有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10059QN
富士フイルムホールディングス株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、写真感光材料やドキュメント等の事業で培った有機化学、無機化学、光学、解析、画像・ソフト等の幅広い基盤技術のもとで機能性材料、ファインケミカル、エレクトロニクス、メカトロニクス、生産プロセス等の技術領域で多様なコア技術を有しています。現在、さまざまな分野でビジネスを展開している当社グループでは、これらの基盤技術とコア技術を融合する商品設計技術によって、重点事業分野への研究開発を進める一方、将来を担う新規事業の創出も進めています。
加えて、富士フイルム㈱、富士ゼロックス㈱及び富山化学工業㈱等のグループシナジーを強化するとともに、他社とのアライアンス、M&A及び産官学との連携を強力に推進し、新たな成長軌道を確立してまいります。また、これまで富士フイルムグループが開発してきた優れた材料・製品を支える基盤技術やコア技術、開発中の新しい技術・材料・製品を直接触れていただきながら、ビジネスパートナーにソリューションを提案する施設として日本及び北米に「Open Innovation Hub」を開設しました。今後開設予定の欧州拠点を含め、「Open Innovation Hub」の仕組みを日・米・欧3拠点に展開することにより、ビジネスパートナーが持つ課題やアイデア、潜在的なニーズと自社の技術を結びつけ、画期的な新しい製品・技術・サービスを生み出し、イノベーションを起こしていきます。
当連結会計年度における研究開発費の総額は161,144百万円(前年度比2.0%減)、売上高比6.5%となりました。
当連結会計年度の主な研究開発の成果は次のとおりであります。
各セグメントに配賦していない汎用性の高い上記基盤技術の強化、新規事業創出のための基礎研究費は25,681百万円です。
(1)イメージング ソリューション部門
フォトイメージング事業では、デジタルカメラやスマートフォン、パソコンに保管されている沢山の画像等を簡単に取り込み、独自の画像解析ソフトで自動的にカテゴリーごとに整理して保管するデジタルフォトアルバム「Wonder Photo Box(ワンダーフォトボックス)」を開発しました。
光学・電子映像事業では、卓越した写真画質と多彩な絵作りを実現する「Xシリーズ」のラインアップとして、プレミアムコンパクトデジタルカメラの「FUJIFILM X100T」「FUJIFILM X30」を開発し、発売しました。「FUJIFILM X100T」は、光学ファインダー内でピントエリアのデジタル映像を拡大表示でき、正確なピント合わせを可能とした「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を搭載しています。「FUJIFILM X30」は、0.65倍の大型表示倍率、クリアで高精細なファインダー画面、表示タイムラグ0.005秒を実現する「リアルタイム・ビューファインダー」を搭載しています。また、「Xシリーズ」の交換レンズラインアップとして、「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」を開発し、発売しました。更に、4Kカメラに対応した放送用ズームレンズとして「FUJINON UA80x9」「FUJINON UA22x8」を開発しました。
本部門の研究開発費は、6,806百万円となりました。
(2)インフォメーション ソリューション部門
メディカルシステム事業では、高い抗菌性能と持続性を合わせ持つ新開発の抗菌コート技術「HYDRO AG(ハイドロエージー)」によりカセッテ全面を、銀系抗菌剤を含有した超親水性膜でコーティングした「抗菌仕様」のX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Smart(カルネオスマート)」を開発し、発売しました。「HYDRO AG」は、塗布膜の内部からも銀イオンが供給され、抗菌効果が持続する抗菌コート技術です。また、レーザー光源搭載の内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用の新ラインアップとして、上部消化管用経鼻内視鏡「EG-L580NW」を開発し、発売しました。本内視鏡で撮影した画像には、粘膜のわずかな色の違いを強調して、炎症の診断をサポートする「LASEREO」用特殊光色彩強調機能「LCI(Linked Color Imaging)」を利用することができます。
