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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004ETB

有価証券報告書抜粋 サントリーホールディングス株式会社 業績等の概要 (2014年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度の世界経済は、一部に弱さが見られたものの、全体としては緩やかに回復しました。わが国経済においては、緩やかな回復基調が続きましたが、個人消費の持ち直しの動きに足踏みが見られました。
こうした状況の中、当社グループは、「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」「角瓶」「響」「山崎」「白州」「ジムビーム」「サントリー天然水」「BOSS」といった主要ブランドのマーケティング活動強化を中心に、積極的な取り組みを展開しました。
また、5月には、Beam Inc.の全発行済株式を取得し、新たにBeam Suntory Inc.が誕生しました。
その結果、当連結会計年度の業績は、売上高2兆4,552億円(前年同期比120%)、営業利益1,648億円(前年同期比130%)、経常利益1,538億円(前年同期比128%)となりました。前年度のサントリー食品インターナショナル㈱の上場に伴う特別利益計上の反動に加え、Beam Inc.(現Beam Suntory Inc.)買収に伴う一時費用の計上等もあり、当期純利益は384億円(前年同期比20%)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりです。
なお、当連結会計年度より、セグメント区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しています。

[飲料・食品セグメント]

サントリー食品インターナショナル㈱は、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商品を提案し、お客様の生活に豊かさをお届けするという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に取り組み、国内・国際事業両輪で更なる成長を図りました。また、各社の知見を活かした同社グループ全体での品質の向上や、コスト革新による収益力強化にも取り組みました。

国内事業では、総市場は前年割れと見込まれる中、同社の販売数量は前年同期並を維持しました。重点ブランドの柱である「サントリー天然水」や「BOSS」が販売を牽引したことに加え、「伊右衛門 特茶」等高付加価値商品が好調に推移しました。「サントリー天然水」は、“清冽でおいしい水”“ナチュラル&ヘルシー”をブランド独自の価値として訴求しました。「サントリー 南アルプスの天然水 スパークリング」「 同 レモン」「サントリー 南アルプスの天然水&朝摘みオレンジ」が好調に推移し、ブランド全体の販売数量は前年同期を大きく上回りました。「BOSS」は、堅調な主力商品に加え、「プレミアムボス」も9月の発売以降好調に推移し、ブランド全体の販売数量が大きく伸長しました。「伊右衛門」は、特定保健用食品「特茶」が発売2年目にして年間1,200万ケースを超える等引き続き好調に推移し、ブランド全体の販売数量が伸長しました。「PEPSI」は、3月にリニューアルした「ペプシネックス ゼロ」の話題性ある広告宣伝活動を展開しました。「GREEN DA・KA・RA」は、冬の乾燥や夏の熱中症対策の水分補給飲料として認知度が更に高まりました。「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」も好調に推移し、ブランド全体の販売数量は前年同期を大幅に上回りました。特定保健用食品は、同社が市場拡大を牽引し、確固たる地位を築いており、販売数量は前年同期を大幅に上回りました。

国際事業では、各エリアにおける重点ブランドの一層の強化等により、事業規模が拡大しました。欧州では、より効率的な事業基盤の構築に取り組みました。Lucozade Ribena Suntory Limitedが事業を開始し、事業規模が大きく拡大しました。「Orangina」「Schweppes」「Lucozade」「Ribena」等の主力ブランドに集中したマーケティング活動を実施しました。アジアでは、各国において商品開発機能やマーケティング機能、生産体制等の事業基盤の強化や、新商品の投入等による事業拡大に積極的に取り組みました。また、インドネシアの「MYTEA」やベトナムの「TEA+」等、サントリーブランド商品の販売拡大に取り組みました。オセアニアでは、フルコア・グループが主力ブランド「V」の活性化に取り組んだほか、初のサントリーブランド商品となる「OVI」を発売する等、商品ラインナップを拡充しました。米州では、ノースカロライナ州を中心にペプシブランドの更なる販売強化に加え、営業や物流等、事業効率の改善を進めました。

以上の結果、飲料・食品セグメントの売上高は1兆2,493億円(前年同期比112%)、営業利益は1,041億円(前年同期比114%)となりました。

[酒類セグメント]

当社は、5月に、世界の様々なエリアにおいてスピリッツの製造・販売を行うBeam Inc.(現Beam Suntory Inc.)の経営権を取得しました。また、10月より、Beam Suntory Inc.とサントリー酒類㈱(現サントリースピリッツ㈱)は経営を統合し、一体となってスピリッツ事業を推進しました。

