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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004ZQG

有価証券報告書抜粋 株式会社マンダム 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループでは、「生活者の新しい価値の創造 Something New/Something Different」の開発理念のもと、生活者ウォンツを先取りし、また独自技術により生活者にお役立ちできる製品の創造を目的とし、国内ならびに海外事業分野において積極的な研究開発活動を展開しております。
当連結会計年度におきましても、前連結会計年度から継続して、生活者にとっての価値を重視し、生活者にお役立ちできる機能、製品の創出に向け「頭髪」・「皮膚」・「体臭」という3つの主要な技術分野に対してそれぞれ以下の項目に重点を置き、マンダムらしい独自の技術・製品開発に注力してまいりました。
①頭髪科学分野では、整髪・スタイリング機能に直結する頭皮環境研究、対応技術開発ならびにヘアダメージにおける毛髪変化に対する理解の深化とケア技術の開発、およびそれら知見と技術を応用した製品開発
②皮膚科学分野では、安心・安全に繋げるための刺激低減化に関する技術開発、特に男性特有の皮膚生理や加齢変化に対する理解の深化とスキンケア機能素材の開発ならびに快適な使用感や使い心地に関わる製剤技術開発、およびそれら知見と技術を応用した製品開発
③体臭科学分野では、若年男性の体臭、およびミドル男性に特有の体臭や頭皮臭についての理解の深化とデオドラント機能素材の開発ならびに次世代のグルーミング・ボディケアを想定した製剤技術開発、およびそれら知見と技術を応用した製品開発
当社グループにおける研究開発は、基盤技術開発と製品開発の二つに大別できます。
基盤技術開発部門においては、生活者へのお役立ちを目指した、新しい価値創造を支える独自技術の開発や、新素材の探索と応用に関し、中長期的な活動を展開しております。特に、当連結会計年度において、頭髪科学分野におきましては、スタイリング剤の整髪性能の低下に深く関与する頭皮脂の毛髪上への移行現象が、湿度の影響を強く受けていることを発見しました。マンダムが開発したパウダースタイリング技術は、湿度による整髪機能低下が少ないことも見出し、新たなスタイリング剤に応用しています。皮膚科学分野におきましては、化粧品(医薬部外品)の刺激低減を目的として感覚刺激に関する研究に取り組んでおり、この技術は、クレンジング製品等に応用してまいります。体臭科学分野におきましては、デオドラント剤の有効成分である殺菌成分が、汗で流れてしまうことで効果が持続しないという生活者の不満に対し、殺菌剤が長時間肌の上に留まるようなオリジナル処方を確立し、この技術を応用した男性向けのデオドラント剤を開発致しました。
製品開発部門では、生活者価値の一つとして、機能的かつ簡便に使用可能な製品化に取り組んでおり、中味・包材面から一体となった開発検討を進めております。整髪剤につきましては、常にトレンドを掴み時代を先取りした製品を提案し生活者へのお役立ちに繋げています。また、スキン分野では、防臭機能の持続性をコンセプトにしたボディケアや女性の肌を考えたボディケアの開発に注力し、クレンジングを中心とした低刺激性スキンケアの開発やグローバル展開強化を目指した洗顔の開発にも注力致しました。さらに、化粧品の基盤ともいえる高い安全性と機能性を両立させた製剤技術にも引き続き取り組んでおり、スキンケアをはじめとしたすべてのカテゴリーに応用展開しています。
一方で、「動物実験を行わない方針」の下に研究開発を進めていく中で、さらなる安全性確保と機能性追求を図るため、2014年度で7回目となる「マンダム動物実験代替法国際研究助成」の継続取り組みと新規代替法開発に向けたバリデーション共同研究に参画するなど、新たな代替法の導入に向けた取り組みを積極的に進めております。
さらに、研究開発活動の推進に際し、国内外の大学等の公的研究機関および企業との技術開発ネットワークの拡充を図っており、最新研究設備の導入と合わせて、より一層の技術開発体制の充実・強化に努めております。
当連結会計年度における研究開発活動と結果の概略は以下のとおりです。なお、当社の研究開発活動については、特定のセグメントに関連づけられないため、全社一括で記載しております。
(1)国内マンダム化粧品事業
当連結会計年度において国内化粧品業界は、経済産業省化粧品月報の出荷データによりますと、数量、金額ともにほぼ横這いで、市場での競争環境が引き続き厳しい中で、当社の製品開発は以下に重点を置き、新製品の投入に努めました。
① 男性化粧品市場
短い髪もクセづけ自在の高整髪力タイプの「ヘアジャムシリーズ」から「エッジィニュアンス」を追加発売し、「ナチュラルブリーチカラーシリーズ」からも、新色1品を追加発売致しました。また、ミドル男性に対し、白髪をきれいに染め髪色が長持ちする白髪染め「ルシードワンプッシュケアカラー」3品を発売致しました。