医薬品事業では、米国で2014年8月に抗がん剤「FF-10501」の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)を対象とする臨床第I相試験を、2015年1月に新規マクロライド系抗菌薬「T-4288」の国内臨床第Ⅱ相試験を開始する等、着実にパイプラインの臨床開発を進めています。また、バイオ医薬品の受託製造会社であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA.,Inc.とFUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limitedは、高生産性細胞作製技術「Apollo™(アポロ)」を開発しました。この「Apollo™」により、バイオ医薬品の量産に適した動物細胞株を当社従来比約2/3の期間で作製でき、培養タンク1L当たり、当社従来比約5倍のタンパク質産生を実現しました。
再生医療事業では、再生医療のための細胞培養に必要な細胞外マトリックス「cellnest(セルネスト)ヒトⅠ型コラーゲン様リコンビナントペプチド」(以下、「セルネスト」と記述します。)を開発し、発売しました。「セルネスト」は、動物由来成分を含まず、高い安全性・生体適合性と優れた細胞接着性を実現しています。また、国内で再生医療製品を上市している㈱ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下、「J-TEC」と記述します。)を連結子会社化し、米国のiPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーであるCellular Dynamics International, Inc.(以下、「CDI社」と記述します。)を買収することにより、再生医療分野への取り組みを強化しています。CDI社のiPS細胞関連技術・ノウハウと富士フイルム㈱の高機能素材技術・エンジニアリング技術やJ-TECの品質マネージメントシステムとのシナジーを発揮させ、再生医療製品の開発加速、再生医療の事業領域の拡大を図るとともに、再生医療の産業化に貢献していくことを目指します。
ライフサイエンス事業では、育毛有効成分として広く用いられているグリチルレチン酸を独自の「ナノシェル技術」により80ナノメートルサイズで水に高濃度に分散した「ナノグリチルレチン酸」を開発しました。「ナノグリチルレチン酸」の開発により、育毛を阻害するエタノールを使わずに毛穴への浸透が可能となりました。また、人の毛髪内部に存在し、毛髪のハリ・コシに寄与する成分「ヒト型ヘアセラミド」を当社独自の技術により20ナノメートルサイズで高濃度分散した「ヒト型ナノヘアセラミド」を開発しました。これら「ナノグリチルレチン酸」「ヒト型ナノヘアセラミド」を配合した「ASTALIFT SCALP FOCUS(アスタリフト スカルプフォーカス)」を開発し、発売しました。「アスタリフト スカルプフォーカス」はスカルプエッセンス(頭皮用美容液)、シャンプー、コンディショナーの全3品目、3品種をラインアップとして展開しています。また、シミやたるみの原因となる紫外線最長波領域「Deep UVA」までしっかりカットする紫外線防御剤「D-UVガード」配合の多機能UVクリア美容液「アスタリフト ホワイト パーフェクトUV クリアソリューション」を開発し、発売しました。
高機能材料では、海水の淡水化や排水処理等、環境面での利用分野が拡大すると予想されるイオン交換膜の開発を行っています。イオン交換膜とはイオンを選択透過させる膜で、イオンの選択透過性を利用して、硬水を軟水化したり、海水からの製塩、超純水等の製造にも使われます。
電子材料事業では、半導体製造用ネガ型有機溶剤現像リソグラフィープロセス(NTIプロセス)の開発に関する功績で、第63回(2014年度)日本化学会「化学技術賞」を受賞しました。NTIプロセスは、ArF露光装置でのさらなる微細化を可能とする新しいパターニングプロセスです。
記録メディア事業では、「バリウムフェライト磁性体を用いた大容量データテープカートリッジの量産技術」で、第61回(2014年度)「大河内記念賞」を受賞しました。本受賞は、「バリウムフェライト(BaFe)磁性体」を世界で初めてデータ記録用磁気テープの材料に採用し、テープ容量を飛躍的に向上させるとともに、高品質でコスト面に優れたデータテープカートリッジの量産化を実現して、効率的なデータ保存システムの普及に貢献したことが高く評価されたものです。さらに、IBMと共同で、BaFe磁性体を採用した磁気テープの実走行試験を行い、塗布型磁気テープにおいて面記録密度123Gbpsiでのデータ記録・再生を実証しました。2014年5月にIBMと共同で実証した面記録密度85.9Gbpsiを、BaFe磁性体の磁気特性を大幅に向上させること等により、わずか1年で大きく更新し、さらなる高容量化につながる技術を確立しました。
本部門の研究開発費は、65,723百万円となりました。