Beam Suntory Inc.及びその子会社等は、世界の様々なエリアにおいて積極的に事業を展開し、好調な売上となりました。世界最大のスピリッツ市場である北米では、世界№1※1バーボンウイスキー「ジムビーム」や、「メーカーズマーク」「ノブクリーク」「オルニトス」といった主要プレミアムブランドが好調に推移しました。欧州では、ドイツやイギリス、ロシアを中心に「ジムビーム」「ラフロイグ」等の販売が好調に推移しました。インドやブラジルでは、スコッチウイスキー「ティーチャーズ」が伸長しました。更に、欧米を中心に「響」「山崎」「白州」ブランド、アジアで「角瓶」の積極的なマーケティング活動を展開し、ジャパニーズウイスキーの浸透に取り組みました。
日本では、サントリー酒類㈱(現サントリースピリッツ㈱)が前年同期比106%の売上となりました。ウイスキーは、販売数量が前年同期比106%と伸長しました。「角瓶」は、2月にコミュニケーションを刷新するとともに食との相性訴求活動を強化し、販売数量が前年同期比110%と大きく伸長しました。国産プレミアムウイスキーは、「響」「山崎」「白州」ブランドが好調に推移し、販売数量が前年同期比126%と大幅に伸長しました。7月には世界的な酒類コンペティションで「響21年」がウイスキー部門の最高賞を受賞しました。輸入ウイスキーは、「ジムビーム」「メーカーズマーク」等のバーボンウイスキーを中心にお客様接点の拡大を図り、好調に推移しました。RTDは、主要ブランドの強化に取り組んだ結果、前年同期比107%と好調に推移し、過去最高の販売数量を達成しました。「-196℃ ストロングゼロ」は、食中酒としての魅力を訴求した「DRY」等が好調で販売数量が前年同期比111%と大きく伸長しました。「ほろよい」は、新商品「コーラサワー」等がご好評いただき、販売数量前年同期比107%となりました。ハイボール缶は、販売数量前年同期比114%と大きく伸長し、市場を牽引しました。RTSは、販売数量前年同期比240%と大幅に伸長し、新たな市場を創出しました。「ふんわり鏡月」は、販売数量が前年同期比223%と大きく伸長し、4月に発売した「澄みわたる梅酒」も食事に合う透明な梅酒としてご好評いただきました。
※1IMPACT NEWSLETTER February 1&15 2014号(2013年販売数量実績)

サントリービール㈱が10月に承継したビール事業では、総市場※2が前年同期比99%程度と推定される中、7,262万ケース※3(前年同期比103%)と、過去最高の販売数量を達成し、ビール類のシェアは、過去最高となりました。プレミアムビール市場において圧倒的な存在感を誇る「ザ・プレミアム・モルツ」は、1,771万ケース(前年同期比100.3%)となり、11年連続で過去最高の販売数量を更新しました。新ジャンルの「金麦」ブランドは、4月に「金麦クリアラベル」を発売する等積極的なマーケティング活動を展開した結果、3,632万ケース(前年同期比110%)と大きく伸長し、7年連続で過去最高の販売数量となりました。また、ノンアルコールビールテイスト飲料№1※4ブランドの「オールフリー」も720万ケース(前年同期比104%)と好調に推移し、市場を牽引しました。
※2 ノンアルコールビールテイスト飲料を含む
※3 大瓶換算(1ケース=633ml×20本)
※4 インテージSRI調べ (2014年実績)

サントリーワインインターナショナル㈱は、前年同期比102%の販売数量となりました。国産ぶどう100%ワイン“日本ワイン”が好調に推移した中、5月には「登美 白 2012」が国際ワインコンクールで「日本ワイン特別賞」「金賞」を同時に受賞し、同社のワインづくりが高く評価されました。「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」も引き続き伸長しました。

以上の結果、酒類セグメントの売上高は8,915億円(前年同期比140%)、営業利益は617億円(前年同期比157%)となりました。

[その他セグメント]

サントリー(中国)ホールディングス有限公司は、前年同期比118%の売上となりました。
サントリーウエルネス㈱は、「セサミン」シリーズやスキンケア化粧品「F.A.G.E.(エファージュ)」等が好調で前年同期比110%の売上となりました。
ハーゲンダッツジャパン㈱は、バニラ等従来の商品に加えミニカップの新商品が好調に推移し、売上が前年同期を大きく上回りました。また、㈱ダイナック、㈱プロントコーポレーション、井筒まい泉㈱等が伸長し、外食事業は好調に推移しました。なお、当社が保有する㈱ティップネスの全株式を日本テレビホールディングス㈱に譲渡しました。

以上の結果、その他セグメントの売上高は3,145億円(前年同期比108%)、営業利益は304億円(前年同期比109%)となりました。

なお、国内売上高は1兆5,677億円(前年同期比103%)、海外売上高は8,875億円(前年同期比173%)となりました。

当社グループは、創業以来、積極的に事業を展開するとともに、創業の精神である『利益三分主義』に基づき、文化・社会貢献、環境活動等にも取り組んできました。また『水と生きる SUNTORY』というコーポレートメッセージのもと、社会と自然との共生を目指した様々な活動を展開しました。
東日本大震災の復興支援活動「サントリー東北サンさんプロジェクト」として、当連結会計年度以降新たに20億円を拠出することを決定しました。これにより総額は108億円となります。当連結会計年度は引き続き水産高校を対象とした奨学金プログラムの実施や学童保育拡充の支援等を行うとともに、新たな活動の柱として「チャレンジド・スポーツ(障がい者スポーツ)支援」を開始しました。
環境活動では、持続可能な地球環境を次代へ引き渡すことを目的に、2050年に向けた「サントリー環境ビジョン2050」を策定するとともに、「2020年目標」を設定しました。水源涵養活動を展開しているサントリー「天然水の森」においては、国内工場で使用する地下水量の2倍の水を涵養するため、2020年までに12,000haの面積を目指すこととしました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて2,193億円減少し、1,993億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益、のれん償却額等により1,577億円の増加(前年同期は1,665億円の増加)、投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出等により1兆4,737億円の減少(前年同期は2,155億円の減少)、また財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入等により1兆780億円の増加(前年同期は2,322億円の増加)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E22559] S1004ETB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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