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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10057ZX

有価証券報告書抜粋 千寿製薬株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における日本経済は、消費税率引上げや為替変動(円安進行)が起因となった物価上昇等による個人消費の落ち込みも徐々に緩和し、日銀の金融緩和策の継続や政府による各種経済政策を背景にした業績回復の効果が大企業を中心に見受けられるようになり、雇用情勢においても改善傾向にあり、緩やかながらも景気回復基調となりました。一方、中国及び新興国経済の減速懸念や急激な為替変動等の危機感から、先行き不透明な状況で推移いたしました。
医薬品業界におきましては、2014年4月の薬価改定の影響により、医療費適正化諸施策が浸透しつつある中、後発医療品の使用促進の動きが加速化し、企業間の激しい競争が展開するなど引き続き厳しい事業環境が続くものと予測されます。
このような状況のもと2012年度からスタートさせた’12年度-’15年度中期計画の3年度目として「全社売上の拡大」「パイプラインの拡充」「海外事業の拡大」「事業体質の改善(生産性の向上)」を最重要課題にかかげ積極的に事業活動を展開してまいりました結果、当中期計画の最終売上目標を1年前倒しで達成し、売上高は前年同期比5.2%増の350億52百万円となりました。
売上高が大きく伸張し、又、為替差益及び受取技術料の増収の影響等により、経常利益は70億99百万円(前年同期比45.2%増)となりました。
当期純利益につきましては、経常利益と同様の背景により、47億67百万円(前年同期比43.7%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。

[①製薬事業]
緑内障・高眼圧症治療剤「アイファガン点眼液」が昨年度と同様に大きく売上に貢献し、又、アレルギー専用目薬「マイティアアルピタットEXα」、「マイティアアルピタットNEXα」、非ステロイド性抗炎症点眼剤「プラノプロフェン」等が順調に増加しました。しかしながら緑内障・高眼圧症治療剤「ミケラン点眼液」、非ステロイド性抗炎症点眼剤「ブロナック点眼液」「ニフラン点眼液」、眼内灌流・洗浄液「オペガードネオキット眼灌流液」が前年を下回りました。
以上の結果、当事業における売上高は、349億85百万円(前年同期比5.2%増)となりました。
[②その他事業]
化粧品原料「EPC」が前年同期に比べ13.4%増加いたしましたことから、当事業における売上高は、66百万円となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、法人税等の支払、無形固定資産の取得による支出等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益が70億69百万円(前年同期比46.3%増)と増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ74億25百万円増加し、当連結会計年度末には167億69百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は92億31百万円(同241.89%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が70億69百万円、減価償却費が22億97百万円、その他の流動負債の増加15億30百万円の計上があった一方、法人税等の支払17億12百万円、為替差益が4億11百万円、売上債権の増加2億61百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は27億14百万円(同140.57%増)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入が5億94百万円、保険積立金の払戻による収入が1億4百万円があった一方、無形固定資産の取得による支出16億42百万円、投資有価証券の取得による支出10億65百万円、有形固定資産の取得による支出7億78百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は3億42百万円(前年同期は1億44百万円の使用)となりました。これは主に少数株主からの払込みによる収入5億57百万円があった一方、配当金の支払い1億89百万円等によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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