当社グループにおける新薬開発状況は以下のとおりです。(2015年5月現在)
(3)ドキュメント ソリューション部門
オフィス市場向けには、コンパクトで高い生産性と使いやすさを実現したフルカラーおよびモノクロA4デジタル複合機の「ApeosPort-V C3320」「ApeosPort-V 4020」を発売しました。中小規模事業所市場向けには、カラー化促進を狙った低価格なフルカラーA3デジタル複合機「DocuCentre SC2021」(日本国内市場)と「DocuCentre SC2020」(中国を含むアジア太平洋地域市場)をそれぞれ開発し、発売しました。エントリープロダクションカラー市場向けには、コンパクトで高画質を実現した「Versant™ 2100 Press」と「Versant™ 80 Press」を開発し、発売しました。また、ゴールドおよびシルバートナーを新たに開発し、業界初の両色を提供できる新プロダクションプリンター「Color 1000i Press」に搭載し、発売しました。
ソリューション・サービス関連では、モバイル環境での効率的なドキュメントハンドリングを支援するためのソフトウェア「DocuWorks Mobile for Android」や「DocuWorks Mobile for iOS」、クラウドサービス「モバイルあんしんマネジメントサービス」等の提供を開始しました。
また、富士ゼロックス㈱が複合機向けに独自開発した面発光型半導体レーザー素子VCSEL技術を応用した光ファイバーによるデータ伝送技術により、4K映像・音声データとLANデータを同時伝送できる光伝送器を世界で初めて※実用化しました。800mまでの長距離伝送を実現し、映像コミュニケーションの可能性を広げる新たなソリューションを提供します。
※4K HDMI信号を800m長距離伝送可能かつ同時にLAN通信(1000BASE-T)ができるHDMI規格認証を取得した機器として(2015年3月31日現在 富士ゼロックス㈱調べ)
本部門の研究開発費は、62,934百万円となりました。
加えて、富士フイルム㈱、富士ゼロックス㈱及び富山化学工業㈱等のグループシナジーを強化するとともに、他社とのアライアンス、M&A及び産官学との連携を強力に推進し、新たな成長軌道を確立してまいります。また、これまで富士フイルムグループが開発してきた優れた材料・製品を支える基盤技術やコア技術、開発中の新しい技術・材料・製品を直接触れていただきながら、ビジネスパートナーにソリューションを提案する施設として日本及び北米に「Open Innovation Hub」を開設しました。今後開設予定の欧州拠点を含め、「Open Innovation Hub」の仕組みを日・米・欧3拠点に展開することにより、ビジネスパートナーが持つ課題やアイデア、潜在的なニーズと自社の技術を結びつけ、画期的な新しい製品・技術・サービスを生み出し、イノベーションを起こしていきます。
当連結会計年度における研究開発費の総額は161,144百万円(前年度比2.0%減)、売上高比6.5%となりました。
当連結会計年度の主な研究開発の成果は次のとおりであります。
各セグメントに配賦していない汎用性の高い上記基盤技術の強化、新規事業創出のための基礎研究費は25,681百万円です。
(1)イメージング ソリューション部門
フォトイメージング事業では、デジタルカメラやスマートフォン、パソコンに保管されている沢山の画像等を簡単に取り込み、独自の画像解析ソフトで自動的にカテゴリーごとに整理して保管するデジタルフォトアルバム「Wonder Photo Box(ワンダーフォトボックス)」を開発しました。
光学・電子映像事業では、卓越した写真画質と多彩な絵作りを実現する「Xシリーズ」のラインアップとして、プレミアムコンパクトデジタルカメラの「FUJIFILM X100T」「FUJIFILM X30」を開発し、発売しました。「FUJIFILM X100T」は、光学ファインダー内でピントエリアのデジタル映像を拡大表示でき、正確なピント合わせを可能とした「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を搭載しています。「FUJIFILM X30」は、0.65倍の大型表示倍率、クリアで高精細なファインダー画面、表示タイムラグ0.005秒を実現する「リアルタイム・ビューファインダー」を搭載しています。また、「Xシリーズ」の交換レンズラインアップとして、「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」を開発し、発売しました。更に、4Kカメラに対応した放送用ズームレンズとして「FUJINON UA80x9」「FUJINON UA22x8」を開発しました。
本部門の研究開発費は、6,806百万円となりました。
(2)インフォメーション ソリューション部門
