有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004FPS
ライオン株式会社 研究開発活動 (2014年12月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、「健康」「快適」「環境」をキーワードに、お客様に新しい価値を提供し、顧客満足を最優先した研究開発に取り組んでおります。技術革新こそが社会にとっての新しい価値創造につながるという考えのもと、人々の健康の維持・増進や清潔で快適な生活を支え、確かなエビデンスに基づき効果を実感いただける製品と技術の開発に注力しております。また、環境保全、省資源、安全志向など人と地球に配慮した技術の開発にも努めております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、94億3千9百万円であります。
各セグメントの研究開発活動は下記のとおりです。
一般用消費財事業では、オーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア、リビングケア、薬品、その他の6つの事業分野に分け、研究開発を行っています。
① オーラルケア事業分野では、口腔科学を中心とする研究成果を活かして、歯磨、歯刷子、口中剤などの開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
う蝕予防ブランド「クリニカ」は、「予防歯科」をテーマに、フッ素が長く留まる高密着フッ素処方と3つの薬用成分配合で歯のトラブルの原因をトータルケアする「クリニカアドバンテージハミガキ」、当社独自の長時間殺菌処方でムシ歯を予防する「クリニカアドバンテージデンタルリンス」、奥歯の歯間にも挿入しやすい「クリニカ アドバンテージデンタルフロスY字タイプ」を開発、導入し、歯科専門家が奨めるセルフケアを実践するシリーズとして一新しました。また、歯周病予防ブランド「システマ」から、おとろえてきた歯ぐき細胞を活性化し、歯周病(歯肉炎・歯周炎)を防いで健康な歯ぐきを保つ「ハグキプラスシリーズ(ハミガキ・デンタルリンス)」を開発、導入いたしました。「システマハグキプラスハミガキ」は、コーティング剤配合の高吸収処方で薬用成分が歯ぐきに吸収されやすく効果的に作用します。また、刺激が少なく歯ぐきをやさしくじっくりケアできる設計となっています。
② ビューティケア事業分野では、皮膚科学、毛髪科学、界面科学を中心とする研究成果を活かして、ハンドソープ、ボディソープ、制汗剤などのスキンケア製品及びシャンプー、リンス、育毛剤などのヘアケア製品の開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
制汗剤ブランドの「Ban(バン)」から、汗をしっかり抑えてワキ汗ジミを気にせずに過ごすことのできるロールオンタイプの新直塗り剤「Ban汗ブロックロールオン」を開発、導入いたしました。ナノイオン制汗成分とアニオンポリマーが肌に密着し、ナノイオン制汗成分が汗の出口にフタをする制汗技術「ナノイオンブロック効果」を採用しました。
また、「キレイキレイ」ブランドから、子どもが楽しく手洗いすることを応援するために、「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ ラムネの香り」を開発・導入しました。
③ ファブリックケア事業分野では、界面科学を中心とする研究成果を活かして、衣料用洗剤、柔軟仕上げ剤などの製品開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
伸張している液体洗剤カテゴリーにおいて、ダブル酵素配合の“新ナノ洗浄”で家族それぞれの衣類から感じる異なるニオイ(世代臭)をしっかり落とす超コンパクト衣料用液体洗剤「トップNANOX(ナノックス)」を開発・導入しました。また、多糖分解酵素を新配合し、洗濯槽のカビ発生の一因であるバイオフィルムまで洗い落とすことで、大切な家族の衣類を菌やカビから守る効果を向上させた超コンパクト衣料用液体洗剤「トップHYGIA(ハイジア)」を開発・導入しました。さらに、香りをもっと楽しみたいお客様に向け、当社独自の“ダブルの香りキープ成分”の配合により、贅沢なアロマの香りが長続きする柔軟剤入り超コンパクト衣料用液体洗剤「香りつづくトップAROMA PLUS(アロマプラス)」を開発・導入しました。おしゃれ着洗剤分野では、シルキータッチ成分を新配合して毛玉抑制効果に優れ、ドレス型形状の新ボトルも採用したおしゃれ着用洗剤「アクロン」を開発・導入しました。
