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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10052U6

有価証券報告書抜粋 ハリマ化成グループ株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度における世界経済は、金融緩和政策の拡大により、原油価格の下落とともに、欧州における金融不安の再燃や、中国をはじめとする新興国経済にも下振れリスクが懸念される状況が続きました。また、米国では、景気回復が顕在化したものの、原油価格の下落を受け、金融緩和政策からの脱却までには踏み込めない状況が続きました。一方、国内経済は消費税増税後の反動減から景気の下振れ懸念がありましたが、円安の影響で輸出型企業には収益、雇用の回復が見られ、設備投資の持ち直しなど、緩やかな回復基調となりました。

当社グループを取り巻く経営環境は、海外事業につきましては、欧米を主力市場とするローター社の業績が競合他社との競争により、厳しい状況で推移しましたが、円安の影響で海外売上高は増加しました。国内事業につきましては、円安により輸入原料価格が上昇したものの、主力原料のロジン関連材料の価格が安定的に推移したことと、製品価格の見直しにより全体として収益は改善しました。

その結果、当社の当連結会計年度の連結業績につきましては、売上高は826億9千1百万円となり、前連結会計年度に比べ75億1千7百万円(10.0%)の増収となりました。
利益面では、営業利益は9億7千2百万円となり、前連結会計年度に比べ9千7百万円(11.1%)の増益となりました。経常利益は、為替差損6億1千万円により、2億4千8百万円となり、前連結会計年度に比べ23億5千9百万円(△90.5%)の減益となりました。また、固定資産の減損損失4億5千2百万円を含む特別損失6億5千4百万円により、当期純損失は10億2千5百万円となり、前連結会計年度に比べ13億5百万円の減益となりました。
当社グループのセグメント別経営成績の概況は次の通りであります。
なお、当連結会計年度より、当社グループの経営管理指標を経常利益から営業利益に変更したことに伴い、セグメント利益の測定方法を変更しております。以下の前期比較については、前期のセグメント利益を変更後のセグメント利益に置き換えて比較しております。

①樹脂化成品
印刷インキは、世界的に商業印刷の減少が進んでおり、新聞、雑誌の発行部数の減少により縮小傾向が続いています。当社においては、中国・東南アジア・南米など海外の日系企業への販売は好調だったものの、市場が縮小傾向にある平版インキ用樹脂の国内販売は低迷し、印刷インキ用樹脂の売上高は前年よりも減少しました。
塗料業界は、消費税増税後の反動減がありましたが、期後半の急激な円安により輸出関連を中心に堅調に推移したことから、前年並みとなりました。当社では主力商品の建築外装用塗料向け樹脂が住宅着工件数の減少により不調だったものの、企業の設備投資が上向いたことから、塗料用樹脂全体の販売は前年並みとなりました。
合成ゴムは、自動車業界が消費税増税後の反動減により、4月以降前年割れで推移した影響などを受け、前年対比で減少しました。これにより当社の合成ゴム用乳化剤の販売量も前年比で微減となりました。
粘接着剤用樹脂は、国内は前年並みの販売実績で堅調に推移し、中国および南米市場では、ロジン系を中心に新たな顧客開拓を進めました。
新規分野では、タブレット端末のタッチパネルなどに用いられる機能性塗工剤を製造する工場を加古川に新設したことから、光学フィルム用表面塗工剤の販売も伸長しました。
その結果、当部門の売上高は、220億7千7百万円で、前連結会計年度に比べ8億4千9百万円(4.0%)の増収となりました。セグメント利益は11億6千6百万円と前連結会計年度に比べ、5億2千2百万円(81.2%)の増益となりました。

②製紙用薬品
国内の製紙業界は、印刷情報用紙の生産量は前年割れが続いているものの、段ボール等の板紙の生産量は、前年並みに推移したため、当社の国内製紙用薬品の販売は回復基調となりました。米国子会社は新規製品の販売が引き続き好調に推移しました。中国では、紙・板紙生産の増加率は低下しているものの、業績は堅調に推移しました。
その結果、当部門の売上高は171億5千万円で、前連結会計年度に比べ23億1千7百万円(15.6%)の増収となりました。また、セグメント利益は中国市場、米国市場における好調な販売が寄与し、12億8千5百万円と前連結会計年度に比べ5億4千5百万円(73.8%)の増益となりました。

③電子材料
当部門が主に関連する自動車業界の生産台数は、国内、海外ともに、前年並みとなりました。
当部門の主要製品である自動車用熱交換器用のろう付け材料は自動車の生産台数に比例し、前年とほぼ横ばいの販売量となりました。また、当社と自動車部品メーカーで共同開発したカーエレクトロニクス向け鉛フリーソルダペーストの新製品販売が伸びなかったことから、ソルダペーストは前年比販売減となりました。
一方、銅スルーホール用導電性ペーストや半導体用機能性樹脂は、順調に拡大しました。
その結果、当部門の売上高は52億7千8百万円で、前連結会計年度に比べ4千8百万円(0.9%)の増収となりました。セグメント利益は4億4千1百万円と前連結会計年度に比べ3千1百万円(7.5%)の増益となりました。

④ローター
当部門の主要製品である印刷インキ用樹脂は、主力である欧米市場での需要が弱含みに推移する中、欧州では販売増となったものの、特に北米での売上減少が響き採算が悪化しました。粘接着剤用樹脂は、販売数量が南米で減少し、欧州、米国で増加しましたが、採算面では、世界的な販売価格競争の激化と原料コスト高により悪化しました。
厳しい経営状況下、北米、中国での製造拠点撤退、集約、南米での生産設備の増強など事業構造の改善に努めました。
その結果、当部門の売上高は367億3千万円で、前連結会計年度に比べ44億9千4百万円(13.9%)の増収となりましたが、収益面では採算性の悪化により、セグメント損失は12億2百万円と前連結会計年度に比べ6億9千7百万円の悪化となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における、連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、主に投資活動によるキャッシュ・フローの支出が増加したことにより前連結会計年度に比べ11億9千4百万円(△18.0%)の減少となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は、たな卸資産の増加額が20億6百万円があったものの、減価償却費23億3千9百万円等、資金の増加が支出を上回ったことにより、3億5千万円(前年同期比△77.6%)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、投資有価証券の売却による収入が5千2百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が18億6千3百万円、投資有価証券取得による支出16億1千万円等あったため、37億7百万円(同241.9%)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって得られた資金は、短期借入金の返済による減少が41億7千8百万円、長期借入金の返済による支出28億3千3百万円あったものの、長期借入金による収入が92億5千8百万円等あったため、16億8千6百万円(同△11.9%)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01020] S10052U6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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