メディカルシステム事業では、高い抗菌性能と持続性を合わせ持つ新開発の抗菌コート技術「HYDRO AG(ハイドロエージー)」によりカセッテ全面を、銀系抗菌剤を含有した超親水性膜でコーティングした「抗菌仕様」のX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Smart(カルネオスマート)」を開発し、発売しました。「HYDRO AG」は、塗布膜の内部からも銀イオンが供給され、抗菌効果が持続する抗菌コート技術です。また、レーザー光源搭載の内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用の新ラインアップとして、上部消化管用経鼻内視鏡「EG-L580NW」を開発し、発売しました。本内視鏡で撮影した画像には、粘膜のわずかな色の違いを強調して、炎症の診断をサポートする「LASEREO」用特殊光色彩強調機能「LCI(Linked Color Imaging)」を利用することができます。
医薬品事業では、米国で2014年8月に抗がん剤「FF-10501」の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)を対象とする臨床第I相試験を、2015年1月に新規マクロライド系抗菌薬「T-4288」の国内臨床第Ⅱ相試験を開始する等、着実にパイプラインの臨床開発を進めています。また、バイオ医薬品の受託製造会社であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA.,Inc.とFUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limitedは、高生産性細胞作製技術「Apollo™(アポロ)」を開発しました。この「Apollo™」により、バイオ医薬品の量産に適した動物細胞株を当社従来比約2/3の期間で作製でき、培養タンク1L当たり、当社従来比約5倍のタンパク質産生を実現しました。
再生医療事業では、再生医療のための細胞培養に必要な細胞外マトリックス「cellnest(セルネスト)ヒトⅠ型コラーゲン様リコンビナントペプチド」(以下、「セルネスト」と記述します。)を開発し、発売しました。「セルネスト」は、動物由来成分を含まず、高い安全性・生体適合性と優れた細胞接着性を実現しています。また、国内で再生医療製品を上市している㈱ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下、「J-TEC」と記述します。)を連結子会社化し、米国のiPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーであるCellular Dynamics International, Inc.(以下、「CDI社」と記述します。)を買収することにより、再生医療分野への取り組みを強化しています。CDI社のiPS細胞関連技術・ノウハウと富士フイルム㈱の高機能素材技術・エンジニアリング技術やJ-TECの品質マネージメントシステムとのシナジーを発揮させ、再生医療製品の開発加速、再生医療の事業領域の拡大を図るとともに、再生医療の産業化に貢献していくことを目指します。
ライフサイエンス事業では、育毛有効成分として広く用いられているグリチルレチン酸を独自の「ナノシェル技術」により80ナノメートルサイズで水に高濃度に分散した「ナノグリチルレチン酸」を開発しました。「ナノグリチルレチン酸」の開発により、育毛を阻害するエタノールを使わずに毛穴への浸透が可能となりました。また、人の毛髪内部に存在し、毛髪のハリ・コシに寄与する成分「ヒト型ヘアセラミド」を当社独自の技術により20ナノメートルサイズで高濃度分散した「ヒト型ナノヘアセラミド」を開発しました。これら「ナノグリチルレチン酸」「ヒト型ナノヘアセラミド」を配合した「ASTALIFT SCALP FOCUS(アスタリフト スカルプフォーカス)」を開発し、発売しました。「アスタリフト スカルプフォーカス」はスカルプエッセンス(頭皮用美容液)、シャンプー、コンディショナーの全3品目、3品種をラインアップとして展開しています。また、シミやたるみの原因となる紫外線最長波領域「Deep UVA」までしっかりカットする紫外線防御剤「D-UVガード」配合の多機能UVクリア美容液「アスタリフト ホワイト パーフェクトUV クリアソリューション」を開発し、発売しました。
高機能材料では、海水の淡水化や排水処理等、環境面での利用分野が拡大すると予想されるイオン交換膜の開発を行っています。イオン交換膜とはイオンを選択透過させる膜で、イオンの選択透過性を利用して、硬水を軟水化したり、海水からの製塩、超純水等の製造にも使われます。