仕上げ剤分野では、アロマヴェール成分を新配合し、奥深い香りを一層長続きさせた柔軟仕上げ剤「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ」と、柔軟仕上げ剤とおそろいの香り成分を増量した香りづけミスト「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ 香りのミスト」に新香調「マリアの香り」を開発・導入しました。
④ リビングケア事業分野では、界面科学を中心とする研究成果を活かして、台所用洗剤、住居用洗剤及び調理用品などの製品開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
住居用洗剤ブランドの「ルック」からは、銀イオンの煙で天井に潜む黒カビの原因菌を除菌し浴室をまるごと防カビする「ルックおふろの防カビくん煙剤 せっけんの香り」を開発、追加導入しました。また調理用品ブランドの「リード」からは、1枚ずつ簡単に取り出せて少量の調理に無駄なく気軽に使えるコンパクトサイズの「リード ヘルシークッキングペーパー スマートタイプ」を開発、導入しました。
⑤ 薬品事業分野では、製剤技術や薬効・薬理技術を中心とする研究成果を活かして、人々のセルフメディケーション意識を支える一般用医薬品、ヘルスケア製品、殺虫剤などの開発を行なっています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
解熱鎮痛薬ブランドの「バファリン」から、当社独自の処方と製剤技術により、つらい痛みに対して優れた効き目が素早く発現し、更に胃粘膜保護成分の働きで胃にもやさしい、最上位アイテムの「バファリンプレミアム」を開発、導入しました。また、外用鎮痛消炎剤ブランドの「ハリックス」から、有効成分フェルビナクとアルニカチンキの働きで肩こり痛などに優れた効き目を発揮し、外出時や就寝時などライフスタイルに合わせて使い分けができる「ハリックスほぐリラ」(ロールオンタイプ、貼付剤タイプ)を開発、導入しました。
さらに、殺虫剤ブランド「バルサン」から、さわやかな香りで使用後にイヤなニオイを残さず、火災警報器に反応しない「香るバルサン フレッシュローズの香り」、「香るバルサン クリアシトラスの香り」の2品を開発、導入しました。
⑥ 通信販売事業では、生命科学および食品科学を中心とする研究成果を活かし、健康寿命の延伸およびQOLの維持・向上に向けた製品開発を行っています。
主力製品である「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」に加えて、「お休み」をサポートする「グッスミン」ブランドより、清酒酵母を配合し、お休みの“質”を高めQOLを維持・向上する「グッスミン 酵母のちから」を開発、導入しました。
ペット事業では、オールライオンの技術の強みを生かした新製品の開発・導入に努めております。当連結会計年度の主要な成果としては、15品目42アイテムの新製品・改良製品を発売、事業の強化に寄与しました。
オーラルケア分野では、愛犬が噛むだけで歯の汚れや歯垢を落とす「PETKISS(ペットキッス) 食後の歯みがきガム」を全面改良するとともに、高機能タイプの「PETKISS ADVANTAGE」(ペットキッス アドバンテージ)シリーズとして「おやすみ前の歯みがきガム」を追加発売し、ペットに対するオーラルケア行動の習慣化に向けてペットオーナー様にオーラルケアガムの使用場面を提案することで、当該市場の拡大に努めました。オーラルケア用品では、簡単に歯垢ケアができる波型スポンジ歯ブラシと、きちんと歯周ケアができる超極細毛歯ブラシの2つの機能を1本に集約した「PETKISS ツインヘッド歯ブラシ」を新発売、ガムから用品までペットオーラルケアの製品ラインを「PETKISS」ブランドのもと拡充いたしました。同時に、「歯みがきの重要性の告知」と「オーラルケアの効能の伝播」を目的とした「ライオン ペットオーラルケア相談室」を全国で開催し、ペットオーナー様にオーラルケアの基礎知識や用品の使い方・慣れさせ方などをお伝えすることで、オーラルケア意識の啓発・向上に寄与いたしました。
