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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100558R

有価証券報告書抜粋 日本特殊塗料株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループの研究開発活動は、「創意工夫」、「顧客に信頼される製品の開発」を基本理念として、積極的な開発に取り組んでおります。
研究開発体制については、塗料関連事業と自動車関連事業の開発を開発本部に集約して、開発本部が主導で推進しており、国内外の関連会社や提携先と密接な連携をとり、迅速な開発を進めております。
当連結会計年度に支出した当社グループ全体の研究開発費の総額は13億円であり、連結売上高に対する割合は3.3%であります。
事業セグメント別の主な研究開発活動の概要及び成果は次のとおりであります。

(1) 塗料関連事業
塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や工程短縮を重点テーマとした製品開発に取り組みました。
主力の防水材分野では、環境対応型ウレタン防水材として「プルーフロンエコDX、エコDX NS」を、環境対応型ウレタン防水材用トップコートとして「プルーフロンGRトップエコ」を発売しました。特定化学物質、シックハウスの原因となる13VOC、環境ホルモンや有害な鉛・クロム等を含まない環境に配慮した製品です。「プルーフロンエコDX、エコDX NS」についてはJISA6021高伸長型の認証を取得しています。
また、専用塗装機で塗装して瞬時に硬化する速硬化ウレタン防水材として、「NTスプレータイプS」を発売しました。JISA6021高伸長型と高強度型の二つの認証を取得した画期的な製品で、伸びと強度に優れた塗膜性能を有します。本製品も、特定化学物質、シックハウスの原因となる13VOC、環境ホルモンや有害な鉛・クロム等を含まない環境に配慮した製品です。速硬化ウレタン防水材として、塗膜強度に特化した「NTスプレータイプH」も発売しました。本製品については、JISA6021高強度型の認証を取得しております。
塗り床材の分野では、水硬性ウレタン塗り床材のシリーズに新たに「ユータックコンプリートG」をラインナップに加えました。従来の水硬性ウレタン塗り床材は、有機・無機のハイブリッド型の塗料設計により、耐熱性、耐磨耗性、耐薬品性に優れた特長を持っていますが、艶消し仕上げの外観でした。「ユータックコンプリートG」は、従来の製品が持つ耐熱性、耐磨耗性、耐薬品性に優れた特長に加え、特殊ウレタン樹脂を表面に配向させることで、高光沢の外観を得ることができました。
また、外壁タイルの改修用塗料として「タイルレジスト」を発売しました。タイルの外観を損なわないクリヤー仕上げの塗料で、防水性にすぐれ、タイルの剥落を予防します。下塗り、中塗り、上塗り、すべてが水性の塗料設計で環境に配慮した製品です。親水性の付与により、長期にわたり汚れが着きにくい設計になっております。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、2億3千9百万円であります。

(2) 自動車製品関連事業
自動車製品開発分野では、環境対応を重点テーマとして高機能、軽量、低価格に注力した魅力ある製品開発に取り組みました。当社グループの海外生産拠点における活動は、その拡大に合わせて技術支援・移転を積極的に図り、技術の現地化に努めました。また、国内の活動においては激化する競争に対抗するために積極的な原価低減活動に取り組みました。
基礎研究では、国内の自動車メーカーとの先行開発や共同開発を積極的に進め、そこで得た顧客ニーズや技術動向を当社の製品開発に活用しました。また複数の大学とも連携し、よりコアな技術理論の構築を図りました。
製品開発全般では、材料特性から製品性能予測に亘り幅広く数値解析技術を活用し、無駄のない製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせにより競争力のある製品開発に努めました。その結果、車両防音システムとして一台の車両において複数部品受注を獲得することができました。
制振材分野では、従来難しいとされたエンジンルームなど120℃前後の高温部において、適正な制振性能を発揮する新規の制振材を開発し採用されました。本製品はエンジンやトランスミッションなどの用途拡大が期待されます。
塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせて、薄膜化・低価格化をターゲットに開発を推し進め、その採用が拡大しました。
車室内に装着される吸・遮音材分野では、多くの実績を持つ軽量防音システム「リエタ・ウルトラライト」の技術を基盤に顧客ニーズに合わせて製品のバリエーションを拡充しました。
特にフロアーカーペット部品は、カーペット表皮の軽量・低価格化の推進と下層のフェルト材の高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、複数のお客様より製品の受注を頂きました。本製品も今後の拡販アイテムの一つとして採用の拡大が見込まれます。
新しい吸・遮音材分野では、車両床下部の外側に装着されるアンダーカバー部品の採用が拡大しています。当社製品の特色は、独自の材料技術と生産工法であり、また、数値解析技術を活用することで最適化を図り、付加価値の高い製品をお客様に提供することができます。本製品は今後さらなる拡大が期待されます。
エンジンルームに装着する吸音部品では、新たに開発した軽量・高嵩高フェルト材と吸音性に優れた表皮材の組み合わせにより大幅な製品軽量化を達成し、受注の拡大に成功しました。
防錆塗料関連では、海外の提携先と連携することにより、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化に向けた新しい取り組みを開始しております。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、10億6千1百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00900] S100558R)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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