有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004CWZ
アース製薬株式会社 業績等の概要 (2014年12月期)
(1) 業績
〈当連結会計年度の業績全般の概況〉
当連結会計年度におけるわが国の経済は、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動が徐々に緩和されるなど緩やかな回復基調にありますが、個人消費の持ち直しや企業収益の改善に陰りが見られるなど、景気の先行きに不透明感のある状況で推移しました。このような状況のなか、当社グループは「ベストクオリティで世界と共生」の基本理念のもと、“お客様の満足感・信頼感”の向上を目指し、引き続き「安全、安心、快適な生活空間の創造に貢献」をテーマに、創造的・革新的な製品開発及び独創的な衛生管理サービスの提供を行いました。また、積極的な営業展開やコスト削減の推進、経営資源の有効活用などを通じて、売上・利益の拡大に努めました。さらには100%子会社として白元アース㈱を新設し、民事再生手続きを申し立てた㈱白元の事業の一部を2014年9月1日付で譲り受けるなど将来の成長に向けた投資を行いました。
以上の結果、当連結会計年度におきましては、白元アース㈱の4ヵ月分(9月~12月)の業績を連結に取り込んだことが影響し、売上高1,458億58百万円(前期比7.5%増)、営業利益48億43百万円(前期比11.1%減)、経常利益60億20百万円(前期比6.9%減)、当期純利益17億5百万円(前期比42.9%減)と増収・減益となりました。
(参考) 白元アース㈱の4ヵ月分(9月~12月)の業績 | (単位:百万円) | ||
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
3,211 | △1,593 | △1,549 | △1,694 |
セグメントの業績の概要は次のとおりであります。
[家庭用品事業]
家庭用品事業におきましては、企業間競争が激しさを増すなか、消費増税に伴う駆け込み需要及びその反動による消費の停滞が一時的に見られ、当社グループの取り扱う製品の消費に一部若干の影響を受ける状況でした。このような状況のなか、殺虫剤や園芸用品などを中心に多くの新製品を発売したことや、殺虫剤の早期展開、広告宣伝・販売促進のマーケティング活動などを積極的に行い、市場の活性化と売上・利益の拡大に努めました。
以上の結果、当連結会計年度における当事業の売上高は1,331億25百万円(前期比8.6%増)、セグメント利益(営業利益)は38億41百万円(前期比2.5%減)となりました。なお、当連結会計年度に子会社として新設した白元アース㈱の業績は4ヵ月分(9月~12月)を取り込んでおります。
(家庭用品事業の業績) | (単位:百万円) | |||
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | 増減率 | |
殺虫剤部門 | 49,857 | 53,174 | 3,316 | 6.7% |
日用品部門 | 65,251 | 72,224 | 6,973 | 10.7% |
口腔衛生用品 | 32,196 | 33,690 | 1,493 | 4.6% |
入浴剤 | 16,810 | 19,367 | 2,557 | 15.2% |
その他日用品 | 16,243 | 19,166 | 2,922 | 18.0% |
ペット用品・その他部門 | 7,473 | 7,726 | 253 | 3.4% |
売 上 高 合 計 | 122,582 | 133,125 | 10,543 | 8.6% |
セグメント利益(営業利益) | 3,937 | 3,841 | △96 | △2.5% |
(注)売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高が含まれており、金額は前連結会計年度では5,034百万円、当連結会計年度では6,245百万円です。
部門別の主な状況は以下のとおりであります。
殺虫剤部門
殺虫剤部門において、市場は5月以降の最高気温が前年を下回り、また8月の記録的豪雨・日照不足など異常気象の影響を受けたことで低調に推移しました。その後、8月下旬に国内でデング熱症の感染が確認され、ハエ・蚊用殺虫剤、虫よけ剤を中心にシーズン終盤の店頭消化が著しく増加したことで、前期と同等の市場規模となりました。なお、当社の市場シェア(自社推計)は54.3%(前期比0.5ポイント増)と着実に拡大しました。このような状況のなか、スプレー式蚊とり『おすだけノーマット クリアタイプ 240回分』、不快害虫用殺虫剤『凍らすジェット冷凍殺虫』などの新製品が売上に寄与したほか、園芸用品では、除草剤(非農耕地用)の『おうちの草コロリ』シリーズが売上を大きく伸ばしました。さらには返品削減が寄与し、当部門の売上高は531億74百万円(前期比6.7%増)となりました。
日用品部門
口腔衛生用品分野においては、洗口液『モンダミン』や入れ歯関連用品『ポリグリップ』が前期を上回ったことに加え、知覚過敏予防ハミガキ『シュミテクト』が大幅に伸長したことで、売上高は336億90百万円(前期比4.6%増)となりました。入浴剤分野においては、主要ブランドである『バスロマン』や『きき湯』が売上を伸ばしたほか、秋に発売した新製品の売上寄与もあり、売上高は193億67百万円(前期比15.2%増)となりました。
その他日用品分野においては、衣類用防虫剤『ピレパラアース』が売上を伸ばし、秋に発売した新製品の防カビ剤『アースレッド お風呂の防カビ剤』も売上に寄与しました。また、白元アース㈱の業績が上乗せされたことで、売上高は191億66百万円(前期比18.0%増)となりました。
以上の結果、当部門の売上高は722億24百万円(前期比10.7%増)となりました。
ペット用品・その他部門
ペット用品・その他部門においては、ペット用殺虫剤は天候不順の影響があったものの、首輪などのペット用アクセサリー用品やペットフードが堅調に推移したことが寄与し、売上高は77億26百万円(前期比3.4%増)となりました。[総合環境衛生事業]
総合環境衛生事業におきましては、主要な顧客層である食品関連工場、医薬品・化粧品関連工場、包材関連工場が、急激な為替変動による原料やエネルギーコスト高、工場の統廃合などを背景にコスト削減の動きを強くする一方で、食品の異物混入事件や事故の発生により「安全・安心」に対する意識は高まり、高品質の衛生管理サービスが求められる状況でありました。このような状況のなか、引き続き技術開発力の強化を図り、差別化された品質保証サービスの開発に努めるとともに、各取引先の状況に応じた費用対効果の高いサービスの導入を通じて、契約の維持・拡大を図りました。
以上の結果、当連結会計年度における当事業の売上高は191億29百万円(前期比4.3%増)、セグメント利益(営業利益)は15億29百万円(前期比3.7%増)となりました。
(総合環境衛生事業の業績) | (単位:百万円) | |||
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | 増減率 | |
売 上 高 | 18,338 | 19,129 | 790 | 4.3% |
セグメント利益(営業利益) | 1,475 | 1,529 | 54 | 3.7% |
(注)売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高が含まれており、金額は前連結会計年度では148百万円、当連結会計年度では150百万円です。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べて4億17百万円減少し、124億26百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は63億80百万円となりました。これは、税金等調整前当期純利益55億67百万円、のれん償却額17億65百万円を計上したことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は104億22百万円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出25億89百万円、事業譲受による支出76億89百万円があったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加した資金は34億89百万円となりました。これは、長期借入金による増加が49億78百万円ありましたが、配当金の支払額が21億20百万円あったことなどによるものです。
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