また、獣医師や動物看護師といった専門家を対象とした動物病院内セミナーや獣医歯科セミナーの開催等を通じ専門家へのアプローチを強化し、動物病院向けオーラルケアブランド「VET'S DOCTOR SPEC」(ベッツ ドクター スペック)の育成に努め、動物病院でのお取扱いの大幅な増加を実現いたしました。
ボディケア分野では、室内飼育率の高まりでヒトとペットとの距離がより縮まっているゆえに気になるペット特有のニオイや抜け毛を防ぐ「ペット用品の洗剤」を新発売し、ペットの敷物やタオル・ウェア等を清潔にするランドリーケア市場を創出しました。また、「毎日でも洗える」「のみとり」などの汎用のリンスインシャンプーシリーズでは、ペットの敏感な肌を守るために全面改良、第三者機関による「刺激性なし判定」を受けた新処方とし、ペットオーナー様の安全・安心志向に対応しました。
猫サニタリー分野では、「ニオイをとる砂香りプラス」に猫がやすらぎを感じる大好きなハーブの香りをブレンドし、「ニオイをとる砂 フローラルソープの香り」「同 リラックスグリーンの香り」として改良、トイレに流せるタイプの「ニオイをとるおから砂」は、新たに吸収促進剤を配合し、サッと小さく固めてすばやく消臭する機能を高めて改良発売いたしました。
犬サニタリー分野では、わが子のように愛犬に愛情を注ぐペットオーナー様のために清潔で楽しめる「アロマで消臭ペットシート」を改良、吸収力のアップと共にフローラルラベンダーの香りが長く続いてしっかり消臭、見て楽しいスヌーピーの愛らしいキャラクターが印刷されたデザインシートで、さらに楽しく使いやすく改良いたしました。
当事業に関わる研究開発費は、81億7千7百万円であります。
(2) 産業用品事業
[日本国内]
① 化学品事業では、化学品研究所を中心として界面科学と合成技術を基盤とする研究成果を活かし、導電性材料、土木建築用薬剤、紙薬剤、水系洗浄剤などの研究開発を行っています。
当連結会計年度の主な研究成果は次のとおりです。
主力商品であるケッチェンブラックに加えて新たな導電性カーボン「ライオナイトEC200L」、「カーボンECP-FP」を開発するとともに、これらのカーボンを配合した導電性コンパウンドを「レオパウンド」シリーズとして開発しています。また、公共インフラ整備事業への貢献を目指した土木関連薬剤や、古紙リサイクル用脱墨剤など幅広い分野に対する材料開発を進めています。
一方社油脂工業㈱の研究所では、界面化学、高分子化学をベースに、ゴム薬剤分野、ポリマー分野、繊維薬剤分野、化成品分野の研究開発を行っております。
当連結会計年度では、ゴム薬剤分野、ポリマー分野に注力し、工業用機能化学品の開発を推進致しました。
ゴム薬剤分野では引き続き「タイヤ用防着剤」「ゴムホース用離型剤」を海外ユーザーへ広めることができました。また、ポリマー分野では高い目標品質をクリアできる「タッチパネル部材保護用粘着剤」の開発を進めることができました。繊維薬剤分野では「アクリル繊維用耐久帯電防止剤」に代表される繊維加工薬剤の高機能化を果たし、化成品分野では「紙用撥水剤」の耐熱性向上などの研究開発を進めてまいりました。
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ㈱の研究所では、天然油脂からの脂肪酸を原料とした脂肪酸窒素誘導体の合成とその応用研究に注力しております。
当連結会計年度では、第四級アンモニウム塩の製造技術を活かし、粘土鉱物の表面処理剤、食品工業用洗浄・除菌基剤、樹脂用抗菌剤を開発しました。
ポリマー重合触媒や相間移動触媒として使用される特殊四級アンモニウム塩や洗剤、柔軟剤、ヘアコンディショナーなどのホームプロダクツ分野に向けた製品の開発も推進しております。
② レストラン・居酒屋・集団給食などの外食・中食産業、食品工場、病院・介護施設、クリーニング向けの業務用洗浄剤などの製品開発と製造、販売、並びにこれらのお客様の食の安心・安全をサポートする衛生診断や衛生講演をはじめとする総合衛生管理ビジネスをライオンハイジーン㈱が行っております。
当連結会計年度の主な成果といたしましては、食器洗浄機分野では、スポットクリア成分の働きで、リンス剤を使わなくても食器をキレイに素早く仕上げる「マイスターシャインリキッドNR」5kgを追加し、お客様のランニングコストの削減に貢献しております。