デオドラント分野では、発汗による有効成分の流れ落ちが、防臭機能の持続性低下に繋がることを見い出し、汗をかいても流れない“高密着シールド処方”を採用した「ギャツビーシールドデオドラントシリーズ」から、スプレー、ロールオン、スティックの各剤型を発売致しました。また、殺菌剤をダブル配合し、心地よい使用感と防臭力を両立させた「ギャツビーデオドラントボディウォーターシリーズ」4品を発売し、売れ行き好調な「ボディペーパーシリーズ」から、アイスの無香料タイプを追加発売致しました。さらに、より高いクール感を求める生活者に対応した超クールボディウォーター「ギャツビークレイジークール アイスオーシャン」を追加発売致しました。
また、ニオイケア商品では、「ルシード ニオイケアシリーズ」より、ミドル男性特有のニオイ(ミドル脂臭)に対応し、ミドル脂臭の発生部位である頭部も含めて全身を一枚でしっかり拭き取れる「リフレッシュボディーシート」と、シリーズ共通成分“フラボノミックス”と“緑茶エキス”を配合し指通りが良くハリ・コシのある仕上がりにする「ヘア&スカルプコンディショナー」を追加発売致しました。
ボディケア製品としましては、「GBグルーミングシリーズ」から、肌を傷めず簡単・自然にムダ毛を薄くする「ボディ ヘアトリマー」を発売致しました。
フェイスケア製品としましては、主力ブランド「ギャツビー」から、簡単に“生クリーム”のような濃密泡が作れ、ゴシゴシこすらず肌を優しく洗えるエアゾールタイプの「生クリーム洗顔剤」3品を発売し、「シェービングシリーズ」から「シェービングジェル」2品をリニューアル致しました。また、ミドル男性のためのエイジングケアブランド「ルシード」から、「薬用フェイスケアシリーズ」に高保湿クリームタイプとして「薬用フェイスケアスキンクリーム」を追加発売致しました。
全身ケア製品では、国内最高基準となるUVカット力(SPF50+、PA++++)を実現した「パーフェクトUVシリーズ」からスプレー1品のリニューアルとともにローション1品を発売致しました。
② 女性トイレタリー市場
女性用アウトバストリートメントでは、のび・なじみ・輝きに優れ、髪そのものをキレイに見せる“超高圧アルガンオイル”を配合した、「ルシードエルオイルトリートメントシリーズ」3品を発売致しました。
女性用デオドラントシリーズでは、女性の肌に心地良い「爽快さ」を実現した「マンダム ハッピーデオ ウォーター」からは、4品のリニューアルとともに1品を発売致しました。また、肌に優しくよれ難い新規不織布を採用した「マンダム ハッピーデオ ボディシート潤サラパウダーイン」、「マンダム ハッピーデオ ボディシート爽快アイスダウン」の各2品のリニューアルとともに各1品を追加発売致しました。さらには外出先でも簡単しっかりニオイケアができる「マンダム ハッピーデオ パウダースプレー」、「マンダム ハッピーデオ スプレー アイスタイプ」の各3品を発売致しました。また、「マンダム ボディケアシリーズ」から、肌の水分を逃がさず、もっちり潤った美肌へ導く「マンダムオイルインボディミルク」3品と、夏場でも肌の乾燥を感じる女性に向け、女性の夏肌をひんやり心地よく潤す「マンダム ビハダボディジュレ」2品を発売致しました。
③ 女性コスメティック市場
女性コスメティックでは、「ビフェスタ」の「うる落ち水クレンジングローションシリーズ」2品のリニューアルとともに、「うる落ち水クレンジングローションエンリッチ」および「うる落ちクレンジングシートシリーズ」2品を発売致しました。さらに、今春には「ビフェスタ」ブランドとしては初の薬用タイプ「うる落ち水クレンジングローションコントロールケア(医薬部外品)」を発売致しました。
(2)国内子会社事業
ヘアサロン流通で事業展開を行う㈱ピアセラボでは、パウダー成分で素髪のような質感のまま、ボリューム感や動き、束感を表現できる「カルドール」ブランドから、新アイテム2品を追加発売致しました。また、不快臭を3つのアプローチから徹底的に緩和した新カーリング剤「プロクシム」と、髪・肌を素材から輝かせ美の要求に応えるスキンケア発のエイジングケアシリーズ「ミヤビナ」を発売致しました。
(3)海外子会社事業
中国事業では、女性スタイリング剤の更なるシェア拡大を目指し、LUCIDO-L スタイリングシリーズのリニューアルおよび追加発売をし、香港(SUNWA MARKETING CO.,LTD.)においては、女性用フェイシャルマスク「Barrier Repair facial mask」を発売致しました。
また、グローバル展開強化を目指し、洗顔シリーズ「GATSBY COOLING FACE WASH」と、ドバイ向け洗顔シリーズ「JUNSUI NATURALS FACE WASH」を発売致しました。
以上の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,731百万円となりました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01027] S1004ZQG)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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