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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10058TX

有価証券報告書抜粋 株式会社免疫生物研究所 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度における我が国経済は、政府の経済政策や日銀の金融政策が下支えとなり、企業業績や雇用情勢の改善がみられる等、企業の景況感や個人消費も回復基調となりました。しかしながら、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動や、円安によりエネルギー資源や輸入資材等の価格が上昇し、依然として景気の先行き不透明な状況となっております。
当社グループの主力事業が属する医薬品業界は、医療費抑制政策進展や新薬創出の承認審査の厳格化等によるジェネリック医薬品への代替促進等が進むものとみられております。そのような中、大手製薬企業においては、医薬品への研究開発において、さらなる選択と集中が進み、有望な新規医薬品の開発力強化が期待されております。
このような状況の下、当社グループのセグメント別での業績は、次のとおりであります。
○診断・試薬事業
当事業は、当社の有する抗体作製技術により生産される研究用試薬や体外診断用医薬品を、国内外のアカデミアの研究者や医薬関連企業等へ販売を行っております。
当事業の業績は、国内の研究用試薬につきましては、タカラバイオ株式会社との独占販売契約を非独占販売契約に変更したこと等により、収益性が向上しております。また、ユーザーの皆様と直接情報交換を行うことにより、販売機会が向上しております。また、海外につきましても海外担当部署の設置によりアルツハイマー病関連製品を始め、幅広い分野での製品が販売されました。
体外診断用医薬品につきましては、動物用体外診断用医薬品である牛海綿状脳症測定キットの販売を行っており、安定した収益源となりました。
その結果、当セグメントの売上高は504,917千円(前年同期比3.0%減)、営業損失は26,594千円(前年同期は51,234千円の営業損失)となりました。
○遺伝子組換えカイコ事業
当事業は、医薬品、体外診断用医薬品及び動物用医薬品等の原料であるタンパク質の作製方法において、従来の微生物や動物等でのタンパク質作製方法とは異なる遺伝子組換えカイコの繭から有用なタンパク質を産生する技術を有しております。その技術は、従来のタンパク質の作製方法に比べ、安全性や安定性、さらにコスト面や動物愛護の面等で優位性を有しております。また、従来の方法では作製困難な「フィブリノゲン」などの複雑なタンパク質も産生に成功しております。
当事業の業績につきましては、体外診断用医薬品及び動物医薬品原料として作製された有用なタンパク質の医薬品関連企業等への販売が増加しております。また、アステラス製薬株式会社と共同研究を実施している「ヒト型フィブリノゲン」を原料とする医薬品の開発は、2013年12月24日締結の共同研究の結果を踏まえ、新たな共同研究を締結し、契約一時金を受領いたしました。さらに、同事業では、インフルエンザワクチンの共同開発を始め、医薬品関連企業等との研究開発を進めております。
その結果、当セグメントの売上高は、90,519千円(前年同期比238.6%増)、営業損失は44,881千円(前年同期は63,177千円の営業損失)となりました。
○検査事業
当事業は、脂質代謝解析技術を利用した生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え、予防・診断支援やペットに対するコレステロール及び中性脂肪の測定ができるサービスを提供しております。
当事業の業績につきましては、近年のペットブームの影響により、ペット向けのコレステロール及び中性脂肪の測定サービスが順調に伸びております。しかしながら、大型受注を見込んでいた新規脂質異常症治療薬開発プロジェクトが中止となり、販売額が大幅に減少いたしました。
その結果、当セグメントの売上高は、109,977千円(前年同期比11.0%減)、営業損失は38,807千円(前年同期は17,914千円の営業利益)となりました。
○化粧品関連事業
当事業は、当社グループの遺伝子組換えカイコ事業において開発したネオシルクⓇ-ヒトコラーゲン(化粧品原料)及びネオシルクⓇ-ヒトコラーゲン配合化粧品を化粧品業界や消費者の皆様に広く販売するため、連結完全子会社の株式会社ネオシルク化粧品及び連結子会社の株式会社エムコスメティックスが事業を展開しております。しかしながら、連結子会社の株式会社エムコスメティックスとの関係が当社グループ全体の経営基盤の安定化につながらないと判断したため、2015年3月31日付にて当社保有の同社全株式を第三者へ譲渡いたしました。
当事業の業績につきましては、株式会社エムコスメティックスの経営不振により売上高は伸び悩みました。また、連結完全子会社の株式会社ネオシルク化粧品においては、昨年7月より通信販売サイトを立ち上げ、ネオシルクⓇ-ヒトコラーゲン配合化粧品「フレヴァン」を直接消費者の皆様へお届けするため、広告宣伝及び販売促進活動を積極的に行っており、来期以降の販売増を目的とした広告宣伝費が増加いたしました。
その結果、当セグメントの売上高は、25,213千円(前年同期比3,248.4%増)、営業損失は74,923千円(前年同期は13,818千円の営業損失)となりました。

これらの結果、当社グループ全体の売上高は729,030千円(前年同期比8.7%増)となりました。営業損益においては、共同研究先の経費負担による経費軽減や、様々な経費の圧縮を継続しておりましたが、各事業において研究開発や設備投資による償却負担増、化粧品関連事業の経費負担の増加により、営業損失181,517千円(前年同期は107,885千円の営業損失)となり、経常損益においては、外貨建資産の期末評価替えによる為替差益(営業外収益)計上等により経常損失139,084千円(前年同期は99,758千円の経常損失)となりました。当期純損益につきましては、株式会社エムコスメティックスの株式売却損(特別損失)を計上したこと等により、当期純損失158,480千円(前年同期は114,693千円の当期純損失)となりました。
なお、従来「化粧品関連事業」は「遺伝子組換えカイコ事業」に含めておりましたが、販売体制が整ったため当連結会計年度より新しいセグメントとしております。また、前連結会計年度との対比については、前年度の金額を新しいセグメントに組み替えて比較しております。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ96,423千円増加し、1,232,210千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により支出した資金は108,999千円(前年同期比121,161千円の減少)となりました。これは、税金等調整前当期純損失161,078千円を計上していること、売上債権の増加及び仕入債務の減少等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により獲得した資金は21,835千円(前年同期比158,738千円の増加)となりました。これは、投資有価証券の取得による支出や有形固定資産の取得による支出等比較的大きな支出があった一方、投資有価証券の償還による収入や子会社株式の売却による収入があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は163,736千円(前年同期比300,803千円の減少)となりました。これは、新規の借入等によるものであります。

(注) 用語解説については、「第4提出会社の状況 6コーポレート・ガバナンスの状況等」の末尾に記載しております。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00986] S10058TX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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