サニテーション分野では、衛生管理の基本となる手洗い関連の商品として「キレイキレイ薬用泡ハンドソープフローラルソープの香り」550mlと4Lを追加し、商品ラインアップの充実を図るとともに、お客様の衛生管理に寄与しております。
インバス分野では、デオドラント効果のある医薬部外品「キレイキレイせいけつボディソープ」と「ソフトインワンシャンプースッキリデオドラント」4Lと10Lをそれぞれ新発売いたしました。また、好評を博しております「レオナイスシリーズ」に「レオナイスさっぱりボディソープ」4.5Lと18Lを追加し、業務用の幅広いお客様のニーズにお応えしております。
クリーニング分野では、超節水型連続洗濯機に対応した濃縮タイプのランドリー用粉末洗剤「エルサットパルスフロー」15kgを開発・導入しました。白さを維持する特殊再汚染防止成分の配合により、白く清潔なリネンの提供に貢献しております。
当事業に関わる研究開発費は、9億5千9百万円であります。
事業分野別の新製品・改良品は以下の通りです。
オーラルケア事業分野では、日本の主力ブランドである「システマシリーズ」のオーラルケア新製品を各国で発売しました。中国では、今後の高齢化に対応するために歯周病予防ハミガキを「システマ」ブランドで発売しました。現在好調に推移しているハブラシと併せて、「システマ」の商品ラインが拡大しました。韓国では、「システマ」ハブラシに「超スリムヘッド」の新技術を用いた「歯石ケアハブラシ」を新発売しました。先進技術を用いた薄いヘッド部は操作性に優れるので、奥歯の後ろ側の汚れまでをしっかりと落とす事ができます。
ビューティケア分野では、インドネシアで「エメロンシャンプー」「ジンクシャンプー」の使用感を向上させて改良新発売しました。また韓国で好調な「キレイキレイ」ブランド(現地名アイケクテ)」に見た目にも楽しい透明液体タイプの新製品を投入しました。
ハウスホールド分野では、好調な香港に続いて、昨年は台湾でも衣料用液体洗剤「ナノックス」を新発売しました。超濃縮タイプでニオイまでよく落ちると台湾のお客様から大変ご好評を頂いています。
当事業に関わる研究開発費は、3億2百万円であります。
なお、当事業に関連する日本国内での研究開発費は、一般用消費財事業に含まれております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、94億3千9百万円であります。
各セグメントの研究開発活動は下記のとおりです。
(1) 一般用消費財事業
[日本国内]一般用消費財事業では、オーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア、リビングケア、薬品、その他の6つの事業分野に分け、研究開発を行っています。
① オーラルケア事業分野では、口腔科学を中心とする研究成果を活かして、歯磨、歯刷子、口中剤などの開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
う蝕予防ブランド「クリニカ」は、「予防歯科」をテーマに、フッ素が長く留まる高密着フッ素処方と3つの薬用成分配合で歯のトラブルの原因をトータルケアする「クリニカアドバンテージハミガキ」、当社独自の長時間殺菌処方でムシ歯を予防する「クリニカアドバンテージデンタルリンス」、奥歯の歯間にも挿入しやすい「クリニカ アドバンテージデンタルフロスY字タイプ」を開発、導入し、歯科専門家が奨めるセルフケアを実践するシリーズとして一新しました。また、歯周病予防ブランド「システマ」から、おとろえてきた歯ぐき細胞を活性化し、歯周病(歯肉炎・歯周炎)を防いで健康な歯ぐきを保つ「ハグキプラスシリーズ(ハミガキ・デンタルリンス)」を開発、導入いたしました。「システマハグキプラスハミガキ」は、コーティング剤配合の高吸収処方で薬用成分が歯ぐきに吸収されやすく効果的に作用します。また、刺激が少なく歯ぐきをやさしくじっくりケアできる設計となっています。
② ビューティケア事業分野では、皮膚科学、毛髪科学、界面科学を中心とする研究成果を活かして、ハンドソープ、ボディソープ、制汗剤などのスキンケア製品及びシャンプー、リンス、育毛剤などのヘアケア製品の開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