電子材料事業では、半導体製造用ネガ型有機溶剤現像リソグラフィープロセス(NTIプロセス)の開発に関する功績で、第63回(2014年度)日本化学会「化学技術賞」を受賞しました。NTIプロセスは、ArF露光装置でのさらなる微細化を可能とする新しいパターニングプロセスです。
記録メディア事業では、「バリウムフェライト磁性体を用いた大容量データテープカートリッジの量産技術」で、第61回(2014年度)「大河内記念賞」を受賞しました。本受賞は、「バリウムフェライト(BaFe)磁性体」を世界で初めてデータ記録用磁気テープの材料に採用し、テープ容量を飛躍的に向上させるとともに、高品質でコスト面に優れたデータテープカートリッジの量産化を実現して、効率的なデータ保存システムの普及に貢献したことが高く評価されたものです。さらに、IBMと共同で、BaFe磁性体を採用した磁気テープの実走行試験を行い、塗布型磁気テープにおいて面記録密度123Gbpsiでのデータ記録・再生を実証しました。2014年5月にIBMと共同で実証した面記録密度85.9Gbpsiを、BaFe磁性体の磁気特性を大幅に向上させること等により、わずか1年で大きく更新し、さらなる高容量化につながる技術を確立しました。
本部門の研究開発費は、65,723百万円となりました。
当社グループにおける新薬開発状況は以下のとおりです。(2015年5月現在)
開発番号 | 薬効・適応症 | 剤形 | 地域 | 状況 |
T-705 | 抗インフルエンザウィルス薬 | 経口 | 米国 | PhⅢ実施中 |
T-3811 | キノロン系合成抗菌薬 | 経口 | 中国 | 承認申請中 |
T-2307 | 抗真菌薬 | 注射 | 米国 | PhⅠ終了 |
T-817MA | アルツハイマー型認知症治療薬 | 経口 | 米国 日本 | PhⅡ実施中 PhⅡ実施中 |
T-4288 | マクロライド系抗菌薬 | 経口 | 日本 | PhⅡ実施中 |
ITK-1 | 去勢抵抗性前立腺がん治療薬 | 注射 | 日本 | PhⅢ実施中 |
FF-10501 | 再発・難治性骨髄異形性症候群治療薬 | 経口 | 日本 米国 | PhⅠ実施中 PhⅠ実施中 |
FF-21101 | 進行・再発非小細胞肺がん/膵がん治療薬(Armed抗体) | 注射 | 米/欧/日 | 非臨床試験実施中 |
FF-10502 | 進行・再発膵がん/卵巣がん治療薬 | 注射 | 米/欧/日 | 非臨床試験実施中 |
F-1311 | 前立腺がん診断薬(放射性医薬品) | 日本 | PhⅡ実施中 |
(3)ドキュメント ソリューション部門
オフィス市場向けには、コンパクトで高い生産性と使いやすさを実現したフルカラーおよびモノクロA4デジタル複合機の「ApeosPort-V C3320」「ApeosPort-V 4020」を発売しました。中小規模事業所市場向けには、カラー化促進を狙った低価格なフルカラーA3デジタル複合機「DocuCentre SC2021」(日本国内市場)と「DocuCentre SC2020」(中国を含むアジア太平洋地域市場)をそれぞれ開発し、発売しました。エントリープロダクションカラー市場向けには、コンパクトで高画質を実現した「Versant™ 2100 Press」と「Versant™ 80 Press」を開発し、発売しました。また、ゴールドおよびシルバートナーを新たに開発し、業界初の両色を提供できる新プロダクションプリンター「Color 1000i Press」に搭載し、発売しました。
ソリューション・サービス関連では、モバイル環境での効率的なドキュメントハンドリングを支援するためのソフトウェア「DocuWorks Mobile for Android」や「DocuWorks Mobile for iOS」、クラウドサービス「モバイルあんしんマネジメントサービス」等の提供を開始しました。
また、富士ゼロックス㈱が複合機向けに独自開発した面発光型半導体レーザー素子VCSEL技術を応用した光ファイバーによるデータ伝送技術により、4K映像・音声データとLANデータを同時伝送できる光伝送器を世界で初めて※実用化しました。800mまでの長距離伝送を実現し、映像コミュニケーションの可能性を広げる新たなソリューションを提供します。
※4K HDMI信号を800m長距離伝送可能かつ同時にLAN通信(1000BASE-T)ができるHDMI規格認証を取得した機器として(2015年3月31日現在 富士ゼロックス㈱調べ)
本部門の研究開発費は、62,934百万円となりました。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00988] S10059QN)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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