指し、心と身体の両面からヘルスケア研究を進めています。
フード&ビバレッジ製品では、脂肪を消費しやすくする特定保健用食品飲料シリーズ「ヘルシア」から、コーヒー豆本来の豊かな風味をさらに高め、余韻をさらに楽しめる味わいに仕上げた「ヘルシアコーヒー」を改良発売しました。
サニタリー製品では、生理用品ブランド「ロリエ」から、「ロリエ 超吸収ガード」を改良発売しました。新技術の偏在化ブロック吸収体を採用し、吸収力の強化に加えて、不快なゴワつきを軽減し、やさしいつけ心地の両立を実現しました。アジアでは、ジェントルタッチ表面材を採用し、肌との接触面を従来のおよそ3分の1に減らして刺激の主な原因となる摩擦を軽減した「ロリエ スーパージェントルプラス」をタイにて発売しました。
パーソナルヘルス製品では、花王の顆粒技術を活かして、EX顆粒(清掃剤)を増量配合し、歯垢除去力を高めたハミガキ「クリアクリーンEX」を改良発売しました。たっぷり配合されたEX顆粒が、くだけながら歯の表面やすき間の奥の歯垢までしっかり押し出します。
当事業に係る研究開発費は、121億円であります。
〔ファブリック&ホームケア事業〕
多様なニーズに応える家庭用製品から、高度な清浄・衛生(洗い上がり)が求められる業務用製品まで、幅広い分野での研究開発に取り組んでいます。
ファブリックケア製品では、色柄物にも安心な酸素系衣料用漂白剤「ワイドハイターEXパワー」を改良発売しました。これまでの漂白・消臭・除菌成分に加え、抗菌成分を新配合し、消臭効果がさらに高まり、繰り返し使用することで抗菌性を発揮します。アジアでは、インドネシアにて、生活習慣や生活環境に合わせて開発した手洗い用粉末洗剤「アタック Jaz1」を発売しました。花王が開発した新しい技術により、硬度の高い水でも、つけ置きの時から汚れ落ちを実感でき、クリーム洗剤を併用しなくてもがんこな汚れを落とします。
ホームケア製品では、食器用洗剤「キュキュット」シリーズを改良発売しました。2種類の新しい界面活性剤を融合した花王独自のハイブリッド・ウォッシュ処方により、洗い始めから濃密な泡が立ち、冷えて固まった手ごわい油汚れもぐんぐん落とし、一気にすすげて節水にもなります。
当事業に係る研究開発費は、74億円であります。
〔ケミカル事業〕
油脂科学、界面科学、高分子科学等における研究開発の成果をさらに深化させ、幅広い産業界の多様なニーズに対応した特徴あるケミカル製品を提供すべく、研究開発に取り組んでいます。
バイオマスの高度利用を中心とした先進的な環境技術研究を進め、藻類研究において中鎖脂肪酸を多く生成させる酵素を見出すことに成功しました。天然系でかつ食料と競合しない非可食系での油脂原料ソースを獲得すべく藻類からの油脂生産技術開発を進め、工業的生産化をめざします。機能材料製品では、環境負荷低減に対応した付加価値製品の開発に努め、株式会社ブリヂストンと共同で、ゴム内にシリカをより均一に分散させる「サステナブル分散性向上剤」を開発しました。従来以上にタイヤ原材料であるゴムに多くのシリカを加えることが可能となり、タイヤの低燃費性能とウェットグリップ性能の更なる性能向上の実現が可能となりました。スペシャルティケミカルズ製品では、バイオ原料を用いたトナーバインダーのバイオ原料比率を上げる開発などを進めています。
当事業に係る研究開発費は、99億円であります。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00883] S1004E5C)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。