制汗剤ブランドの「Ban(バン)」から、汗をしっかり抑えてワキ汗ジミを気にせずに過ごすことのできるロールオンタイプの新直塗り剤「Ban汗ブロックロールオン」を開発、導入いたしました。ナノイオン制汗成分とアニオンポリマーが肌に密着し、ナノイオン制汗成分が汗の出口にフタをする制汗技術「ナノイオンブロック効果」を採用しました。
また、「キレイキレイ」ブランドから、子どもが楽しく手洗いすることを応援するために、「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ ラムネの香り」を開発・導入しました。
③ ファブリックケア事業分野では、界面科学を中心とする研究成果を活かして、衣料用洗剤、柔軟仕上げ剤などの製品開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
伸張している液体洗剤カテゴリーにおいて、ダブル酵素配合の“新ナノ洗浄”で家族それぞれの衣類から感じる異なるニオイ(世代臭)をしっかり落とす超コンパクト衣料用液体洗剤「トップNANOX(ナノックス)」を開発・導入しました。また、多糖分解酵素を新配合し、洗濯槽のカビ発生の一因であるバイオフィルムまで洗い落とすことで、大切な家族の衣類を菌やカビから守る効果を向上させた超コンパクト衣料用液体洗剤「トップHYGIA(ハイジア)」を開発・導入しました。さらに、香りをもっと楽しみたいお客様に向け、当社独自の“ダブルの香りキープ成分”の配合により、贅沢なアロマの香りが長続きする柔軟剤入り超コンパクト衣料用液体洗剤「香りつづくトップAROMA PLUS(アロマプラス)」を開発・導入しました。おしゃれ着洗剤分野では、シルキータッチ成分を新配合して毛玉抑制効果に優れ、ドレス型形状の新ボトルも採用したおしゃれ着用洗剤「アクロン」を開発・導入しました。
仕上げ剤分野では、アロマヴェール成分を新配合し、奥深い香りを一層長続きさせた柔軟仕上げ剤「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ」と、柔軟仕上げ剤とおそろいの香り成分を増量した香りづけミスト「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ 香りのミスト」に新香調「マリアの香り」を開発・導入しました。
④ リビングケア事業分野では、界面科学を中心とする研究成果を活かして、台所用洗剤、住居用洗剤及び調理用品などの製品開発を行っています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
住居用洗剤ブランドの「ルック」からは、銀イオンの煙で天井に潜む黒カビの原因菌を除菌し浴室をまるごと防カビする「ルックおふろの防カビくん煙剤 せっけんの香り」を開発、追加導入しました。また調理用品ブランドの「リード」からは、1枚ずつ簡単に取り出せて少量の調理に無駄なく気軽に使えるコンパクトサイズの「リード ヘルシークッキングペーパー スマートタイプ」を開発、導入しました。
⑤ 薬品事業分野では、製剤技術や薬効・薬理技術を中心とする研究成果を活かして、人々のセルフメディケーション意識を支える一般用医薬品、ヘルスケア製品、殺虫剤などの開発を行なっています。
当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。
解熱鎮痛薬ブランドの「バファリン」から、当社独自の処方と製剤技術により、つらい痛みに対して優れた効き目が素早く発現し、更に胃粘膜保護成分の働きで胃にもやさしい、最上位アイテムの「バファリンプレミアム」を開発、導入しました。また、外用鎮痛消炎剤ブランドの「ハリックス」から、有効成分フェルビナクとアルニカチンキの働きで肩こり痛などに優れた効き目を発揮し、外出時や就寝時などライフスタイルに合わせて使い分けができる「ハリックスほぐリラ」(ロールオンタイプ、貼付剤タイプ)を開発、導入しました。
さらに、殺虫剤ブランド「バルサン」から、さわやかな香りで使用後にイヤなニオイを残さず、火災警報器に反応しない「香るバルサン フレッシュローズの香り」、「香るバルサン クリアシトラスの香り」の2品を開発、導入しました。
⑥ 通信販売事業では、生命科学および食品科学を中心とする研究成果を活かし、健康寿命の延伸およびQOLの維持・向上に向けた製品開発を行っています。
