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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004RBS

有価証券報告書抜粋 久光製薬株式会社 業績等の概要 (2015年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、積極的な経済政策による株価の上昇や円安の継続による輸出環境の改善が見られるなど、緩やかな回復傾向となりました。
一方、消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動による個人消費の低迷などを背景に依然として先行き不透明な状況にあります。
国内の医療用医薬品事業については、2014年4月の薬価改定の影響を受けるとともに、後発品使用促進策の強化など医療費抑制策等が推進され、より一層厳しい環境下で推移しました。
このような状況の中で、当社は、重点商品の経皮吸収型製剤を中心に事業活動を行い、医療機関のニーズに的確に対応した学術情報活動を展開しました。
国内の一般用医薬品事業については、依然として一般用医薬品市場の消費低迷と厳しい販売競争が続く中、新商品を発売し、販売促進に努めました。
研究開発活動については、得意とする経皮吸収型貼付剤分野に資源を集中し、新しい局所性及び全身性の医薬品開発に邁進しました。
また、海外子会社であるノーベン ファーマシューティカルス社(以下「ノーベン社」といいます。)との研究開発活動において、人事交流を含めた連携を強化し、迅速化に努めました。
生産環境面については、鳥栖工場、宇都宮工場において、環境マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO14001」の認証工場として、地球環境の保全に取り組みました。
さらに、製造工程の効率化に加えて、製品輸送方法の変更及び高性能空調機の導入によるエネルギー使用量や廃棄物の削減及びリサイクル率99%以上の維持で環境負荷低減に取り組みました。
加えて、エネルギー管理委員会の設置により省エネルギーを推進し、室内温度の調整など節電に努めました。
社会貢献活動については、企業と従業員が一体となって活動しており、「日本赤十字社の海外たすけあい街頭募金活動」への協力や、マッチングギフト制度「久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部」を通じて東日本大震災復興活動諸団体をはじめとする合計51団体への支援などを行いました。
また、2014年8月に発生した広島豪雨土砂災害への義援金を日本赤十字社佐賀県支部に贈呈しました。
がん撲滅に寄与することを目的として立ち上げられた「九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)プロジェクト」についても、様々な支援を継続しています。
女子バレーボールチーム「久光製薬スプリングス」は、2014年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会において女子バレーボール史上初の3連覇を達成したほか、佐賀県や兵庫県を中心に「バレーボール教室」を開催しました。
来たるべき2020年東京オリンピックに向けてスポーツ文化のさらなる発展・向上に努めてまいります。

当社は「医薬品事業」のみを報告セグメントとしており、業績は次のとおりです。


[医薬品事業]
当連結会計年度の医薬品事業、とりわけ国内の医療用医薬品事業については、医療費抑制策が進む中、先行きが不透明な環境下で推移しました。
このような状況の中、当社は、経皮吸収型製剤を中心として、医療機関への適正かつ、きめ細やかな学術情報活動、すなわち有効性・安全性に関する情報の提供・収集活動を展開するとともに、重点商品のケトプロフェン
含有の経皮鎮痛消炎剤「モーラス®テープ」および「モーラス®パップ」、経皮吸収型エストラジオール製剤「エストラーナ®テープ」、鎮痛効果の高い合成麻薬フェンタニルクエン酸塩含有の経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤「フェントス®テープ」、経皮吸収型持続性疼痛治療剤「ノルスパン®テープ」、オキシブチニン塩酸塩含有の経皮吸収型過活動膀胱治療剤「ネオキシ®テープ」などの適正使用促進活動に努めました。
2014年5月には、経皮鎮痛消炎剤「モーラス®テープ」において、初めて腰痛症と関節リウマチにおける関節
局所の鎮痛の適応症を持った経皮鎮痛消炎剤として承認されたことなどが科学技術的に秀でた進歩性を有する発明であると高く評価され、2014年度全国発明表彰において特許庁長官賞を受賞しました。
2014年6月には、経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤「フェントス®テープ」の慢性疼痛効能追加に関する承認を取得しました。
2014年10月には、経皮鎮痛消炎剤「モーラス®テープ」および「モーラス®パップ」、経皮吸収型気管支拡張剤「ツロブテロールテープ「HMT」」が、患者さんの視点に立った商品開発への取り組み、特に、袋からとり出し
やすい、貼りやすいなどの使いやすさが評価され、2014年度グッドデザイン賞を受賞しました。
次に、国内の一般用医薬品事業については、重点商品の外用鎮痛消炎剤などの販売に加えて、新商品を投入し、新規顧客創造活動に努めました。
2014年3月には、水虫・たむし治療薬「ブテナロック®Lパウダーゲル」、2014年7月には、ジクロフェナクナトリウム2.0%配合の経皮鎮痛消炎テープ剤「フェイタス®Zジクサス®」および「フェイタス®Zジクサス®大判」、2014年9月には、ヒアルロン酸の5倍の保水力を持つサクラン®配合スキンケア化粧品「ライフセラ®ダーマボーテ®」とフェルビナク5.0%配合の経皮鎮痛消炎テープ剤「フェイタス®5.0温感」および「フェイタス®5.0温感大判サイズ」の販売を開始し、新たな顧客の開拓に努めました。
なお、当連結会計年度は、重点商品の「サロンパス®」発売80周年にあたり、様々なプロモーション活動を実施しました。
「サロンパス®」の歴史なども記載した「学研まんがでよくわかるシリーズ 貼り薬のひみつ」を制作し、全国の小学校及び公立図書館に寄贈しました。
また、海外の医療用医薬品において、2014年9月には、経皮吸収型エストラジオール製剤「Minivelle®」が、新たな用量となる0.025mg及び新たな効能効果となる閉経後骨粗鬆症に関し、FDA(米国食品医薬品局)から追加承認を取得しました。
本剤は、FDA(米国食品医薬品局)が承認した世界最小の経皮吸収型エストラジオール製剤です。
さらに、海外の一般用医薬品において、積極的な販売促進活動を展開し、サロンパスブランドが、米国の一般用医薬品外用鎮痛消炎貼付剤市場における販売額シェア1位を獲得しました。
このような営業活動の結果、当社グループの当期の売上高は1,567億4千3百万円(前年同期比4.1%増、61億8百万円増)となり、当期の営業利益は205億2千7百万円(前年同期比7.3%増、14億4百万円増)、経常利益は284億8千9百万円(前年同期比1.5%減、4億2千1百万円減)、当期純利益は187億8千4百万円(前年同期比12.0%減、25億7千2百万円減)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して108億3千3百万円増加し、886億1千4百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは232億3千2百万円の収入(前連結会計年度は358億4千5百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益(294億1千6百万円)、利息及び配当金の受取額(107億1千1百万円)、法人税等の支払額(138億7千4百万円)などによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは89億4千5百万円の支出(前連結会計年度は58億4千3百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出(46億9千1百万円)、投資有価証券の取得による支出(38億6千7百万円)などによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは70億3千6百万円の支出(前連結会計年度は64億7千6百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額(66億4千2百万円)などによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00944] S1004RBS)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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