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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10050Q6

有価証券報告書抜粋 サノヤスホールディングス株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、各事業分野において商品競争力の強化、事業分野拡大及びブランドイメージ向上を目指した各種の研究開発を積極的に推進した。当連結会計年度における当社グループ全体での研究開発費は297百万円である。

(1) 造船事業
造船事業では、温室効果ガスや窒素酸化物の排出規制等の環境問題、エネルギー効率の向上など、船舶を取り巻く社会要請に対応し、これらの課題解決に資する要素技術の研究・開発に重点的に取り組み、これらの研究成果を基盤として新船型を開発した。
新たな船型ラインナップとして、89千重量トン型ポストパナマックス・バルクキャリアーを開発し、市場に投入した。本船はCO₂排出基準を先取りした、燃費性能に優れたポストパナマックス船型で、船型開発技術と省エネ装置技術の融合により、浅喫水での大きな積高と低燃費を両立させた。現有船型については、2016年より適用のNOx排出三次規制に向けて、各船の開発設計に順次着手した。現在、2015年度以降の「主力船型の製品ラインナップ刷新」を図っている。
要素技術開発では、日本海事協会との共同研究において、「モニタリングデータの利用に関する研究」として、運航支援・モニタリングシステムを実装したパナマックス・バルクキャリアーの実海域での性能を分析・評価し、実海域での性能に関する知見を得た。さらに、「チップ船の風波浪中抵抗低減とレスバラスト化」などの研究開発に取り組み、計画通りの成果を得た。
当連結会計年度は、新規則対応も緊急の研究課題であり、「船内騒音規制への対応」については、騒音対策の策定が急がれるため、試運転で各種の計測を行い、データを収集した。さらに検証を進め、効果的な騒音対策の確立を目指していく。2015年7月以降の契約船に適用される「調和共通構造規則(CSR-H)」に対しては、主力船型の試設計・影響評価を行った。
設計基幹システムである「3D-CAD(FORAN)の開発」については、適用領域の拡大を最重要課題として、機能強化及び周辺システムとの連携強化に取り組んだ。平行して現業への活用展開を目指し、3Dモデルのデータ閲覧、出力ができるビューワーのユーザービリティ向上のための開発を実施した。なお、造船事業部門の研究開発費は262百万円である。

(2) 陸上事業
陸上事業では、多様な市場・顧客ニーズに応えるべく、経済性、安全性に優れ、環境にも配慮した新商品開発、研究に取り組んだ。
建設工事用機械においては、「1本構低床ロングスパンエレベータ」、「大型搬器の工事用エレベータ」の開発を実施した。いずれも、設置時間や揚重時間の短縮による現場効率の向上に加え、経年劣化対策等も盛り込んだ次世代エレベータとしての需要が期待できる。また、「小型クレーンの後続機種」の開発も行い、クレーン部の試作まで完了した。本機種は高自立という特徴が評価され、需要は大きく、2015年度以降に販売対応とすべく開発を継続する。
機械式駐車装置においては、「テロ対策用バリケード(スーパーボラード仁王)の長期実証試験」に着手した。本試験は、実施済みのK4衝突実験等に加え、耐久性、信頼性をより担保するために実施し、現在も継続中である。

化粧品・医薬品製造用の乳化装置及び攪拌機等においては、競合他社との差別化を視野に、新製品の開発に取り組んだ。「試験用下部循環式ミキサー」は少量試作に適した小型循環機で、顧客の製品試作に対し、タイムリーな対応が可能となった。「テスト用真空練合装置30型の改良」においては、練合ブレード羽根クリヤランスを極小化することにより、従来型に比べ攪拌効率を高めた。本機は製造温度をより正確に検知できる回転式温度センサーを装備し、品質の安定性も向上させた。この他、「上下振動式ミキサー特許取得」、「正逆転ホモミキサー開発」により生産性向上設備投資促進税制の装置認定を取得した。
環境工事においては、汚泥の再資源化が望まれており、汚泥の含水率の低減が課題となっている。このため、汚泥濃縮機、脱水機等からなる低含水率化装置を試作し、「低含水率化実証試験」を実施した。試験により、各脱水補助剤の効果、最終含水率などの実用化のための貴重なデータを得た。医療装置においては、医療廃棄物の「新型破砕機の試作」を行い、実証試験を完了した。従来機より小型化、低コスト化が図られており、信頼性も向上した。両者とも、早期の市場投入のための営業展開を推進する。なお、研究開発費は26百万円である。

(3) レジャー事業
レジャー事業では、顧客重視をキーワードに、他社との差別化、ブランドイメージ向上のための開発を実施した。「参加型回転式ファミリーライド」は、乗客が能動的に乗り物の動きを制御できる新形式ファミリーライドで、一部試作機の製作まで完了した。実機検証を経て新製品として市場に投入する予定である。「国産エアコンを搭載した観覧車ゴンドラ」では、乗客に快適な空の旅を提供すべく、性能・品質に優れた国産エアコンを搭載したゴンドラを設計・製作し、ロケーションにて性能検証を実施した。本ゴンドラは車椅子のまま乗車できる大きさとなっており、障害者にもフレンドリーな乗物とした。なお、研究開発費は9百万円である。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E25662] S10050Q6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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