主力製品である「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」に加えて、「お休み」をサポートする「グッスミン」ブランドより、清酒酵母を配合し、お休みの“質”を高めQOLを維持・向上する「グッスミン 酵母のちから」を開発、導入しました。
ペット事業では、オールライオンの技術の強みを生かした新製品の開発・導入に努めております。当連結会計年度の主要な成果としては、15品目42アイテムの新製品・改良製品を発売、事業の強化に寄与しました。
オーラルケア分野では、愛犬が噛むだけで歯の汚れや歯垢を落とす「PETKISS(ペットキッス) 食後の歯みがきガム」を全面改良するとともに、高機能タイプの「PETKISS ADVANTAGE」(ペットキッス アドバンテージ)シリーズとして「おやすみ前の歯みがきガム」を追加発売し、ペットに対するオーラルケア行動の習慣化に向けてペットオーナー様にオーラルケアガムの使用場面を提案することで、当該市場の拡大に努めました。オーラルケア用品では、簡単に歯垢ケアができる波型スポンジ歯ブラシと、きちんと歯周ケアができる超極細毛歯ブラシの2つの機能を1本に集約した「PETKISS ツインヘッド歯ブラシ」を新発売、ガムから用品までペットオーラルケアの製品ラインを「PETKISS」ブランドのもと拡充いたしました。同時に、「歯みがきの重要性の告知」と「オーラルケアの効能の伝播」を目的とした「ライオン ペットオーラルケア相談室」を全国で開催し、ペットオーナー様にオーラルケアの基礎知識や用品の使い方・慣れさせ方などをお伝えすることで、オーラルケア意識の啓発・向上に寄与いたしました。
また、獣医師や動物看護師といった専門家を対象とした動物病院内セミナーや獣医歯科セミナーの開催等を通じ専門家へのアプローチを強化し、動物病院向けオーラルケアブランド「VET'S DOCTOR SPEC」(ベッツ ドクター スペック)の育成に努め、動物病院でのお取扱いの大幅な増加を実現いたしました。
ボディケア分野では、室内飼育率の高まりでヒトとペットとの距離がより縮まっているゆえに気になるペット特有のニオイや抜け毛を防ぐ「ペット用品の洗剤」を新発売し、ペットの敷物やタオル・ウェア等を清潔にするランドリーケア市場を創出しました。また、「毎日でも洗える」「のみとり」などの汎用のリンスインシャンプーシリーズでは、ペットの敏感な肌を守るために全面改良、第三者機関による「刺激性なし判定」を受けた新処方とし、ペットオーナー様の安全・安心志向に対応しました。
猫サニタリー分野では、「ニオイをとる砂香りプラス」に猫がやすらぎを感じる大好きなハーブの香りをブレンドし、「ニオイをとる砂 フローラルソープの香り」「同 リラックスグリーンの香り」として改良、トイレに流せるタイプの「ニオイをとるおから砂」は、新たに吸収促進剤を配合し、サッと小さく固めてすばやく消臭する機能を高めて改良発売いたしました。
犬サニタリー分野では、わが子のように愛犬に愛情を注ぐペットオーナー様のために清潔で楽しめる「アロマで消臭ペットシート」を改良、吸収力のアップと共にフローラルラベンダーの香りが長く続いてしっかり消臭、見て楽しいスヌーピーの愛らしいキャラクターが印刷されたデザインシートで、さらに楽しく使いやすく改良いたしました。
当事業に関わる研究開発費は、81億7千7百万円であります。
(2) 産業用品事業
[日本国内]① 化学品事業では、化学品研究所を中心として界面科学と合成技術を基盤とする研究成果を活かし、導電性材料、土木建築用薬剤、紙薬剤、水系洗浄剤などの研究開発を行っています。
当連結会計年度の主な研究成果は次のとおりです。
主力商品であるケッチェンブラックに加えて新たな導電性カーボン「ライオナイトEC200L」、「カーボンECP-FP」を開発するとともに、これらのカーボンを配合した導電性コンパウンドを「レオパウンド」シリーズとして開発しています。また、公共インフラ整備事業への貢献を目指した土木関連薬剤や、古紙リサイクル用脱墨剤など幅広い分野に対する材料開発を進めています。
一方社油脂工業㈱の研究所では、界面化学、高分子化学をベースに、ゴム薬剤分野、ポリマー分野、繊維薬剤分野、化成品分野の研究開発を行っております。
当連結会計年度では、ゴム薬剤分野、ポリマー分野に注力し、工業用機能化学品の開発を推進致しました。
