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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004FSI

有価証券報告書抜粋 日華化学株式会社 研究開発活動 (2014年12月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは2016年ビジョン達成のため、積極的な新規開拓の原動力として研究開発活動に注力しています。化学品事業の総合研究所、日華化学研発(上海)有限公司及び海外拠点の研究開発部と、化粧品事業の毛髪科学研究所において、既存事業の強化と新展開、新規事業の創生を担って活動を進めております。
当連結会計年度における特許登録件数は、日本国内で10件、海外で9件でした。また、不要特許の合理化と事業譲渡に伴う委譲を実施して、日本国内で8件、海外で3件を放棄もしくは移転し、日本国内で3件、海外で2件の特許が期間満了となりました。その結果、当連結会計年度末において当社の保有する特許登録件数は、国内206件、海外48件になりました。
当連結会計年度の各セグメント別研究開発活動の状況は、次のとおりであります。
研究開発費については、当社グループの研究開発費を各セグメントに配分したもので、当連結会計年度の総額は20億7千2百万円であります。

(1)化学品事業
当連結会計年度における研究開発費は18億1千5百万円となっております。
研究開発活動は、化学品部門の繊維事業部、精密化学品事業部、ファインケミカル事業部、クリーニング&メディカル事業部内の各研究開発部・グループ、新規育成事業部門の特殊化学品本部内の研究開発部及びコーポレート研究を担当する基盤研究部で実施しております。
急速な市場の変化とグローバル化の進展で、製品開発のサイクルは加速度的に速まり、孤立した自前だけの研究開発では容易にそのスピードについていけない状況となっています。産学官でのオープンイノベーションをダイナミックに推進していくために、独自性のあるコア技術の深耕がこれまで以上に求められるようになってきました。
新規育成事業部門特殊化学品本部の研究開発部は、機能性ポリマーを中心とする高度な技術開発とその応用研究を担っておりますが、当連結会計年度からそのチーム編成を一新し、より機動的に市場のニーズに対応できる仕組みに組み替えました。研究チーム、応用チーム、技術サポートチームと事業企画室が一体となって新市場の発掘に注力する体制になりました。
繊維用化学品事業の研究開発については、日華化学研発(上海)有限公司を引き続き強化し、本社及び海外の他拠点との密接な連携のもと、急変する繊維市場の動向に適応した新製品開発を進めております。また、環境汚染の懸念のない新しい撥水剤や、加工・使用時のトラブルを一掃した自動車シート用難燃剤、人の肌に優しい機能性加工剤の製品開発等に成功しその工業化を実現しました。台湾では、台湾日華化学股フン有限公司の桃園工場において、2014年7月に新たに先端研発センターを竣工しました。電子産業など台湾の先進的な技術開発にも呼応して、新規分野を開拓する拠点となります。ニッカKOREA CO.,LTD.では、独自技術として展開してきたフッ素化学品の開発にさらに力を入れ、本社と一丸となって取り組んでおります。
ファインケミカル事業部は、これまでの顕色剤中心の事業から発展させる形で新たな化成品の開発に積極的に取り組み、これまでにない製品開発を進めております。クリーニング&メディカル事業部は、強みを活かしつつ、新たな医療・福祉分野用の化学品の分野にも存在感を高め、洗浄・殺菌の機能で貢献する製品開発を順調に進めております。
新規育成事業部門の研究開発は、高分子合成と界面コロイド科学のコア技術をさらに強固で独自性のあるものとするため、外部の研究機関とも密接な連携を図り共同研究を進めております。産業技術総合研究所・大阪大学・福井大学・福井県工業技術センターや外部の企業等と共に、科学技術振興機構(JST)の研究成果最適化支援プログラム(A-STEP)の競争的資金も獲得しながら、ナノテクノロジーやマイクロエレクトロニクスなど、最先端の技術開発のシーズの可能性研究に挑んでおります。
当社は、こうした新たなグループ研究体制で、引き続き持続可能な社会の達成に貢献できる環境配慮製品の開発に力を注いでまいります。
(2)化粧品事業
当連結会計年度における研究開発費は2億5千7百万円となっております。
美容業界は、消費税増税の影響を受けて美容室への来店サイクルの長期化、客単価の低下、来客数の減少が進みさらに厳しい市場環境が続いています。また市場が低迷する中、メーカー、代理店、サロンの二極化がさらに進み、デフレ現象、供給過多、価格競争、代理店競争、サロン競争がさらに激化してきており、サロンにおいては、高付加価値メニューの提案と店頭販売商品の強化により一層注力しております。
日本人の平均年齢が46歳となり大人社会の本格的到来、高齢化が進んできていることで、ヘアカラー、パーマの繰り返しによる髪のダメージ、頭皮のトラブル、髪が細くなる、薄くなる、白髪が増えるなどの悩みも増加しており、ヘアケア、スキャルプケアの意識がより高まり、サロンにおけるヘッドスパメニューの認知度も高まりつつありエイジングケア市場分野はさらに成長しております。また、安全、安心に対する意識もより高まり、本物志向の自然派商品、高付加価値商品の店頭販売商品についても伸び続けております。
そこで、お客様のケア意識の高まりに対応すべく、スキャルプケア、ヘアケアの店頭販売商品の開発とヘアカラーの高付加価値商品の開発を図っております。
スキャルプケアの分野においては、植物の持つ自然の生命で頭皮をケアするという発想のスキャルプ&ヘアケアシリーズ「ビオーブ」シリーズをさらに強化するため、男性用スキャルプエイジングケア「ビオーブ フォー メン」(全10アイテム)の開発を行いました。植物由来成分が頭皮環境を整え、加齢にともない細くボリュームのなくなってきた髪にハリ・コシを与えるだけでなく、ニオイや薄毛、頭皮のベタつきといった男性特有の悩みに対し、男性向け機能性成分を新たに配合することで、いつまでも健やかな髪であることを可能にいたしました。さらに美と健康を考えた「ビオーブ」の新シリーズの開発を行っております。
ヘアケアの分野においては、毛髪の微細構造解析、ダメージ解析および肌に対する安全性に関する研究により、高い保湿力を持ち、たっぷりのミネラルを含んだテオシロップを配合したヘアケアシリーズ「ヘアシーズンズ アロマシロップス」(全9アイテム)の開発を行いました。髪や頭皮にうるおいを与え、健やかな美髪と導きます。また、数千種類の香料素材の中から厳選した4つの香りで、まるで世界中を旅しているようなバスタイムを香りで感じることもできます。また、ヘアケア店頭販売品の強化のため、さらなる商品開発を行っております。
ヘアカラーの分野においては、40~50代女性のサロンカラー比率の高まりと髪へのダメージの低減、高付加価値のメニュー提案のため、主力のヘアカラーブランドである「アソート アリア」をフルリニューアルし、「アソート アリア C」(全157アイテム)の開発を行いました。新開発の高浸透オキシスタビライザー処方で、アルカリ量、刺激臭を低減いたしました。また、153色の多彩な色幅によりお客様のどんなニーズも表現することが可能となりました。さらに高付加価値のヘアカラー開発にも取り組んでおります。
新規分野においては、大人の女性が抱える肌の悩みに応えるためのスキンケアに特化した研究開発を行っており、基礎研究グループにおいては、エイジングケアのための研究開発に取り組んでおります。
また、大学との共同研究による毛髪の微細構造の解析、ダメージ解析ならびに植物抽出成分、天然成分による新たな機能性探究を進めるとともに、新規市場創造のための素材開発、用途開発に取り組んでおります。


経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00887] S1004FSI)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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