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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10052W8

有価証券報告書抜粋 大研医器株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社は、研究開発型の医療機器メーカーとして、血液凝固技術、プラスチック精密成型技術、電子回路技術等のコア技術を蓄積し、新たな技術開発の基盤としております。また大学等との共同研究にも積極的に取り組み、各分野の医師のご理解、ご協力のもと、協力体制を構築し、医療現場の課題を当社の課題として捉え、細部までこだわりぬいた製品の開発を行っております。
これら強固な基盤の上に、今後は当社の強みを発揮できる分野、将来有望な新商品の開発に経営資源を集中させ、期待される新しい医療機器を一日も早く医療現場にお届けすることが当社の研究開発の基本戦略であります。
当社は、従来どおり顧客に信頼される「製品」を開発することに加え、他社にない独創的な製品開発を志向しております。医療の「現場ニーズ」の源泉に立ち返り、他社との差別化・高付加価値に結びつく開発企画を推し進めております。開発設計段階では、生産部門と生産方法・加工費・製造原価等の有効情報を共有する「設計製造コンカレント開発体制」を採用し、より広い領域への進出を進めております。
当社の研究開発活動は、開発部門が中心となって行っております。開発部門の2015年3月期末の在籍者数は32名であり、当事業年度における当社が支出した研究開発費の総額は437百万円であります。

現在、主に取り組んでいる研究開発活動は次のとおりであります。

(1)胸腔ドレナージ
ドレナージとは、患者の体内に貯留した血液、膿などの体液を体外に排泄する手技であって部位によって使用する吸引器が異なります。本件は、気胸や肺がんなどの肺切除術後に胸腔(※1)の中の気体や排液を吸引することを目的とした製品であります。
当研究開発では、MEMS(※2)技術を応用した最初の製品として、既存製品よりも製品サイズの小型・軽量化を実現することにより、患者のQOL向上、医療従事者の負担軽減や医療安全の向上を目指しております。
(※1) 肋骨や胸椎、胸骨や横隔膜で囲まれた体内空間のこと。
(※2) Micro Electro Mechanical Systemsの頭文字からMEMSと呼ばれています。その技術範囲として、機械要素部品、センサー、作動装置、電子回路の集積化などが挙げられ、今後は自動車、家電、産業用のみならず、医療への適用拡大のための研究開発及び採用が加速すると考えられています。

(2)高性能低コストマイクロポンプを用いた薬液注入器
本件は、2014年に国立研究開発法人日本医療研究開発機構(当時は経済産業省)が実施する医工連携事業化推進事業として採択され、国立大学法人岡山大学及び学校法人川崎学園川崎医科大学と共同で実施している研究開発であります。
現在の薬液吐出装置はその吐出方式が多岐にわたり、種々の装置に分類されているため、高コストであり、操作性も様々であります。しかしながら、どのような装置においても薬液を吐出させるという目的は共通しております。
当研究開発では、高性能低コストマイクロポンプをキーデバイスとして、数ある薬液吐出装置の中でも市場ニーズの高い輸液バッグ市場に参入することによりマイクロポンプによる薬液吐出装置の信頼を高めるとともに、患者のQOL向上、医療従事者の負担軽減や医療安全の向上を目指しております。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E22509] S10052W8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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