ゴム薬剤分野では引き続き「タイヤ用防着剤」「ゴムホース用離型剤」を海外ユーザーへ広めることができました。また、ポリマー分野では高い目標品質をクリアできる「タッチパネル部材保護用粘着剤」の開発を進めることができました。繊維薬剤分野では「アクリル繊維用耐久帯電防止剤」に代表される繊維加工薬剤の高機能化を果たし、化成品分野では「紙用撥水剤」の耐熱性向上などの研究開発を進めてまいりました。
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ㈱の研究所では、天然油脂からの脂肪酸を原料とした脂肪酸窒素誘導体の合成とその応用研究に注力しております。
当連結会計年度では、第四級アンモニウム塩の製造技術を活かし、粘土鉱物の表面処理剤、食品工業用洗浄・除菌基剤、樹脂用抗菌剤を開発しました。
ポリマー重合触媒や相間移動触媒として使用される特殊四級アンモニウム塩や洗剤、柔軟剤、ヘアコンディショナーなどのホームプロダクツ分野に向けた製品の開発も推進しております。
② レストラン・居酒屋・集団給食などの外食・中食産業、食品工場、病院・介護施設、クリーニング向けの業務用洗浄剤などの製品開発と製造、販売、並びにこれらのお客様の食の安心・安全をサポートする衛生診断や衛生講演をはじめとする総合衛生管理ビジネスをライオンハイジーン㈱が行っております。
当連結会計年度の主な成果といたしましては、食器洗浄機分野では、スポットクリア成分の働きで、リンス剤を使わなくても食器をキレイに素早く仕上げる「マイスターシャインリキッドNR」5kgを追加し、お客様のランニングコストの削減に貢献しております。
サニテーション分野では、衛生管理の基本となる手洗い関連の商品として「キレイキレイ薬用泡ハンドソープフローラルソープの香り」550mlと4Lを追加し、商品ラインアップの充実を図るとともに、お客様の衛生管理に寄与しております。
インバス分野では、デオドラント効果のある医薬部外品「キレイキレイせいけつボディソープ」と「ソフトインワンシャンプースッキリデオドラント」4Lと10Lをそれぞれ新発売いたしました。また、好評を博しております「レオナイスシリーズ」に「レオナイスさっぱりボディソープ」4.5Lと18Lを追加し、業務用の幅広いお客様のニーズにお応えしております。
クリーニング分野では、超節水型連続洗濯機に対応した濃縮タイプのランドリー用粉末洗剤「エルサットパルスフロー」15kgを開発・導入しました。白さを維持する特殊再汚染防止成分の配合により、白く清潔なリネンの提供に貢献しております。
当事業に関わる研究開発費は、9億5千9百万円であります。
(3) 海外事業
海外事業では、中間所得層の拡大を背景に、付加価値の高い製品開発に注力して、関連会社で積極的な新製品投入を進めてまいりました。事業分野別の新製品・改良品は以下の通りです。
オーラルケア事業分野では、日本の主力ブランドである「システマシリーズ」のオーラルケア新製品を各国で発売しました。中国では、今後の高齢化に対応するために歯周病予防ハミガキを「システマ」ブランドで発売しました。現在好調に推移しているハブラシと併せて、「システマ」の商品ラインが拡大しました。韓国では、「システマ」ハブラシに「超スリムヘッド」の新技術を用いた「歯石ケアハブラシ」を新発売しました。先進技術を用いた薄いヘッド部は操作性に優れるので、奥歯の後ろ側の汚れまでをしっかりと落とす事ができます。
ビューティケア分野では、インドネシアで「エメロンシャンプー」「ジンクシャンプー」の使用感を向上させて改良新発売しました。また韓国で好調な「キレイキレイ」ブランド(現地名アイケクテ)」に見た目にも楽しい透明液体タイプの新製品を投入しました。
ハウスホールド分野では、好調な香港に続いて、昨年は台湾でも衣料用液体洗剤「ナノックス」を新発売しました。超濃縮タイプでニオイまでよく落ちると台湾のお客様から大変ご好評を頂いています。
当事業に関わる研究開発費は、3億2百万円であります。
なお、当事業に関連する日本国内での研究開発費は、一般用消費財事業に含まれております。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
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