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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005613

有価証券報告書抜粋 三機工業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社でおこなっている研究開発は、建築設備(空調・換気・給排水衛生・電気・情報)としてのエネルギー・居住環境・生産環境・高度情報処理システム並びにプラント設備としての環境保全に関する上下水処理・ごみ処理、産業設備に関する搬送システム・機器などの事業領域を基盤とし、CO2排出量削減と省エネルギーを中心とした新技術の研究開発、保有技術の改良、高品位化を推進しております。
また、子会社においては、研究開発活動は特段おこなわれておりません。
なお、当連結会計年度における研究開発費は1,014百万円であり、主な研究開発成果は以下のとおりであります。

(建築設備事業)
(1) 病院向け快適空調システム「MEDIFORT(メディフォート)」の開発
ベッド上の入院患者が不快を感じる要因の一つとして、冷暖房設備からの気流(ドラフト)があります。今回、ベッド周辺を囲い込むように空調する快適空調システム「MEDIFORT (メディフォート)」を開発しました。パンチングパネルとスリットを組み合わせた独自の吹出口を用いることにより、ベッド上の患者はドラフトを感じることがなく、快適な冷温感が得られます。一方、ベッド周辺の見舞客や医療従事者は爽やかな気流を感じることができます。新築はもちろん、改修でも適用することができます。現在、病院施設で1件受注し2015年7月に竣工する予定です。
(2) 冷媒配管工事の施工省力化工法の開発
設備工事に携わる熟練作業員が減少していく中で、より少ない労働力で施工品質を維持するための省力化工法の導入が求められております。今後さらなる需要が見込まれる冷媒配管工事を対象として、ビル用マルチエアコンでは国内初の新材料・新工法の検証をおこないました。軽量なアルミ配管の採用により運搬性が向上し、火災の心配がない無火気接合方法として簡易施工型メカニカル継手を用いることで、施工時間を従来工法より約20%短縮できました。作業員の習熟度によらず高品質な接合が実現できることから、さらに改良等を加えて施工現場へ展開し、省力化を推進していく予定です。
(3) 高発熱サーバ冷却装置「フロントエア」の開発
データセンタ向けに高発熱サーバラックを簡便かつ高効率に冷却する「フロントエア」を開発しました。小型ファンが分割搭載された「フロントエア」を高発熱サーバラックの正面に設置し、二重床下の冷気を引き込み高発熱サーバラックに向かって吹き出します。従来は全体空調機の風量アップで対応していたのに対し、必要部分の風量のみを増加させることにより、空調システム全体の省エネ化に寄与します。さらに、サーバラックに高密度でサーバを実装することが可能となるため、従来比3倍容量以上のラックが増設可能です。
(4) 熱輸送設備「簡易移送型トランスヒートコンテナ」の開発
「熱の宅配便」として展開してきた「トランスヒートコンテナ」をコンパクト化し、産業廃棄物収集運搬車として利用されている脱着ボデー車を用いて搬送ができるシステムの開発を、環境省の委託事業として実施しました。この「簡易移送型トランスヒートコンテナ」を活用しながら、さらに未利用排熱の有効利用を促進していきます。

(機械システム事業)
(1) 配膳カート搬送AGVの開発 (AGV:無人搬送車)
病院や療養施設の省人・省力化システムとして、「配膳カート搬送AGV」を開発しました。一般的に病院等の厨房設備は地下あるいは地上1階にあり、人がカートを押してエレベーターや廊下を通って配膳しています。配膳だけでなく下膳も含めると運搬作業が1日6回となり、かなりの時間や労力が費やされている状況です。
このAGVシステムを採用することにより、搬送に関わる労働時間の大幅な削減が見込まれます。また、食事時間に合わせた自動配膳・下膳の運行管理、配膳カートの運行状況モニタリング、食器ID管理(照合による取り違え防止機能)等、ニーズに合わせたシステム構築が可能になります。
(2) 食品工場向けチルドフードコンベヤの開発
チルド食品の盛付ライン用として、製造ライン上の空間のみを低温に維持することのできる「チルドフードコンベヤ」を開発しました。チルド弁当などは、風味や鮮度が保たれたまま、賞味期限が長い食品として需要が拡大しています。従来の盛付ラインは手作業でおこなうことが多く、品質を維持するには製造室全体を低温にする必要があるため、作業者にとっては体に負担がかかる環境となっています。
製造ライン上のみを10℃以下の低温に維持できる冷気吹出ユニットを備えた盛付用コンベヤを開発したことで、部屋全体を低温にする必要がなくなるため、盛付作業者の体への負担が軽減されるとともに、空調設備の消費エネルギー低減も可能となります。

(環境システム事業)
下水処理場内における省エネルギー製品の開発
下水処理場においては、処理水質を維持しながら消費電力量を削減する技術が求められております。当社では継続して下水処理場内の省エネルギー製品・システムの開発に取り組んでおり、本年度は下記2件の改良開発をおこないました。
・低圧損型メンブレンパネル式散気装置「エアロウイングⅡ」
超微細気泡散気装置「エアロウイング」の特徴である高い酸素移動効率を維持しながら圧力損失をさらに低く抑えることで、一段と省エネルギーを実現しました。
・省エネ型遠心脱水機「SANDEC G3」
独自の設計思想により、高性能でありながら省エネルギー、省スペース、維持管理の容易性を実現した新型遠心脱水機の下水処理への用途開発を実施し、初号機を納入しました。

(不動産事業)
研究開発活動は特段おこなわれておりません。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00107] S1005613)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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